チェ・キタラの「隅っこまで照らすな!」
  • 10Aug
    • 母の死を考える⑩ 意外な「おつり」に唖然……そっちのミスだろうが!

       先週、四国の○○県▽▽市の市役所・戸籍係から封書が届いた。 宛名は私、字も私の字。私が送付した返信用封筒である。 母が死亡した事実を示す「戸籍謄本」と、2枚の「附票」が届いたのだ。 附票には「四月参日」「百七拾壱番地」など、しかつめらしい文字が連なる。読み進むのは苦行に等しい。 しつこい戸籍係に、母の人生史をさかのぼってみるか、と思い立って取り寄せたが、皆様にはお勧めしない。 心から思う、戸籍なんて「無用の長物」である。 謄本と附票を止めるクリップに、1枚の紙がはさまっていた。1番表なので、開封して真っ先に私の目に飛び込んできたのは、当然コイツである。 「次回からのお願い」と書かれた注意書きだった。 □運転免許証・保険証等、身分を証明するものの写しを同封して下さい。 □返信用の封筒に宛名を記入の上、切手と一緒に同封して下さい。など6項目が並んでいた。 私宛のものに、チェックがあったのは、 ■定額小為替には何も記入せず、お送り下さい。 ……郵便小為替には宛名を書くな、ということだ。 《アンタさあ……》  私は、あの戸籍係、に電話をかけたくなった。 これは私に言うことではない! 文句は郵便局に言え!  郵便小為替『様」には、はっきり、くっきり、しっかり、こう印字してあられるのだ! 『この証書をお受取人(*つまり市役所のこと)に送る際は、必ず送金先のお受取人のおなまえをご記入ください』 必ず名前を書け、とおっしゃってるのだよ、戸籍係さん! 一事が万時、チグハグで自己中心的。 公僕(民への奉仕者)の自覚が、こやつらにはまるでない。 もう一つ、唖然としたことがある。 150円分の郵便小為替が同封されていたのだ。 私は「附票」をしきりに勧めてくる戸籍係に、料金をしっかり確認している。 母の戸籍に附票が何枚ついているか確認するからと、電話で3分は優に待たされた。そして、彼女はこう答えたのだ。 「附票は2枚あって、2枚目の発行には450円かかります」 メモだって取ってある。 1枚目700円、2枚目は450円。電話で聞いて、しっかり書いた。 母の突然の死にショックを受けているとはいえ、これを間違えることはありえない。 2枚目の発行手数料は、300円だったのだ。 戸籍係のミスである。 差額150円。 たった、150円ではない。 母を失った私が、どんな思いで、要領を得ない戸籍係の長話につきあったと思っているのだ! 1500円、いや、1万5000円もらっても足りない! 何なのだ、この対応は? 「450円とお伝えしましたが300円の誤りでした。大変失礼しました」の一文もない。 「次回からのお願い」はしやがるくせに、自分のミスは謝罪しない! こちらから「次回からのお願い」と書いて、公僕はいかにあるべきか、説教してやろうかと思った。 私は考える…… 下っ端の体たらくは、国のトップが「あんな人」であることと決して無関係ではない。 この国では善悪の基準が曖昧になり、嘘と厚顔で真実が塗り固められるようになった、驚くほど露骨に……。 「そんな記憶も記録もありません」恥知らずな強弁と居直り、おまけにヘイトまでついてくる……。 その結果、 公僕は民をくじき、権力にすり寄るのだ。 「次回からのお願い」って、今度は私に誰を失え、と言うのだ! その際にこの150円の小為替を足しにしてくだい……って? ふざけるな! おい! ▽▽市役所!  150円をきっちり俺の口座に振り込みやがれ! そして、郵便局! せめて、この小為替を現金に換金しやがれ! (できないらしい。ふざけた話だ) そして、国! お上だけが潤う「チャリンチャリン」の手数料システムは、今すぐやめろ! 母の謄本を取り寄せることがきっかけで繰り広げられた戸籍係、いやこの国の行政との悲喜劇的なバトル。 ついた「オチ」は、実は、これだけではなかった! 附票にポストイットが貼られてあった。戸籍係が、手書きでこう書いていた。 「こちら▽▽市に記録があるのは、お母様がご結婚されて、本籍が▽▽市に移ってからのものです。それ以前の記録については▲▲市にお問い合わせください」 茫然……。 ▲▲市という、新たなチャリンチャリン隊が現れたのだ……。 「必要ならまた取り寄せろ」……臆面もなく、そう言っているのだ……。 《母ちゃん、もう附票はいいよね……。》

  • 07Aug
    • 母の死を考える⑨ どっちよ? 俺をおちょくってるのか? 

       必要なのは戸籍謄本だけだったが、○○市・戸籍係のまるで「ただいまセール中!」のような「附票」の連呼に、私の好奇心がうずいた。 《附票ってどんなものなんだ? ちょっと見てやろうじゃねえか》 戸籍謄本450円 チャリン! 附票(1枚目)700円 チャリン! 附票(2枚目)450円 チャリン! まずは、1600円。 郵便局で郵便小為替を買いにいくと、1000円、500円、100円の3枚になり、それぞれ発行手数料が100円かかるという。3枚で300円。 これで1900円。 さらに返信用封筒に切手を張らなくてはならない、82円では足りないはずだと、140円切手を買った。 2040円。母を亡くした傷心の私に、2千円は十分「大台」である。額もそうだが、何よりこのシステムに腹が立つ。「どこが公僕だ!?」と、唇が震えてくる。 購入した郵便小為替を見ると、「受取人の宛名を必ず書くように」と記されている。 あれ? ○○市のホームページには「何も書くな」と書いてあったはず……。 どっち、よ? 俺をおちょくってるのか……? この不親切、行政の矛盾、連携の無さ、無責任……天国の母もきっと、表情を翳(かげ)らせているはずだ。 ええい、ままよ。 私は、目の前の「郵便小為替」様を信じることにした。 ここにこう書いてある、だから書くんだ、べらんめえ! ○○市役所、と私は記入した。誰がどう考えても、受取人はここだ。 3枚の郵便小為替、母の死亡届を出した際に区役所で渡された申請書、母の死亡診断書のコピー、私の運転免許証のコピーを封筒に入れ、140円切手を貼った返信用封筒を入れて、封をした。 最後にこの封書を送る郵便料がかかる。 205円。 ……200円にしろよ、何だ、5円て? 総計、2245円!!! チャリリリ~ン!!! 小泉純一郎氏よ、これが、あなたが「政治生命をかける」と、ほざいていた郵政民営化の実態だ!  体質は何ら変わらない、いや前より悪い。 純ちゃんは、カモン、ベイビー、アメリカ、って踊っていなさい。 あ、今ニュースが入った……息子さん結婚したんだね。 人気だけの「日和見」議員に未来はないだろうが、ルックスだけの四代目世襲議員が将来誕生するのかな? ……おぞましい。 世襲にNO! 世襲議員に投票する有権者には、郵便小為替100円ぐらい義務付けたらどうだろう?  私は 「郵便局から国民を守る会」党首になりたい気分だった。 だがこの穢(けが)れた国は、選挙に出るにも莫大な供託金を収めなければならない。 先進国で他に類を見ない、「金(かね)出(い)ずる国」なのだ! 母ちゃん、もっとええ国に生まれたかったやろね……。 郵便の投函から2週間後。 私と母を振り回した、この「附票」騒動には、予期せぬオチがついていた……。 

