『北の国から』フジテレビ


富良野塾の塾生たちは
ドラマを作りたい、
いい役者になりたいという
大きな夢を持って
全国から富良野に集まってきた。
 
2年間の暮らしの中で様々な体験もし、
葛藤もあった。

そんな厳しい塾生活を終えて
自分の町に帰って行く卒塾生たちに
倉本はこんな送る言葉を書いた。
 

                                 *
 
もし君たちが塾時代に持っていた夢を捨て、
走らなくてもいい楽な夢を望むなら
富良野のことはもう忘れなさい。
 

僕はそのことを軽蔑しようとは思わない。

しかし、どこにあっても
“感動”ということだけは忘れないで欲しい。

感動を創る者は走らなければならず、
感動を得るだけなら坐しても可能だ。

 走るか、坐るか
 覚悟を決めなさい。

そしてもし君たちがある日突然、
しばらく忘れていた感動を思い出し、
胸の奥から涙が突き上げたら
いつでも富良野に帰っていらっしゃい。
 
坐して見るものとはお茶でも飲もう。
 
走っているものとは酒を酌み交わそう。
 
俺たちはここにいて ずっと走っている。
 
  ── 行ってらっしゃい。
 
倉本聰