多摩川のロビンソン・クルーソー | 自然の力はプライスレス

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まりんとの生活っぷりなどなど。

多摩川での朝の散歩。

昨日は3時までピグチャットしてたので、着いたのは10時半。
既に犬友達は誰も居なかった。

だが、土手沿いの自然の中では、ただ散策するだけでも凄く楽しい。

360度の視界。
鯉が跳ね、渡り鳥が舞い、花が揺れ、風がそよぐ。
まりんはサラダバーのような大地で、自生の大根やら名も知らぬ雑草やら、気の向くままについばんでいる。

自然は偉大だ。


最近開拓した土手の縁沿いのケモノ道。
眼下に川が煌めく素晴しい道なのだが、途中に自由人が住んでいる。
猫も居ついているらしく、まりんがしきりに気にしていた。

今日は風は冷たいのだが、陽射しが麗らかで、絶好の釣り日和らしい。
立派な釣竿を3本も等間隔に垂らしている。
自由人はじっと立ち尽くして見張っていた。

おー、初めて見る。
こんな人が住んでいるのか。

犬連れの私を見付けて、オジサンがじっとこちらを見据え、こちらの動きを警戒し始めた。
私も、ルートの都合上、釣竿の手前を横切らなければならないため、知らん顔も出来ず、仕方なく会釈をし、気まずかったので話し掛けた。

私「何か釣れますか?」
オジサン「ミドリガメが釣れるよ。」
私「え??亀ですか?」
オジサン「そう、ミドリガメ。でっかいのが釣れるよ。」
私「亀を食べるんですか? 他には釣れないんですか?」
オジサン「他は鯉とかかな。。」
私「そうですかぁ。。。」「良い所に住んでますね~。」
オジサン「そうなんだよ。 ここが一番気に入ってるよ。」

貨幣経済から遠のいた生活をしている割には立派な釣竿を垂らし自給自足の日々。
雨風はしのげれば良く、廃墟に近いバラック小屋だが、台風が過ぎても生き残る小屋。
晴れた日には、拾って来たような錆びたバーベキューセットの網で食べるものを焼く。

住んでしまえば何年かすると自分の土地だと主張できる法律もあるらしいが、この人はどうするのだろう。。。
都内でこんな広い土地を所有したら、住民税も不動産税も馬鹿にならないが、うやむやに住んでしまえば一銭も掛からない。

こんな生活も有るんだねぇ。

良いんだか悪いんだかは解らないが、少なくとも、精神を病む事は無い気がする。