  • 04Aug
    • 母の死を考える⑧ 「答えは、4!」 母の拍手が聞こえた気がした

       「お母様のお名前は?」 もう要件は済んでいたが、戸籍係の女性が聞くので、私はうっかり答えてしまった。 「〇〇 □□です。でも、そちらの戸籍に死亡が記載される前にあらかじめ郵送していいとわかりましたので(もう結構です)」 と切ろうとしたが、戸籍係はやんわりとした口調ながら折れない。 「こちらでもあらかじめ準備がありますので」 戸籍謄本を送るのにそんな、たいそうな準備がいるの? なぜ?  しかし、そうまで言われれば、仕方がない…… 遠距離で電話代がかかるので、フリーダイヤルはないのか? と聞きたいのをガマンして、私は答えた。 「〇〇市▽▽町甲×××番地の……」 「はい……」 「えーと」 「番地の……?」 「……」 私の出生地でもあるが、滅多に書くことのない住所だ。思い出せない。母の死亡届を札幌の区役所に出したときも、「下はわかりません」と言ったのだ。区役所は「こちらでお調べしますので」と問題なかった。 しかし四国地方の〇○市の戸籍係は、 「わかりませんか?」 と、答えを待つ。 身元確認にしても、念入りすぎないか……? 私は、言葉を発した。 「1 !」 「1ではありません」 「え、何だったかなあ……?」 「では、あなた様のお名前は?」 まだ聞くのか? その後には生年月日、それが終わると、もしや兄に関する質問に移りそうな気配だ…… もういい。早く切りたい。私は母が急逝して、ろくに寝ていないのだ。 「ちょっと待って、答える!」  《母ちゃん、絶対、当てるよ……俺!》 血流を頭に集めるように、私は固く目を閉じ、念じた。 「4!」 「合ってます」 受話器を持っていない右手で握りこぶしを作った。 《やったよ、母ちゃん!》 笑顔で拍手をする母の顔が、はっきりと私には見えた。  さあ、戸籍係よ、もう話は終わりだ。 あなたの準備はすんだはずだ、サラバ! 「じゃあ、もろもろ送りますので」 受話器を置こうとすると、かすかに、しかしハッキリとこう聞こえた。 「あなた様のお名前は?」 え!  枝番まで答えたのだ! 母の身内であることはもう明白だろう! とっとと準備とやらにとりかかれ! ……私は静かに問いかけた。 「どうしても必要な質問ですか?」 「はい」 「それなら、正解を促すような口調はやめてください」 「はい?」 こいつにはその自覚がないのだ、この鈍感さは一番タチが悪い……もういい。 「〇〇 ××です」 5秒の無音……その後「確認が取れました」 「はい、ではよろしく」 しかし……「附表も必要でしょうか?」 戸籍係は私を離さない。 附表が、このときの私の頭では、「不評」と変換されてしまった。おまえのことだ、戸籍係! 「なんですか、フヒョウって?」 「提出先によっては必要になります」 後で知ったが、遺産相続とかの手続きでは謄本に加えて、生い立ちからの詳細な人物史が記載された「附表」が必要となる。 私の場合は、保険の請求や年金の停止などごく一般的な手続きだけなので、そんなたいそうなものは要らなかった。 「じゃあ、何が何通必要か調べて、手数料分の小為替を送りますので、失礼します」 完璧な答えだ。 《だよね、母ちゃん》 「附表は何通かご存知ですか?」 「え?」 一通じゃないの?……そう尋ねた。 「人によっては、2通になる場合もあります。その場合は追加で、手数料が別途かかります」  私は、怒鳴り声を上げたくなった! 何なんだ、この人は? 「〇〇ですか?」と聞く前に、一からぜんぶ説明すればいいだろう? それに、このシステムどうよ? 国家の詐欺じゃないか!?   1枚で記載できても2枚にまたがっても、同じ人間の人生史だろうが! 「2枚にまたがるから金を寄こせ!」って、まるでヤクザが因縁つけるときの言い草だ! 「このたびは誠にご愁傷様でした。85年にわたる生涯、あっぱれでございました」と、全部、タダで承れよ! チャリンチャリン金ぶんどってないでさあ! 消費税増税の前に、国家の小銭搾取にメスを!  役所の手数料など廃止せよ!  書きながら、思い出して胸が悪くなった……続きはまた。  

  • 03Aug
    • 母の死を考える⑦ いきなり郵便料金が上がる話?

       母の戸籍謄本を「郵便請求」する前に、本籍がある▽市のホームページをのぞいてみた。 窓口は「市民課」とある。 冒頭、『戸籍などを郵送により請求できます』との一文の後に、こうあった。 『※10月1日から郵便料金が上がります。料金不足で市役所に届いた場合は受け取りできないことがありますので、発送前によくご確認ください。』  いきなり郵便料金の話……ですか?  注意喚起はわかりますが、人が亡くなってるんです、私の母が……。 しかも、「受け取りできないことがある」とは何事ですか?  まずは受け取りなさい!  その後で「料金不足」を遺族に知らせしなさい! それが行政の最低限の「サービス」、いや礼儀でしょう。 何を恫喝するようなこと言ってるんですか? 「受け取り拒否」……年金2000万円不足問題の、麻生太郎氏を思い出した。 昔からの体質ではあるが、この政権になってとみに、役所や警察がふてぶてしくなった。 必要な書類はホームページで確認した。 ただ一つ、私が知りたかったことが書かれてなかった。 母が亡くなった事実が▽市にある戸籍に反映されるのに2週間もかかる、と言われた。  では、その前に請求書を出してはいけないの? 記載されるまでの2週間、こちらは黙って待っていなければならないの? 役所のトロイお仕事が終わるのを? 自分の抱える仕事は待ってくれないのに……。 それを確かめたかったのだ。 やらねばならぬ手続きなら迅速に終えてしまいたい。 少しでも長い時間、母のことを思っていたい。  『働き方改革』などという不思議な日本語を持ち出す政府に、私は言いたい。 傷を癒す時間を十分によこせ!  労働者の時間の質を考えろ!  私は、▽市に電話をかけた。 市民課戸籍係の女性は言った。 「今から送って下さって結構です。札幌市役所からこちらに連絡が入り次第、亡くなったことを記載した戸籍謄本をお送りします」 私は安堵した。 しかし…… 「お母さまのお名前を伺えますか?」 彼女のしなくてもいい質問にうっかり応じてしまった私は…… この後、二十分も電話を切れなくなるのだった……。

  • 02Aug
    • 母の死を考える⑥ 「本籍」なんて廃止せよ!

       本籍なんていらない。  考えてもみてほしい。人は皆、生まれた瞬間、船出する。人生という、行先のわからない航海に出るのだ。 物心つかないうちに母港を発つ人だっている。その人にとって、本籍地とは知らない町を指す。 出生地で悲しい思いをしたり、理不尽な仕打ちを受けたりして、「もう二度と戻るものか」と拳を握りしめた人だっているだろう。その人にとっては、忌み嫌う場所が本籍地となる。 記憶の欠片もない町でも、大嫌いな町だったとしても、ドヤ顔で追っかけてくるのだ! 御「本籍」様は! 結婚して新しい本籍が刻まれない限り……いつまでも……どこまでも……。 ストーカーか!? 急逝した母は、四国の○県▽市に籍を残したままだった。 母が結婚した町だ。兄と私が生まれた場所でもある。 両親は18年前に北海道に引っ越して来た。その際に転籍(戸籍上の本籍地を変えること)を望んだ。四国から、住民票を移した北海道へ、だ。ところが、兄がネックだった。兄は結婚しないまま、両親の籍に残ったままだったのだ。 「ボクもそのうちいい人を見つけるから。そしたら父ちゃん母ちゃんの籍から抜けるから。転籍はその後にして」 子どもにそう言われたら、「お前に結婚は無理」とはそりゃあ言えない、親としては。だから、ずるずるとそのままになっていた。 父が亡くなったとき、私は本籍地のある▽市に連絡を取り、戸籍謄本を「郵便請求」という方法で取り寄せた。これが、なかなかに面倒な作業なのだ。 まず戸籍謄本など発行手数料分の郵便小為替を買う。戸籍謄本で450円。 私の場合はこれだけだったが、相続の関係で家系図など詳細な戸籍が必要な人は「附票」というものを申請する。これが700円する。人生史が長いと附票が1枚では足りない人もいる。2枚目が必要な場合は450円追加でかかる(故人の附票が何枚あるかは役所に聞くまでわからない)。 計1600円。けっこうな額だが、これだけではないのだ。これを郵便小為替で用意すると、1000円の小為替1枚、500円1枚、100円1枚必要となが、なんと小為替1枚につき100円の手数料がかかる。 何の手数料だ! と怒鳴りたくなるが、計3枚で300円。総額1900円の支払いとなる。 この国の「チャリンチャリン・システム」には驚くばかりである! その小為替と、請求者(私)の身分証明書のコピー、切手を貼った返信用封筒を同封しなければならない。 父の手続きをして心身ともにムチ打たれた私は、その煩雑さを兄に訴え、母の戸籍を北海道に移すよう提案したのだが、この男は「ボクもいつかは結婚して……」の一点張り。 「頑固な男はモテないぞ」 私は腹が立って、つい口走ってしまった。兄は更に頑なになった……。 そして今回。 まず札幌市に母の死亡届を出すと、係りの人間からこう言われた。 「死亡の事実が本籍に記載されるのは、8月2日以降になります」 届け出の2週間も後だ! なぜ、そんなにかかる? マイナンバーという姑息な手段で国民の情報を根こそぎかき集め、「しっかり管理するので外に漏れる危険はありません」とまで言うくせに、呆れるほどにアナログではないか! 「ただ今、こちらに死亡の届け出がありました。ただちに本籍に反映させてください」 「わかりました! はい、終わりました」 そのぐらいのこと、できるはずでしょ? それもできないのに「マイナンバー信じろ」とか言えるの?  行政という辞書に、サービスという文字はない。 ただ、ぶんどるのみ。 本籍なんて、役所が小金を稼ぐための口実に過ぎない。 母は言いたいはずだ。 チャリンチャリン・システムを即時停止することから、政治改革は始まる! 住民票だけで十分だ。 本籍なんて、廃止せよ! そして私は、U市の戸籍係に電話をかけるのだった。 担当とのやりとりに、腹が立つやらあきれるやら…… いや…… 天国の母は、思わず吹き出したかもしれない。

