小鮒草(こぶなぐさ) イネ科 11/16撮影 東京
皆様こんにちは
今回も茶花から、茶道や日本の文化
工芸を一緒に學んでいきたいと思います。
今回は
【小鮒草(こぶなぐさ)】です。
名前の由来は、葉の形が鮒に似ていることから
小鮒草と名づけられました。
◼️小鮒草は黄八丈の染料になる
八丈島では小鮒草を八丈刈安と呼び、
古くから伝わる絹織物「黄八丈」の
黄色染料として使ってきました。
ちなみに八丈島の八丈という名前も
織物の単位に由来しています。
米の取れない八丈島では
江戸時代も島の年貢は絹織物でした。
八丈絹は江戸中期までは大奥の御殿女中や
大名・上級旗本などの使用に限られていましたが、江戸中期以降は江戸市中にも普及してきます。
幕末には医師が好んで用いていました。
江戸時代後期には歌舞伎芝居「八百屋お七」の
娘役などの衣装に用いられたことで大流行し
たそうです。
当時は江戸中の女性たちの
目の色が変わるほど熱狂したと
伝えられています。
小鮒草から、見事な黄金色に染まります。
着物を着て愉しむだけでも素晴らしいですが、
さらに着物で茶の湯をすれば
2倍~3倍以上愉しみが増えると思います。