経済の話ー国の借金は国民の財産? | cheeronの独言

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ぐち、ぼやき、メモ書き

ここ数日、すごく体調悪くて寝込んでました。
年取ると、寒暖の差に体が付いて行けない様です。

ここ数日といえば、
感染者数推移を見ていると、今回の波もそろそろ収まりそうです。
第一波より第二波、第二波より第三波が、本来ならば小さくなっていくんだけど・・・日本の場合は、後の波ほど感染者や死亡者が多くなっている。何でだろう?
自然とは違う何か(例えばGOTOの様な人為的な物が)が影響しているのか、日本独自でウイルスが変異しているのか?それとも季節的な何か?
科学者の論文に期待したい。

GOTOといえば、
総額19兆1761億円 今年度第3次補正予算が成立
28日に成立した予算。ここで色々と見れます。
財務省:令和2年度補正予算(第3号)
コロナ対策は4.4兆円
経済対策は11.7兆円

コロナや医療よりも経済を!
がハッキリ見えます。
その中で毎回毎回GOTO(1.1兆円)予算が組み込まれている。
多くの業種で苦しんでいるのに、ここまで意地になって旅行・飲食業だけを助ける理由が知りたい!私には、政治家が狂っているとしか思えないが。

さて、今回は国の借金についてです。
例によって、自分勝手に調べて考えた事であり、間違っている可能性が高いです。
そこをしっかり汲んで読んで下さい。


【国の借金は国民の財産説】
前回書いた
誰かの借金は誰かの財産
これを言い換えて
国の借金は国民の財産
(もしくは、民間の資産など)
を唱える人達がいます。
彼らの説を簡単に図で書けば


1.100億円銀行から借りる
2.民間企業に100億円の事業発注
3.100億円企業に支払い
4.民間企業に100億円入金される

かくして、
国の借金は国民の財産になりました。
バンバンザイ!
確かに筋が通っているが・・・
ちょっと待った!
何か忘れてませんか?


【借金が残ったまま】
図は、事業費支払い後の日銀内の様子。


国の口座には、借入金が100億円
銀行口座には、貸出金が100億円
このペアが残ったままです。
借金は返さないといけないのです!

借金を返す(償還)方法は
1.収入を増やして返す
2.支出を減らして返す
3.資産を売却して返す
4.新たな借金で返す
5.知り合いに借金を肩代わりさせる
6.返済不能でバンザイする

ここまでは一般的な方法です。
こっから先は国の権限行使の方法
7.お金を刷って返す
8.法律で借金額を下げる
9.法律で借金無しにする

色々と方法は有るもんです。


【税金で償還】
税金で返す方法は、政府にとっては一番簡単な方法です。

だって、政府自体になぁ〜んも痛みは無いし!政府と与党は同一ですから(議員内閣制だから)、新税だって増税だって、あうんの瞬間で成立してしまいます。
国民が知らぬ間に税率UPされますよ>皆さん気をつけて!

では、税金で丸々借金を返してみましょう。
今回は金利(1億円)も含めます。


元金との差を見れば
銀行は1億円儲け
民間は1億円の損
政府は無傷
以上から
国債を税金で償還すれば
金利分が国民から銀行に流れる
というのが証明されました。
国の借金は国民の財産一時的な幻で、

最終的に元よりも多く搾取されます
この説は、償還以外の問題もあります。


【全額民間にとは限らない】
国債には、借換債・建設国債・特例国債(赤字国債)・復興債・財投債などの種類がありますが、この内
建設国債は、公共事業費、出資金及び貸付金の財源
特例国債は、公共事業費以外の歳出に充てる資金

財務省:赤字国債と建設国債の違いを教えてくださいより
という事は、
建設国債は、公共事業の目的から多くは民間企業に流れると予想されるが(実際は、特別会計にも流れてウヤムヤだけど)、
特例国債は、税収と一緒になって使われるため、どこに使われたか明確化できません。
例えば、天下りや利権が絡んだ外郭団体等にも予算が流れます。もちろん、公務員の給料・年金・保険・必要経費(銀座で会食も経費だし!)・政党助成金などなど!予算の一部です。それらを考慮すると、
国債の全額が民間企業に流れるとは考えにくい。

では、少々悪意を持って、国債100億の内40億が政府と仲間達の懐に入ると仮定した図を


税金で償還するとすれば、国民は
国民負担=60億ー101億=ー41億
政府が無駄に使った分(40億)と金利分(1億)を、国民が負担する形になりました。

政府が仲間たちに使った額を政府私用金と名付けすれば、
国民負担金=政府私用金+金利額
 政府私用金=借入金ー民間発注額

になる。


【企業の内部保留】
もう一つ、問題がある。
受注した企業が、丸々経費として国民全体に戻してくれれば良いが、


図の様に、

内部保留で蓄えたり、献金したり

すると、国民全体に流れるお金は減る。
図の国民負担は
30億ー101億=ー71億
企業の内部保留分や献金分も国民が払うことになります。


政府私用金と同じ様に、企業の無駄金を企業私的金と名付けすれば
国民負担金=企業私用金+政府私用金+金利額
 政府私用金=借入金ー民間発注額
 企業私用金=民間発注額ー経費総額

となり、政府やその仲間達、一部の企業の為に、国民は借金を背負わされる構図がわかります。
国民はしっかり監視しなければならない!


【本説の成立条件】
さて、上の式を組み替えると、
国民資産=企業経費総額ー償還費
 償還費=借入金+金利額
 企業経費総額=民間発注額ー企業私用金
 民間発注額=借入金ー政府私用金

となります。
これらの式から、国民資産=借入金にするためには
1.償還費を0にする
  借金を国民に背負わせない。
  税金による償還の禁止!(これが一番重要!)

2.政府私用金を0にする
  政府は借入金を全額民間企業に渡さなければならない。
  政府内での借入金の使用禁止!

3.企業私用金を0にする
  受注した企業は、受注額を全額国民に流さなければならない。
  企業の内部保留・献金禁止!

この3項目を守れば、
国の借金は国民の財産
になります。


ところで、この項目を考えてみれば
・税金
・政府内経費・無駄使い
・企業内部保留・献金

そして、ここでは書かなかったが、
・個人の預金・献金
この4つが、経済を悪化させる要素なのかな?と思う。

次回は他の償還方法を

 

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