  • 01Aug
    • 母の死を考える⑤ 魔法のファイルとお待たせメロディー

       ほとんど眠れぬまま、朝、区役所に行った。 何をするにもまず、死亡届だ。 死亡の事実を知った日から7日以内に出さなければならない、と定められている。 私の場合は、母の遺志で通夜も葬儀もないが、これを型どおり行う多くの人たちにとって、7日って短すぎないだろうか、役所都合ではないか、などと考えたが、それも一瞬だった。 届出の用紙に、母の氏名を書いたとたんに、鼻水がツーッと垂れてきたのだ。 下唇を突き出してそれを受け止めるこの感触と、しょっぱさ……幼児のころに戻った気がした。 窓口で、届と、病院が出した死亡診断書を出す。 あ、そう言えば、救急車で運ばれた母が死亡し4時間も過ごさなかった病院に、「救急入院診察料」として19,760円、この死亡診断書は「救急入院文書料」として6,040円、合わせて25、800円かかった。私は、《こんなに? 高すぎる》と感じた。 区役所で記載事項証明書ができるのを待つ間、私は、自分がなぜここにいるのか、不思議な気がした。母の死が現実に起こったことと認識できない。 通夜や葬儀でバタバタするのとどちらが遺族にとっていいのか、私にはわからない。 本当に悲しんでいるかどうかも疑わしい親戚や友人知人を前に、喪主の挨拶でもしている方が、私はむしろ気が紛れるかもしれない。 しかし母はかつて、大学病院に献体の手続きを取ったとき、私にこう話していた。 「生きているうちは一生懸命生きるし、人とも仲良くするけど、死んだら物体、私ではない」 亡骸などなくても自分を思ってくれる人は思ってくれる。死んでからじろじろ見られるのもイヤやし、跡形もなくなくなってしまいたい……母はそういう死生観を持っていた。 送る私にとってどちらがいいかなど考えても意味がないのだ。この一時一時を、受け止め、心に刻むしかない。 「焼き場はどこでしょう?」 区役所の窓口の女性に、そう聞かれた。 献体なので大学の契約する火葬場で焼かれるのだが場所は聞いていない。前日、母の亡骸を引き取りに来た関係者から渡された書類にも、「市内の墓地」としか書かれていない。そう告げると、 「では札幌市内に二か所あるうちの大きい方にしておきます。焼き場は後から変更できますので」 母は、自分が亡くなった後の手続きについて、一つ一つ書き残し、一冊のファイルにまとめていた。何年も前に、私は現実味などまるでないまま、説明を受けていた。 年金、全労済の個人年金、宅配の食材、電気、ガス、水道、電話……などなど。 このファイルに、私は本当に助けられた。 母が記載した当時とは番号が変わっていたところもあったが、そこには私のすべきことが明確に示されてあった。母の遺した、道しるべ、だった。 何もなく、「えーと、何をすればいいんだ……?」から始めていたら、私はとてつもなく長い時間を費やし、更にその後になっても「あ、あれやってなかった!」と何度も気づくハメになったことだろう。 母が伝えたいこと  「遺される側の身になって、早めの準備をしておきましょう。いつかはわからないけど、いつか必ずやってくる『その日』に備えて」  私はファイルにあった一つ一つの連絡先に、電話をかけた。 フリーダイヤルのところもあれば、「およそ210秒ごとに10円の料金でご利用いただけます」と宣(のたま)うところもある。 金を取っているくせに、『ご利用いただけます』という言い草はないだろう?  『頂戴いたします』ではないか! この上からガイダンスめが! と腹が立った。 悲しみで精神状態が良くないせいだが、おそらくそれだけではない。 そして、どこもダイヤルインだ。 「○○に関するお問い合わせは、1、を、△△に御用の方は、2、を……」 行きついた先でも、「□□は、1、を、××は、2、を……」と続く。 総合受付として、人、が対応してくれないだろうか? 2回も尋ねるぐらいなら、案内に要件を言って担当者にダイレクトにつながったほうが、むしろスムーズだと思うのだが……。 先方にとっては人件費削減の意味もあるのかもしれない。問い合わせする中にはトンチンカンな人もいて他の利用者につながりにくくなるのかもしれない。 だが落ち込んでいる人間に失礼ではないか、とまた腹が立つ。 いっそ「ご親族が亡くなられた方は、1、をと真っ先に言ってくれ」とさえ思う。 「この通話はサービス向上のために録音させていただきます」とわざわざ言うくせに……サービスの意味を本当に考えているのか?  そして、やっと人間につながったと思ったら……やたらに流れる、少々お待ちください、の際の『お待たせメロディー』。 これ、必要? 無音じゃダメ? これ聞くと心が和む? 私はこの日だけで、8曲聞いた。 一番しっくりきたのは、バッハ「G線上のアリア」。 母の顔が浮かんだ。別に思い出の曲ではない。私の心情に寄り添っている感じがしたのだ。 最悪だったのは、もちろん歌なしだが、アバ「ダンシング・クイーン」と、オリビアニュートン・ジョン「そよ風の誘惑」。 なんとなくかけているのだろうか? 気づかないのだろうか?  肉親を亡くした人間が電話をかけてくる職場だとわかっているはずだ……それなのになぜこんな曲を選ぶ? もしウルフルズの「明日があるさ」が流れていたら、私は電話を切っていただろう。

  • 23Jul
    • 母の死を考える④ この部屋はまだ生きている。

       その夜は、母の部屋に泊まることにした。 テーブルの上に母の慰留品を下ろす……。 財布やハンカチ、保険証、地下鉄のシルバー優待パスなどが入ったポーチ。メガネ。温泉の売店で買ったインゲンなどの野菜。そして唯一のかさばる荷物が、大きなビニール袋に入ったバスタオルとフェイスタオル各2セットだった……1セットは浴場で使ったものらしく濡れていた。誰がどう見ても温泉施設のものだ。 なぜこれが遺留品なんだ? これを持ってくる方がどうかしている。捨てるか返すかしてほしい、と病院の人に言ったのだが、できない、と言われたのだ。  ふとテーブルの上に、買い物メモがあるのに気づいた。 洗剤、豆腐、肉、ゴミ袋……。今日も、明日も、この先も、母は頑張って生きるつもりだった……。 見慣れた、簡素な1DK。 早くから断捨離に着手し、「もうこれ以上物は置かん。服もいらん」と話していた。 ベッドの上には、4つに折り畳まれたタオルケット。温泉施設から戻ったら「ああ、疲れた」と横になりたかったことだろう。 その脇の小さな座卓には、読みかけの本があった……澤地久枝さんのエッセイ「忘れられたものの暦」。澤地さんは母と同じ、少女時代を戦争に奪われた世代だ。「あの戦争は仕方がなかった」などとしたり顔で言う人間が母は大嫌いだった。  ベランダには、セイジやレモンバームなどハーブの鉢植えが置かれてある。明日からの水やりは私がやらねば……どのくらいの頻度でやるものなんだ? 冷蔵庫の中は、宅配サービスが来たばかりのようでいっぱいだった。 大豆や米麹、自分で漬けた漬物、嫌いな肉まで入っていた。気を励まして食べていたのだ……健康でいなきゃいけない、自分が家族の負担になってはならない……と。 部屋のそこかしこに、母の意思が感じられた。 この部屋はまだ生きている、と私は思った。  それにしても、なぜ母は温泉なんかに行ったのだろう?  滅多にないことだった。しかもこの日は朝から暑かった。母は若いころから汗が出ない体質で、暑いのが大の苦手なのだ。しかもミストサウナにまで、なぜ……? 苦手な夏を乗り切ろうと、心と体にムチをふるったのか? あるいは前日の水曜日は、妻が母に足のマッサージをしたばかりだったので(妻は施術師で、母は週に一度通うのを何より楽しみにしていた)足が軽くなり体調が良いと感じたのだろうか? 温泉に行くことを私たちに言わなかったのは、後で少し照れながら自慢したかったのか? 浴場でたまたまサウナの前を通ったら、好きなハーブが混入されていると表示されていて、つい扉を開けたのだろうか? わからない……。  母は遠慮深い人で、私が旅行や食事に誘っても「忙しいのにええよ」と断った。母にオーロラを見せてやりたくて、何年も前に無理やりパスポートを取らせた。しかし結局、「長い時間、飛行機に乗るのはしんどい」と実現しなかった。 私は十八年前、両親(父は2004年に他界)に強く勧めて、それまで住んでいた四国から転居させた。 母は札幌が気に入り、「暑くてたまらない四国から北海道に来れた。ここは天国よ」と笑ってくれた。何も恩返しはできなかったが、その笑顔は、私の宝であり、誇りだった。 せめて、天国のような心地よさの中で眠りについたのだ……と信じたい。 母のベッドの上。 疲れているはずなのに、まんじりともできなかった……。 母の死を四国の兄には知らせたが、母の兄弟姉妹や友人たちには、まだだった。 私は母が献体の手続きを取ったころから、こう厳命されていた。 「私に万一のことがあった場合は、すべてきれいになってから、みんなに知らせてほしい」 もう少し泣いたら、その仕事に取りかかろう……。

