涙ながらの英会話 | 中小企業診断士@新加坡→上海→東京     こんなこと、考えてみましてんけど…

中小企業診断士@新加坡→上海→東京     こんなこと、考えてみましてんけど…

シンガポール→上海、そして5年の時を経て東京に戻った、
アジア系の国際派&関西系中小企業診断士ですねん。
シンガポールではちょっとだけ独立開業、
上海では某支援機関勤務。
東京では、どんなシゴトができるやろか。
それは…お楽しみ…!!

「残留孤児の訪日調査、初の見送り」

(ヤフーのニュース記事はこちら)


…候補者が見つからない、とのことで、

調査を始めた1981年以降、見送りは初めてのことらしいですわ。

ひとつの「日中の戦後」時代が終わろうとしているんでしょうかねぇ。


実は、ウチは大学を卒業した後、

1年間、「京都府中国帰国者自立研修センター」(現在は廃所)で、

日本語教師兼生活相談員として、

残留孤児とその配偶者、及びその二世の方々のお世話をさせていただいてましてん。


ご存知のとおり、

戦中に中国東北部へ渡り、

敗戦後の混乱で帰国できなかった方々が、

国交正常化後、ようやく肉親を見つけ、

日本に家族と共に帰ってこられるわけですが、

日本語はおろか、自分の日本名も覚えていない方が殆どですわ。


また、育てられた環境によって、

例えば北京やハルピン等の大都市から来られた方は、

日本語の勉強をしても、比較的前向きなんですけど、

黒竜江の農村出身の方であれば、

中国語の漢字も書けない、勉強の仕方がそもそも分からない、

貧困と肉体労働に疲れきって、そんなモチベーションすらない、

そんな、色んな方々の中での日本語指導でしたわ。


一方、生活相談員としては、

一大決心をして、育ててくれた養父養母を中国に残し、

中国人である配偶者を連れて日本へ来ても、

言葉の壁、文化の違い、不安や後悔で、

ひたすらお話しを聞く、そんなこともあったり、

二世の方には、とにかく経済的に自立してもらおうと、

職業安定所や工場見学に連れ回す、というようなこともしておりました。


…というようなことを、

今日、英会話のレッスンがあったので、

日中関係と貧困の話題になったとき、

この話をJ老師に頑張って英語で話しましてん。

J老師、鼻と目を真っ赤にして、

聞いてくださいましたわ。


そして、アドバイスも。

「太太、子供が”捨てられる”(大陸に残される)というのは、

"thrown away"

よりも

"abandoned"

の方が、いいですねぇ。」


なるほど。

アジア人の先生に英語を習うのは、

アジアなニュアンスを理解しあえるので、ちょっと嬉しいかも。