  • 22Jul
    • 母の死を考える③ 「まずは、会わせろ……!」

       病院で働く人たちにとって、患者の死は日常的なものなのかもしれない。 だが普通の人間にとって、肉親の死は、一生心に刻まれる厳粛なものだ。 仕事であることはわかる。それでいい。むしろ仕事にもっと誇りを持て、と言いたい。 遺族への対応も、誇りのある医療従事者であるなら、もっと丁寧に行われてしかるべきだ。  母は処置室の中にいると聞いていた。温泉のサウナで倒れ、病院に運ばれ、息を引き取って三十分ほど経過していた。 病院に駆け付けた私は、処置室のドアを開けた。 部屋の中を数人のスタッフが行き来している。誰も私に気づかない。「すみません」と声をかけると、おそらく研修医だろう、正面で別のスタッフと話していた二十代半ばぐらいの男性が「ちょっと待ってください」と言葉を発した。 数分待たされた。母が亡くなっているというのに……。 その研修医が廊下に出てきた。「この後、警察の人から話があります。もし解剖とかを望まれるようでした……」 「会わせろ!」 私は低く唸るように言った。若者の目を見据えた。 「母に会わせろ……まずは会わせろ……話は後だ……」 研修医は「わかりました」と、私たちを処置室に案内した。 母は、薄汚れたパーテーション(間仕切り)の向こう、無造作に置かれたストレッチャーの上に……いた。 静かな顔だった。少し口を開いている。 息が苦しかったのだろうか……本当はもっと大きく口を開けて、空気を胸いっぱい吸い込みたかったのではないか……? その力がもう残ってなかったのではないか……? 頬に触れると、母はまだ温もりを保っていた。 右の頬に茶色いラインのようなものが引かれている。7、8センチある。 「呼吸器を付けてたからその跡だと思う」 妻が隣で教えてくれた。 《取れないのかな、これ……》 年輩の看護師がやってきた。「大変だったねえ」みたいなことを言った気がする。 言葉よりも、タメ口が気になった。 時々、親しみを表したいのか、労いのつもりなのか、初対面の相手にもタメ口で話す職業人がいる。私は不快だ。絶対に敬語を使ってほしい。たぶん彼女は、私が移動中の車から電話したとき「とにかく急いで」としか言わせなかった看護師だろう。 「これ、取ってよ……」と母の頬を示した。 こっちもタメ口で言ってやったが、やっぱり違和感がある。 「あ、これはもう皮膚にくっついちゃってるから……」と看護師。 チュ-ブが頬にくっつくって、どういうことだ? ……確かに頬と一体化しているように見える。無理にはがすと周りの皮膚にも影響しそうだ。 その看護師はすぐに立ち去るかと思ったら、シーツを少しめくって、「ああ、ブニョブニョになっちゃったねえ……」と母の腕の皮膚に触れた。 「ブニュブニュってなんだ? 失礼だな!」 看護師は聞こえないふりをして立ち去った。 みんな……仕事に誇りを持とうよ……。 医師に会うことはなかったが、CTの画像も確認した結果、脳にも心臓にも出血などの異常な点は認められない、とのことだった。 死因は「循環器系疾患の疑い」と、死亡診断書には記載された。 警察も温泉施設で現場検証をしたそうだが、事件性はない、との判断だった。 母は15年前に、死後献体の手続きを取っていた。『白菊会』という。若い研究者の解剖実習のために遺体を提供するのだ。奇しくも搬送された大学病院が献体先だった。 午後6時過ぎ、白い布に包まれた母の亡骸は、大学病院と提携する葬儀社の車で同じ敷地内にある研究棟へと運ばれていった。 母は人の世話ばかりした、85年の生涯を閉じた……。

  • 21Jul
    • 母の死を考える② 「急いでください」だけ……?

       その日の朝、母は一人で、札幌市郊外の温泉施設に向かったようだ。 私も妻も聞いていなかった。 地下鉄と日帰り客専用のバスを乗り継いで、午前10時30分ごろ、温泉に到着した。 同じバスに乗り合わせた女性、名前も顔もわからないので仮にAさんとするが、Aさんが母のことを覚えていた。後に警察などに証言することになる。 母は入浴の前に売店で少しの野菜を買った。ロッカーに残されていた。 その後、母は浴場に向かう。 午前11時30分ごろ、Aさんがミストサウナで母と一緒になっている。 先にサウナを出たAさんが、15分後の11時45分ごろ、ふたたびサウナに入る。 そのとき母は寝息を立てているように見えたそうだ。 Aさんは「寝ているのかな、と思った」と警察に話している。 なぜこのとき「大丈夫ですか?」と一声かけてくれなかったのか? ……私は残念でならない。 しかしAさんも、今自分を責めているかもしれない……「なぜあのとき……」と。きっと母も、Aさんを案じているはずだ。  そして12時30分、またサウナに入ったAさんが、母がまだ中にいたこと、そして座った状態で上を向いていることに驚  き、急いで従業員に知らせたという。 既に意識がなく、脈もほとんどない状態だった。 母は救急車で大学病院に搬送された。 温泉施設は南区にあり、大学病院は中央区と遠い。救急車でも30分以上かかったと思われる。もっと近くに搬送できる病院はなかったのか……? 私の携帯電話に病院から着信があったのは、履歴を見ると13時38分だった。 しかし、私はそのとき苫小牧で仕事中だった。私の電話がつながらなかったため、妻に連絡が入った。 母は緊急時の連絡先として私たち二人の携帯の番号を書いた紙を、財布かポーチかに入れて持ち歩いていたのだ。 これは重要だ。 私も、母も、皆さんに伝えたい。 『高齢の方が外出する場合、緊急連絡先を書いたメモを必ずご持参ください。何が起こるかわかりません』  妻は「急いでください!」と電話で看護師から言われたそうだ。薬を打って、何とか心臓を動かしている状況だったと後で知った。妻は病院にかけつけるタクシーの中で私に何度も電話をくれ、私も仕事が終わったタイミングでその電話に出ることができた。 母は去年、ベトナム人留学生の自転車にはねられ病院に運び込まれたこともある。 身内としては、事件か、事故か、突然の病気か、それだけでも知りたい。しかし応対した看護師は「とにかく来てください」しか言わない。 なぜだ?  「来てください!」の前に「事故に遭われました」だけでも付けられるはずだ。5秒もかからない。対応に追われているのかもしれないが、あまりに失礼だ。心配りがなさすぎる。 《あなたが同じ状況でそう言われたら、どうよ? 少しは家族の身にもなれ!》 そう怒鳴りたい気持ちを何とか抑えて、私は電話を切った。  私と一緒に仕事をしていたスタッフが、病院に向けて猛スピートで車を飛ばしてくれた。 しかし札幌に入る少し前、妻から電話が入った。 「お母さん、もう時間がなさそうなの……何かしゃべってあげて……」 携帯電話を母の耳もとに当ててくれたようだ。 こんな気遣いのできる女性を妻に選んだことを、私は誇りに思った。 しかし咄嗟に言葉が出てこない。「もしもし」と無意味な問いかけを何度か繰り返した後、 「お母さん……お疲れ様……ありがとう……」 ようやく声を振り絞った。 妻によれば、ずっと動くことのなかった母が、私の声を聞いて「ふう」と大きく息を漏らしたそうだ。 その後1、2分で母は亡くなった……。

  • 20Jul
    • 母の死を考える① 「これは皆さんにも伝えてあげて」    

       おととい母が急死した。 享年85。 控えめな人だった。エレベーターに誰かが乗ってくると、「私なんかが邪魔になってはならない」とでも言うように、どんなにスペースが空いていても小さな体を縮こまらせていた。 同時に、権威が大嫌いな人でもあった。改憲を叫ぶリーダー氏がテレビに映ると、「憲法よりもあなたの人格を変えなさい」と睨みつけ、「野党は恥を知れ!」発言の三原じゅん子氏には、「私が子どもの頃こういう女の子ばっかりやった。朝鮮人の子にみんなで石を投げつけて……」と悲しげな顔になった。 私が去年6月、このブログを始めた理由の一つは、母への感謝を伝えるためだった。  《あなたのおかげで息子はこんな仕事をしてきました。これからも頑張ります。ありがとう。》 面と向かって言えない言葉を、記事に変えて、面白く、印象深く、伝えたいと思ったのだ。脳トレの一助になれば、とも考えた。 きのう母の暮らした部屋の本棚に、一冊のファイルを見つけた。中に収まっていたのは、私のいくつかのブログ記事をプリントアウトしたものだった。私は胸を衝かれた……《この記事に、へえ、この記事も……気に入ってくれてたんだ……》。 私は今大きな仕事を抱えていて、ブログをしばらく休んでいた。その仕事の成果を母に見せられなかったことも残念だが、それ以上に、ブログを毎日母のもとに届けるべきだった、と激しく後悔している。一本でも多く、読んでもらいたかった。 まさか母が急逝しようとは……そして、それについて書くことになろうとは……。 あまりに個人的なことだ、と今も少しためらいがある。 しかし、母の死後、まだ二日だが、実に様々な体験をした。驚き、怒り、悲しみ、なぜかちょっと笑ってしまったこともあった。また思いがけず、たくさんの問題が見えてきた。 《これは皆さんに伝えてあげて》 母にそう言われている気がする。そして、きっと皆さんにも無関係な話ではない。国が考えてしかるべき問題にも直面した。 だから書いておく。 母がなぜ死に、死んだあと私が何をして、どう思ったかを……。 突然逝ってしまった母へのレクイエムにおつきあいいただけたらと思う。  同時に、母にも読んでほしい。 「ファイルに取っといてね……」 7月18日、木曜日、母は、札幌市内の温泉施設で倒れた。 私、いや、きっと母が皆さんに伝えたい、最初のことは…… 『こういう人を見かけたら、絶対に一声かけてあげて』                 *母に関する記事については、コメント、いいね、ともに受け付けません。             ご理解とご協力をお願いします。

  • 21Jun
    • たった2000万で騒ぐな! 俺の1年間の酒代だ! by 麻生”フランシスコ”太郎

       気に入らない文書は受け取らない。 老後の生活費が2000万円不足するとした金融庁の報告書を巡って、リーダー氏と悪代官がいつもの「責任逃れ」と「開き直り」だ。 彼らエリートお坊ちゃまたちには、「年金」などピンと来ないのだろう。 「何をそんなに騒いでるのか、下々の連中どもは」が、本音なのだ、きっと。  ある生命保険会社が60歳の男女2千人を対象に行った調査によれば、4人に1人が貯蓄額100万円以下だったという。今日の北海道新聞に出ていた。 平均は2956万円だが(「そんなにあるの!」と仰天した私)、これは5000万円以上が15パーセントと全体を押し上げているためだ。 なんたる格差の広がり……。 年金以外に2000万円が必要だぞ、と金融庁は臆面もなく書いたが、2000万円に満たない人は実に67パーセントにのぼる。 嗚呼、2000万円……。 ところが、だ。 野党から問責決議案が出された麻生太郎金融担当相……外遊に向かう空港でスーツ姿なのになぜか帽子をかぶる「ミスター・テンガロンハット」、実はクリスチャンで「フランシスコ」という洗礼名を持つこの異形の男は、2000万円を「呑み代」に使っている。  彼の2016年、2017年の政治資金収支報告書に、それが記されている。 お神、いやお上が、「汝、そなえよ、憂いは去らん」と無理をおっしゃる2000万円は、フランシスコにとって1年間の呑み代にすぎないのだ。 1日あたり、5万4千795円、フランシスコは呑んでいる……。 政治資金という、いつまで経ってもなくならない疑惑の金庫から。  神よ、汝の僕(しもべ)に裁きを与え給わん! 野党も、しょせんは拘束力のない問責決議案の提出ではなく、戦略を練ったらどうか? 私は、麻生氏の似顔絵を描いた抗議Tシャツを作って、国会内で野党議員全員が着用することをお勧めしたい。 そのTシャツには、こう書くのだ。 前には、「たった2000万円で騒ぐな!」 そして背中に、「俺の1年間の酒代だ! by フランシスコ」  酒代もそうだが、彼がフランシスコであることも、国民にとって重要な情報だと私は思う。 【遅れてごめんね♪父の日】北海道の詩 北海道産葡萄100% おたる 完熟ナイヤガラ  白ワイン... 3,980円 楽天 【送料無料】札幌狸小路・小豚家・北海道産八雲牛・海道産・北海道・肩ロースすき焼き用300gお歳... 4,860円 楽天 北海道釜めし専門店の本格スイーツ!/「道産素材の釜ティラミス」【チョコ以外 チョコ チョコレー... 1,490円 楽天 北海道奥尻島 ほやセット 小 生ほや・ほやの塩辛・めかぶ 3,780円 楽天

  • 15Jun
    • ビートルズが好きだった青年が、ネトウヨに変貌? NHKのせいじゃないよね? 

       2年前は親しくメールなどのやり取りをしていたNHKのY君。 彼のご機嫌を損ねた理由がさっぱりわからず、ただお願いをしたのはこちらなので、嫌な思いをさせたなら謝っておかねば……。 一回り以上年下だが、私はフランクな文面を改め、敬語で丁重に詫びた。 私のLINE―。 『年下の友人と思い、素直な気持ちを文面に載せてお願いをしたつもりですが、上から、と受け取られたなら大変失礼しました。(中略)ただ「自分さえ逃げ切れればいい」の言葉の意味もわかりません。お言葉ですが、表現者であるなら「バカなテレビ屋」で「最低の人間」にも伝わるような言葉で叱責もしくは罵倒していただきたいです。テレビの信頼を失墜させているのは権力べったりのNHKさんだと私は思っていますが、例外もあると信じY君には僭越ながらエールを送らせていただいております。二度と連絡をしない、などと買い言葉を放ったりはしません。Y君のますますのご活躍をお祈りします。』 ちょっとシニカルかな、と思ったが、このくらいは許されるだろう、と返信した。 すると、彼からは―。 『言葉の意味も斟酌できないようならば、とっとと引退されたらどうですか? あんたの甘えやズルさに付き合ってる暇はないのです。人間として何か欠如されてますね。早く、テレビをやめてくれ。あんたの居場所は、もうないよ』 他にも、ここに書くと私の家族に心配されてしまうような、口汚い言葉が並んでいる。 ボウ然とした、ボウ然というのは、ああいうときの言葉だ……という、ドラマ『北の国から』の大滝秀治さんのセリフを私は思い出していた。農家である彼のうちに嫁いできた義理の娘がニコニコと愛想よく働いていたのに、ある日突然、長男と共に夜逃げした経験を語った言葉である。   Y君は11年前に私が頼んだ用件を持ち出して、便利に使いやがって、といった趣旨のことを書いている。そんな意識はないし、頼んだ記憶もおぼろげだが、時期から考えるとおそらく当時私が手掛けていたオリンピックに関わる番組の話から、「あ、そうだ、NHKだったらそういうこと調べられるのかな」ぐらいのことを、会話の流れから口走ったのかもしれない。実際に彼に動いてもらって私が利益や情報を得たとしたら、もっとはっきりと記憶しているはずだ。嫌な思いをさせたとしたら謝るが、その後ずっと、少なくとも2年前までは、フレンドリーに付き合っていたのだ。それに過去の話を持ち出すなら、彼がプロダクションに勤めていた時代、北海道でのロケがあって、その撮影クルーを私が紹介した。私からの紹介だったので通常の半値で引き受けてくれた。「いいんですかあ?」とY君はしきりに恐縮していたのだ。自分が受けた恩義は忘れてしまったのか……? 何よりも、私が送ったLINEが気に障ったなら無視すればいいはずだ。 少なくとも「あんた」と罵倒することではない。 妻にも「どう思う?」とLINEの文面を見せた。 「ええ!」 しばし絶句した後、こう言った。 「もしかしたら鬱とか、心を病んだのかもよ」 Y君はビートルズやエリック・クラプトンが好きな古風な青年だった。 そして、2年前まではそれなりにスジの通った番組を作っていた。 それがなぜ、ネトウヨのような言葉を私にぶつけるのか?  「今、休職してるとか……」 妻の言葉に、思い当たるフシがあった。 《そういえば、LINEの返信がめちゃくちゃ早かったな……。仕事しているのにあんなに長文を即座に返せるかなあ、うーん……》 無責任に言えないが、NHKの体質とか空気のようなものが、Y君の心を変えてしまったのではないか? 「今のテレビを劣化させたのは!」 私に叫んだ言葉を、彼はNHKの中にもぶつけたのではないか? あるいはNHKの中では言えなくて、私に叫んだのではないか? 友人との別れは、あまりに唐突だった……。 じゃがいも 北あかり 2kg 送料無料 1,000円ポッキリ 北海道産 羊蹄山麓産 低農薬栽培... 1,080円 楽天 【予約】北海道 南幌町産 ミニトマト ラブリー藍 3kg 人気 南幌町明るい農村ネットワーク ... 3,980円 楽天 【送料無料】青研 葉とらずりんごとにんじんミックス 1L紙パック×12本入 ※北海道・沖縄・離... 6,302円 楽天 ≪注文受付中≫フルーツのような甘みたっぷり!白いとうもろこし“雪の妖精”6〜7本入 他商品と同... 2,980円 楽天

  • 14Jun
    • え! NHKの友人にLINEで罵倒された……最低な大人? なぜ?

       40代半ばの年下の友人が、NHKに勤めている。彼にY君としておく。制作プロダクションから転職して10数年になる。 Y君が21歳のときに知り合った。 何年も会っていないが、おととしは彼が制作したドキュメンタリー番組のDVDを送ってくれ、電話で感想を伝えさせてもらった。あまり引きこまれなったが丁寧に作ってあった。そりゃあ、NHKだ、予算も手間もかけられる。 そんなヤッカミなどおくびにも出さず、嘘くさくない程度に褒めた。友人が頑張ってテレビの現場で働いている。それだけで私には嬉しいことだ。 電話の後、彼からはLINEも入った。 「あざーす!(ありがとうございます)」  今日、2年ぶりに、Y君にLINEをした。 私には会いたいディレクターがNHKにいたのだが、その人とは面識がない。Y君と同年配だった。大組織だからおそらく接点はないだろうが、もしかすれば、と思ったし、それ以上に、それを話のきっかけに、Y君とお互いの近況などを話したかったのだ。本気でそのディレクターに会いたいと思えば、NHKの広報に連絡を取る。 私は彼にこう頼んだ。 『久しぶり。頼みがあり、連絡させてもらった。私も昔取材したことのある〇〇〇〇という人物の番組を最近制作した、▽▽▽▽さんというディレクターさんと接点はない? たぶんY君ぐらいの年齢。 忙しいのにごめん』 ピビョ! LINEの返信が届く音がした。 さすがわが友、返信が早いねえ! と思い、画面を見た。  え。 私は……化石した。  『はっきり言います。これが人にものを頼む文面ですか? 何様なんですか? そもそも私はあなたに上から目線で言われる筋合いではありません。 (中略) 偉くなられて、さぞやふんぞりかえっておられるのでしょうね。最低な大人に成り下がっているのでしょうね。 偉そうなバカなテレビ屋が、テレビの信頼をどんどんと失墜させていくのだと、同業者として痛感しています。 自分さえ都合よければいいのでしょうか? 自分さえ逃げ切れればいいのでしょうか? 二度と連絡しないでください』 言葉を失った。 なぜY君はこんな強い言葉で私を詰(なじ)っているのだ? 《外部の人間が同僚の情報を聞き出そうとすんじゃねえよ! 俺はあんたのスパイじゃねえんだよ!》 と言いたいのだろうか? いやあ、そう受け取られたなら謝らねばならない。 でもなあ……二年前はもっとくだけた口調で会話をしていたのだ。 私はてっきり、 《ああ、彼ね、優秀ですよね。ボクは接点がないし、部署もわからないけど、東京のNHK放送センターで聞いてみたらどうです? ところで、どうです、最近? どんな番組やってんですか? 》 そんな展開になると思いこんでいたのだ……。 それに、私はいまだに平のディレクターだ。格好つけて言えば、あえてその道を選び、「しょうがねえなあ」と会社に受け入れられたと思っている。 偉くもないし、ふんぞりかえりようもない。 最低な大人? ……そうかもしれないし、違う気がしないでもない。 バカなテレビ屋が、テレビの信頼を失墜させていく……それはある意味同感だが、え? 私のこと?  『自分さえ逃げ切れればいいのでしょうか?』……何からどう逃げるのか、まったく意味がわからない……。 いやあ、困った。 二度と連絡をするな、と言われたが、しないわけにはいかなかった。 友人に向けたフランクな言い回しではなく、敬語で丁重に彼に詫びた。また少しだけ、疑問も投げかけさせてもらった。 嗚呼……。 それが、彼の怒りに火を注いでしまったのだ……。  

  • 10Jun
    • たまねぎ畑の「サチ」 ⑳ 退院……意外な光景に、涙……。

       ヨシエさんは2週間の入院生活を終え、おととい6月8日に退院した。 トミジさんが車で迎えに来た。  去年入院したのは、トミジさんの方だった。 がんの可能性があるから肺の組織を手術で切除して検査することになった。このブログで書いた通りだ。手術への恐怖とストレスから、トミジさんは過呼吸を起こして救急車で運ばれるほど追いつめられていた。 手術の数日前、トミジさんの会社の上司が見舞いに来た。 が、二分も経たないうちに、「まあ、この際だ、ゆっくり休め」と言って帰っていった。 トミジさんはポツリと漏らした……。 「俺のこと、どうせ死ぬ、って思ってるんだろうな」 ヨシエさんは「何言ってるの」と明るく言ったつもりだった。だが口から出た声は、涙声だった。トミジさんも子供のように泣き出してしまった。 手術当日。 オペ室に入って3時間後、トミジさんが病室のベッドに戻ってきた。 鬼母、サチが待っていた。しかも親戚が数人いる。 「ほら、みんな来てくれてるよ。感謝しなきゃダメだよ」 こんなときに叱りつけるような口調になるサチが、ヨシエさんにはまったくもって理解できない。 トミジさんはまだ麻酔から完全に醒めていないのだ。礼なんてまともに言えるわけがないだろう。 「まあまあ姉さん、手術終わったばっかりなんだから」と苫小牧に住む弟が言う。 あんたもさあ……と、ヨシエさんは言いたくなる……なんで手術の日を選んで来るかなあ……。 数日後、検査の結果が出た。 肺の影は、悪性のものではなかった。 とたん、トミジさんの顔に生気が戻った。 しかし、ヨシエさんは聞き逃さなかった。 サチが「え?」と低く呟いたのを……。 あれから1年、死を覚悟したトミジさんは元気になった。ところが、畑仕事に家事、犬の散歩にサチの運転手と、散々こきつかわれたヨシエさんは肺炎に倒れた。退院しろと言われたが、まだ息苦しい。数値もよくない。本当は、もっと入院していたかった……。 幹線道路から小路に入ると、見慣れた家並みが連なっていた。 「あ」 ヨシエさんは窓の外に人影を認めた……ユキコさんの家の前だ。 愛犬のエゾを抱いたヨシエさん……。 そして……タカシ君とお母さん、が立っていた。  ヨシエさんは、すべてを悟った。 夜逃げしようとしたタカシ君とお母さんを、ヨシエさんが自分の家に住まわせたのだ。 ヨシエさんは涙が止まらなくなった。 「良かったね……」 人の情……。 損得抜きの……。 自分には得られない、限りない優しさと温もり……。 2週間ぶりの我が家は、涙で滲んでいた。 父の日 2019年 出荷開始送料無料 北海道産 アスパラガス グリーンアスパラ(Mサイズ 1k... 3,980円 楽天 イエローにんじん 3kg 北海道産 人参 ニンジン 贈り物 内祝 お返し ギフト 送料無料 秋の味覚 4,580円 楽天 北海道産天然落葉きのこ(生・200g)×2パック(らくよう・ハナイグチ)発送期間 9月上旬〜9... 3,600円 楽天 北海道産原料使用 行者にんにく三升漬100g 980円 楽天  

  • 07Jun
    • たまねぎ畑の「サチ」 ⑲ またも緊急報告……ヨシエさんがやむなく退院します

       退院が喜ばしいのは、元気になった人、もしくは、優しい家族が迎えてくれる人、に限られます。 悲しいかな、ヨシエさんの場合はそうではありません。 元農家に嫁いで(今気づいたけど、女が家に入る、なんてイヤな字ですね)苦節35年、鬼義母サチコさん(蔑称サチ)に奴隷のようにこきつかわれてきました。 それなのに、病院は出ていけ、と……。 「数値もだいぶ良くなりましたし。でも退院しても安静に」 医者の言葉は無責任。しょせんは他人ごとです。 遠慮がちに、ヨシエさんは言いました。 「畑仕事とご飯の支度と犬の散歩が待っているんです」 「畑? 犬? 絶対ダメだ。ご飯も誰かにやってもらってください、娘さんとか」 それができないから、もう少しここにいさせて、って言ったのに……。 安静にできるなら、そもそも倒れていません……。  ヨシエさんの病室は四人部屋で、肺がんの方は個室に移され、現在は3人。 そういえば、その肺がんの方と症状が似ていると精密検査も受けましたが、ヨシエさんはやはり、マイコプラズマ肺炎、でした。 病室の他の2人はともに70才代で、何とどちらも、サチコさん。 だからうっかり、サチ、とは口にできません。 でも鬼義母サチとは大違いの、優しい人たちです。ちょっと、お喋りが過ぎるけど……。 「先生、もう少しいさせてあげなよ。かわいそうに」 と、サチコA(背が高い方。イケ面の息子が自慢)。 「そうだよ、ベッドだって空いてるでしょうに」 と、サチコB(背が低い方。いつも眠そうなのにお喋りにはささってくる)。 風采の上がらない四十前後の医者は、「いやあ、私に言われても」と頭をかきながら病室を出ていきました。 医者の足音が聞こえなくなると、 サチコBは、「他に誰に言えっていうのさ、あんたが医者でしょ」 サチコAはBの言葉に頷きながら、「あと30年経ったら、私らの気持ちがあんたにもわかるよ」 二人そろってため息をつきながら、ヨシエさんに同情の目を向けた。  明日6月8日土曜日は、トミジが車で迎えに来ます。仕事も休みだから。 肺がんの疑いがあったのは、トミジさんのはずだったのに……。 がんへの恐怖からパニックになって病院にも運ばれたのに……。 人生はわからない……。 「現実」の無慈悲な進行に、「原稿」が追いついていきません。 ヨシエさん、くれぐれもご自愛を……って、自分でいくら愛しても周囲の人が愛してくれなければ……。 サチは、今日もダンスだそうです。  北海道富良野産メロン1.3kg×2玉お中元 ご贈答用正規メロン【送料無料】特別栽培農産物 ギフ... 4,980円 楽天 下川町農産物加工研究所『ふるさとの元気 とまとジュース500ml×5本セット』(ご注文後のキャ... 3,371円 楽天 北海道増毛産さくらんぼ 大粒のサミット2Lサイズ 1kg(500g×2パック)送料無料 産直Y... 6,700円 楽天

  • 04Jun
    • たまねぎ畑の「サチ」 ⑱ 私が町内会の役員? それどころでは……

       ターンを数回決めたサチが階段を下りていく音が聞こえた。 ヨシエさんはゆっくり10数えた後、自らを土下座の姿勢から解放した。 しかし、次の瞬間― 「あんた……」 「うへいよぺったらび!」 ヨシエさんは驚きのあまり、自分でも聞いたことのない言語を口から発した。 サチがふたたび目の前にいた。もちろんあの恰好で。 我に返ったヨシエさんは、反射的に土下座の恰好になった。そんな自分の卑屈を呪った。 「あんた、町内会の役員やんな」 「え?」 「そろそろ改選の時期だし、あんたたちの代に引き継いでいかないとね」 「でも、私……トミジさん(のこともあるし)」 「あんたが心配したら、あの子のがん治るのかい?」 「がんって、お義母さん、まだそう決まったわけじゃ……」 「がんに決まってんだろ! 医者がね、潰瘍です、とか、検査しよう、とか、言ったら、がん、なんだよ!」 そう言えば、サチは私が帰宅してから一度もトミジさんのことを聞いていない。聞きもせず一度は下に降りた。つまり、興味がないのだ、自分の息子に、息子の病気に。がんになった弱い息子にはさっさと見切りをつけて遺産は体が丈夫な娘にやろう、と頭を切り換えた。 女王蜂だ。ダンナもポイ捨て、息子もポイ捨て、何たる非情、恐るべき自己チュー。 《この世をばわが世とぞ思ぶ 望月の欠けたることもなしと思へば》……お前は藤原道長か! 平安貴族か! ダンス狂いの85歳、たまねぎ畑のサチのくせに! それに今夜は雲が厚くて月なんて出てねえよ!  「今月から会合に出るんだよ、いいね。会長の森下さんには私から言っとく。うちの町内会は今、問題が山積。家賃半年以上滞納してとんずらこくような貧乏親子はいるわ、町内会脱退したくせに人に意見するババアはいるわ、末期的だよ。この辺でビシッとしめておかないと。ここを切り開いてくれたご先祖様に申し訳ない」 出たよ、また、「ご先祖様」。 先人の苦労が染みついた土地をさっさと売って小金稼いでダンス三昧……その方がご先祖様によっぽど申し訳ないと思うのだが……。 ヨシエさんはきっとご先祖様だって知りたいであろう質問を、勇気を振り絞って、発した。 「あのう、お義母さん、なぜドレスを着ていらっしゃるんですか?」 「え!」 サチが顔を下げた。一瞬ハッとした後、首と目をすばやく動かした。そして明らかに驚愕の表情を浮かべた。 「これは……一体?」 何が、一体、だよ……さっきまでターンしてたの、あなたでしょ? ヨシエさんは察した。 ……きっと義母はユキコさんに言い負かされてムシャクシャして、無意識に顔に白粉塗って、アイライン引いて、ドレスまで着込んでしまったのだ。 私は美しい! あんたも悔しかったら踊ってみな? ほら、ターン! ほら、ポ-ズ! なによ、下手くそ! ダサ! トロ! 見苦し! 私の人生は輝いている! あんたみたいな百姓女とは違うのよ! 発表会のドレスという「戦闘服」をまとって、妄想の中で、ユキコさんを攻撃していたのだろう。 裸の王様ではなく、ドレスのサチ様……。    それにしても……困った。 こんなときに、町内会の役員だなんて……。 北海道富良野産メロン1.3kg×2玉お中元 ご贈答用正規メロン【送料無料】特別栽培農産物 ギフ... 4,980円 楽天 下川町農産物加工研究所『ふるさとの元気 とまとジュース500ml×5本セット』(ご注文後のキャ... 3,371円 楽天 父の日プレゼント\楽天で一番選ばれるギフト/北海道海鮮8点グルメセット 笑(えみ)【送料無料】... 5,940円 楽天  

  • 01Jun
    • たまねぎ畑の「サチ」 ⑰ 「その手に包丁握らせたろか!」

       「根っからの自民党員になりなさい!」 なぜかダンスの発表会用のドレスを着飾った義母。そして、彼女から放たれた、その意外な言葉……ヨシエさんは、《きっと私は夢を見ているんだ》と思った。 今日はいろんなことがありすぎた。 町内の孤高の老女ユキコさんがサチの経営するアパートから夜逃げしたと思われていた母子の犬を預かっていたこと、それを問い質そうとサチがユキコさんの家に怒鳴りこみに行ったこと(そういえば、その結果は聞いていない)、夫トミジさんが車で過呼吸状態になっていて救急車を呼んだこと、がんの検査を前にした恐怖から入院してしまったこと……ヨシエさんは心身ともに疲れ果ててさっき帰宅したばかりなのだ、そう言えば半日以上何も口にしていない、水一滴も、だ……。 《過労から來る幻覚だわ、きっと》 そうでなければサチが派手なドレスを着ていたり、突然「自民党員になれ」と素っ頓狂な話を言い出すワケがない。 《なあんだ、夢か! やれやれ》 ヨシエさんは立ち上がろうとした、その瞬間! 「動くな!」 拳銃を手にした強盗が押し入ってきたかと思い、心臓が凍り付いた。やはり夢ではないようだ。悪夢だ、現実という名の……。 「この町は昔からみんな自民党なんだよ。町内とりしきってる家はみんなそうなんだよ」 ヨシエさんは、土下座のような体勢に戻って、サチの声を聞く。 「あの女は違うけどね」 ヨシエさんの混乱した頭にもわかった、ユキコさんのことを指しているのだろう。 《ユキコさんの家に怒鳴りこみに行って、きっと返り討ちにされたんだわ》 見てみたかった、とヨシエさんは思った。 「どうなの! なるの? ならないの?」  ヨシエさんは、顔の10センチ下にジュウタンを見つめたまま、心の中で叫んだ。 《おめえよう、自民党員になったら私にどんな幸福がもたらされるのか、そこをまずは教えろや! なるかならねえかは、それを聞いてからだろうが、普通はよう! こちとらなあ、お上にたてつくことを、飢饉みてえにびびってる百姓の出じゃあねえんだよ! それになあ、政権を支持してんならよ、おめえ、税金ぐらいちゃんと納めろや!  たまねぎ畑をいまだに農地として届けてるじゃねえか! 宅地で申請するより固定資産税が安くなるからって、せこすぎるだろうが! 恥を知れ、税金泥棒が!  そういうのをな、姑息っていうんだ、字書けるか、このヤロウ! 姑息の姑はなあ、女が古い、って書くんだよ! ピッタシじゃねえか、おめえによ!  おめえが農地の体裁を取り繕うために、私がどんだけ腰を痛めてるか、知らねえとは言わせねえぞ! この古い女が! もう私も十分古くなっちまったから悔しいんだよ! 私の人生返せや!  おかげさまで腕にはビチビチ筋肉ついたから、何ならこのままおめえの手に包丁握らせてドレスの上から心臓ど突いたろか! 母は気が触れて自殺しました、って! これ、みんな信じるぞ! 間違いなく信じるぞ! 今のおめえのその恰好見たら、み~~~んな、信じるぞ!」  「なります。心の中ではもうなっています」 安倍晋三の顔写真を持ってきて「踏め」と言われそうだから、ヨシエさんはそう言った。 頭上で、「ふん」と大きな鼻息が聞こえた。 「党費もかかるし、心の中だけで免じといてやるわ」 次の瞬間、ヨシエさんは、風圧と消臭剤のような香水の臭いを感じた。 土下座する自分には見えないが、サチがダンスのターンを決めたのだとわかった。  父の日 ギフト 毛ガニ【北海道4大ラーメン&北海道産 冷蔵 活毛がに350g×2尾セット 楽天ランキング入賞毛カニ部門ランクイン!!】毛蟹 堅蟹 カニ通販 海産物 価格:8,500円 (2019/6/2 00:14時点) 感想(0件) 祝!特A獲得! 北海道産ななつぼし 10kg(5kg×2) H30年産 ギフト 工場直送 価格:4,780円 (2019/6/2 00:16時点) 感想(3262件) 父の日ギフト グリーンアスパラガス800g(L/2L混) 送料無料 旬の北海道産ギフト用アスパラガス!ギフトに美味しいアスパラ【5月下旬発送】【指定日不可】 父の日プレゼント 父の日 食べ物 価格:4,480円 (2019/6/2 00:17時点) 感想(0件)

  • 31May
    • たまねぎ畑の「サチ」 ⑯ 「根っからの自民党員になりなさい!」

       サチは白い覆面をかぶっていた。いや、一瞬そう見えたのは厚く塗ったファンデーションのせいだった。落ちついて目を向ければ、義母は真っかなルージュを引き、つけまつげに緑のマスカラを付けている。そして、赤を基調とした派手なドレス……。 完全に発表会のいで立ちだった。 こんな夜中に……自分の家、いや、私たちの居住スペースで……。 ヨシエさんは、サチの思いもよらぬ振る舞いと出で立ちに、得体の知れない恐怖がこみあげていた。 「お義母さん、どうかしました?」 サチはマスカラに縁どられた細い目でヨシエさんを睨んだ。 ヨシエさんの足が無意識に一歩後ずさった。 次の瞬間、サチが勢いよくソファから立ち上がった。85歳とは思えぬ俊敏さだった。 「ヒッ」、ヨシエさんは叫んだ、しかしそれは声にならなかった。 サチの目とヨシエさんの目はほぼ同じ高さだった。 身長はヨシエさんの方が少し高いはずなのだが、驚くことにサチはダンスのハイヒールまで履いていたのだ。 「座りなさい……」 サチの声が低く響いた。 「お義母さん、一体、」 どうしたんですか、その恰好は? と続けようとしたヨシエさんを、サチが遮った。 「いいから、座んな!」 大声にビクンとなったヨシエさんが、ソファに座ろうとしたところ、 「そこじゃない!」 サチは自分の足元を指した。 普段であれば、実際に声は出なくても心の中では、「ふざけんじゃねえぞ、このババア!」となるはずだが、このときのヨシエさんは端からサチの奇襲戦法に飲み込まれていた。 黙ってサチの前に正座した。 サチが見下ろす。その口元がわずかに笑ったような気がした。無意識的にヨシエさんは怯えた顔になる。 「なんであんたなんか役に立たない人を嫁にもらったかねえ、あの子は」 え、そんな三十余年も遡った話? ますますヨシエさんは恐怖にしばられる。 あんたの息子が私につきまとったんだよ、仕事帰りの私の後ろを車でとことこついて来て、ストーカーだったの、あんたの息子は……とは、到底言い出せない。 ヨシエさんは鼻に消臭剤の臭いをかいだ気がした。それで気づいた、サチが香水までつけていることを……。 「お義母さん、なぜ(香水を? そしてその恰好は?)」 「おだまり!」 サチは、ヨシエさんがセンテンスを読点まで口にすることを許さない。 「あんたのせいで体も壊して」 え、私のせい? もともと虚弱じゃないの……言いたい、でも言えない。 「あんたなんかに、ご先祖様から代々受け継いだうちの財産を渡すなんて、私は耐えられない」 先祖代々って、北海道開拓から数えればトミジさんでまだ三代目ですよね?  それに、トミジさんにガンの疑いがかかったとたん、お義姉さんに電話してますよね? あれって名義変更の相談ですよね?……言えない。 「あんたみたいに学も家柄もない女がうちの一族になるなんて」 学? 家柄? そちらは? ……絶対、言えない。 サチが眼の光を強くした。  「あんた、天皇陛下をちゃんと敬ってるかい?   ご先祖様に感謝してるかい?   私のことを大事に思ってるかい?」 思想信条の自由が私にも保障されておりますので、お答えできません、お義母さんについていえば、少なくとも尊敬はできません……口が裂けても、言えない。 でも質問の形で来たから、言うしかなかった、「はい」と。 私も質問していいですか、なぜそんな恰好を? ……聞けない。 「あんたにははっきり言っておく」 「はい」ヨシエさんは、しっかり聞きます、と頭を下げた。ダンス姿の妖怪が視界から消えた。最初からうつむいてればよかった、と後悔した。 「根っからの、自民党員になりなさい!」 「はい?」 せっかく俯いたのに、ヨシエさんは思わず顔を上げてしまった。 妖怪の細い目が、自分を見下ろしていた。    CUTENSIL ハンディーリラクゼーション スワン CU11-SW 防滴 IPX4 ロングハンドル 肩 背中 ハンドマッサージャー 電動マッサージ リラックス コスメ 誕生日 | プチギフト ギフト プレゼント 雑貨 おしゃれ ユニーク 価格:3,240円 (2019/5/31 17:33時点) 感想(0件) SVうま(馬)くいく・ぞう(象)ブレスレット[送料無料 高純度 健康アクセサリー 磁気 マイナス電子 ギフト プレゼント 贈り物 アクセ 快眠 健康ブレスレット ゲルマニウム バングル 開運ブレスレット 開運 開運アクセサリー 開運縁起 金運財運 厄除け お守り ゲルマ] 価格:13,165円 (2019/5/31 17:33時点) 感想(0件) SVうま(馬)くいく・ぞう(象)ブレスレット[送料無料 高純度 健康アクセサリー 磁気 マイナス電子 ギフト プレゼント 贈り物 アクセ 快眠 健康ブレスレット ゲルマニウム バングル 開運ブレスレット 開運 開運アクセサリー 開運縁起 金運財運 厄除け お守り ゲルマ] 価格:13,165円 (2019/5/31 17:34時点) 感想(0件)

  • 30May
    • たまねぎ畑の「サチ」 ⑮ 緊急報告…ヨシエさんが入院しました、サチのせいで。

       畑を捨ててダンスに勤しむ、嫁いびりが生き甲斐の85歳、札幌市某所在住のサチコさん(略称&蔑称「サチ」)について、実在の人物であることを改めて述べておきます。 ずっと小説のような書き方をしておりますが、それはサチの犠牲者である関係者を守るための配慮です。作中に一部フィクションを盛り込んでいるのも、同様の目的です。 これは、あくまでノンフィクションなのです。 なぜこうしたお断りを挿入したかというと、サチにいびられ続けて30余年のヨシエさん、正確にはヨシエさんのモデルとなった実在の女性(私の知人)が、5月24日(金)に緊急入院しました。 高熱でフラフラして息も苦しいのに、サチに命ぜられるまま畑と花壇の手入れ(北海道とは思えない、記録的な炎天下のもと)、いつものダンス教室への送り迎え、そのほか「薬局つれてけ」「パンティ―買いに行く」「携帯のプラン聞きたい」など雑用の嵐……ついに救急車を呼ぶ事態となりました。 現段階での診断は、マイコプラズマ肺炎。 サチは心配するどころか、「私も熱が出た。肺炎がうつった」と大騒ぎし、長女(これも意地が悪い人)に、ヨシエさんが運ばれたのと同じ病院に送らせて、散々検査したあげく、ただの、風邪……「ああ、よかった。ほっとしたわ」とヨシエさんの病室をのぞくこともなく帰っていきました。    まあヨシエさんは脱水がひどくて面会はできない状況だったので、サチに病室に来られても嫌味を言われるだけだったでしょうけど……。 きっとヨシエさん、心の中でこう叫んでいるはずです。 「うつすんじゃないわよ、って睨んだの誰だよ! 私に近寄りもしねえで、うつるか、ボケ!」 きのう面会許可が出て、ヨシエさんの頼れる妹が、見舞いに行ってきたのですが、「血痰が出て検査することになった」とヨシエさんはポツリ……。 同じ病室に肺ガンの患者がいるのですが、「なんか症状が似ているんだよね」と、メンタルが夫のトミジなみに弱っていたそうです。 肺がんの疑いがあるのは、トミジだったのですが……。 「入院したら、あの家には戻らずに、うちに来たら?」 頼れる妹が言うと、ヨシエさんは涙を浮かべていたそうです。 検査の結果も気がかりです……ホント心配です。  私は、サチの話を、よくある嫁姑問題として書いているのではなりません。 今の日本と日本人の抱える問題が、すべてサチの中に内包されているのです。 「ロシアと戦争やって北方領土を取り戻しませんか?」と言った女好きのバカ議員……。 欠陥商品の疑い濃厚な使えない戦闘機を爆買いするポチ丸出しのリーダー氏……。 リーダー氏の操り人形にしか見えない天皇(上皇には戦争への反省があったぞ)……。 元号が変わったら内閣支持率が上がるという、相変わらず思考力のない国民……。 サチの中には、彼らがいる、あなたがいる……。 彼らはサチ、あなたもサチ……。 そんな思いで書いています。 次回は、小説もどき、の続きを書きますが、いったん主人公たちに関わる緊急速報を入れさせてもらいました。 ノンフィクションなのですよ、これは……。 悲しいことに……。 父の日プレゼント\楽天で一番選ばれるギフト/北海道海鮮8点グルメセット 笑(えみ)【送料無料】... 5,940円 楽天 【北海道産】【産地直送】【話題の最高級品】赤井川村産 アスパラ 2色セット 各500g グリー... 5,180円 楽天 農家のベーコン「札幌バルナバハム」なんと1本約300gの大きさ 3個セット ギフトにも最適な札... 4,380円 楽天

  • 28May
    • たまねぎ畑の「サチ」 ⑭ 「苦しい……」蝕まれていく夫

       「お義母さん、ちょっと待ってください!」 ユキコさんの家の方にずんずん向かっていくサチに、ヨシエさんは叫んだ。 だが、気づかない。サチはユキコさんへの怒りに燃える般若と化している。消防車を呼んで放水するぐらいのショックを与えなければ気づくまい。ヨシエさんは声をかけるのをやめた。 それどころではなさそうだ。 玄関を出て左手を見ると、トミジさんの車が停まっている。 仕事から帰るには少し早い時間だ……。 なぜ車庫に入れないの?……。 お隣さんの玄関をふさぐ形で車を止めている……。  おかしい……。 ヨシエさんは車に駆け寄った。  運転席で、トミジさんはガクッと頭を垂れていた。 ハンドルを両手で抱きかかけるような体勢だ。ヨシエさんは一瞬、夫は意識を失っているのかと思った。だがトミジさんの体は小刻みに震えていた。生きている。 ヨシエさんは車の窓をドンドンと叩いた。 《ん?》と、トミジさんが顔を上げ、窓越しにヨシエさんを見た。その顔は涙に濡れていた。 「く、く……くるしい……」 ヨシエさんが外から運転席のドアを開けると、トミジさんはそう訴えた。ゼエゼエと荒い息を繰り返している。 ヨシエさんはトミジさんを抱きかかえて車から下ろした。そして助手席の側に回った。自分が運転して夫を病院に連れて行こうと思ったのだ。しかし思い直して、夫をそのまま家まで連れて行った。玄関の上り框(かまち)に座らせると、トミジさんの体はバタンと倒れた。自分の襟首を掴んで「ウ、ウ、ウー」と唸っている。 ヨシエさんは救急車を呼んだ。 「おそらくストレスでしょう。朝になれば落ち着いていると思います」 救急当番病院で、医者はそう言った。夫は病室のベッドで眠っている。 安定剤を飲み、栄養剤の点滴を打っている。ここ数日、何を作っても食事は一口、二口しか摂らない。 肺の組織を採って検査するための入院が一週間後に迫っている。夫のメンタルは限界を超えていたのだ。 可哀想、情けない、やりきれない、放っておけない……ヨシエさんも様々な思いが交錯していた。  ヨシエさんは病院のロビーで、ずっと切っていた携帯電話の電源を入れた。タクシーを呼ぶためだ。 サチへの説明は長女のユリカに託していたが、きっと留守電にはサチからのメッセージがいっぱい録音されているだろう。 「なに途中でいなくなってるの?」 (おめえの息子がグッタリしてたからだよ。おめえこそ、なんで車に気づかねえんだよ、ボケ!) 「ユキコさんを懲らしめてやりなさい!」 (なんだ、そのセリフ、水戸黄門かよ、こっちは助でも格でもねえんだよ!) 「あの母子に、滞納した家賃、すぐ払えって言っておきなさい!」 (てめえのアパートじゃねえか、自分で言えよ! いつになったら息子の名義に変えんだよ!) 「アパートの荷物は全部捨てちゃいな!」 (大家だからって、そんな権利は認められていねえよ! 逆に訴えられるぞ!) 「町内会を追い出してやる!」 (ユキコさんはもう脱退してるじゃねえか。私だって抜けてえわ、この家も出てえわ、籍だって抜きてえわ、あんたとの縁なんてスッパリ切りてえわ!) 「明日はダンスよ!」 (明日は病院よ!)  意外だった。 留守電にメッセージは一つも入っていなかった。 ユリカがうまく言ってくれたのだろうか?  帰宅したのは夜10時半ごろだった。 サチはまだ起きているだろう。テレビか電話か……あれ? 電気が消えていた。 眠っているのか……。 ユキコさんはホッとして2階に上がった。 リビングの電気をつけて、「ヒーッ!」と声を上げた。 サチが、ソファに座っていた……派手なドレスを着て……。 やわらかサクサク 節分 福豆(北海道十勝産煎り大豆)【100g×10袋】≪年中お届け!≫ 1,800円 楽天 北海道 富良野産【露地栽培】グリーン&ホワイトアスパラガス2色セット2kg(グリーン600g,... 8,380円 楽天 父の日 ギフト 健康 ミニトマトジュース 北海道産 500ml×2本セット (赤 黄 各×1本... 3,480円 楽天