等身大で行こう。~TJドヘニー、MONSTERに挑まば~ | リングサイドで野次を聞いた ~独善的ボクシング論

リングサイドで野次を聞いた ~独善的ボクシング論

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井上尚弥の次の挑戦者はTJドヘニーになりそうです。

ネリ戦の後にわざわざリングに上がって対戦を煽ったサム・グッドマンは年末の対戦を希望してるらしいので9月挑戦はまず無いとのこと。

ドヘニーと聞いて、新鮮味に欠けると感じてるファンが多いかも知れない。日本にも3度来日してるし、海外でも高橋竜平の挑戦を退けており、日本人との対戦も豊富。

ただし、対日本人では無敗だが一方でダニエル・ローマンやグッドマンに敗れており、MONSTERとの対比においてどの位の位置にいてどういう展開になるのかはあらかた読めるという人が多いかも知れない。

これはSバンタムで早々にボス・キャラ感があったフルトンと比べて、大森と2戦していてやや新鮮味に欠けると言われたタパレスに戦前に抱いてたのと同様の感覚だ。

正直、年齢的な部分での勢いや全体のポテンシャル等からもドヘニーの勝ち目は薄い様に思われる。ただ、予想不利だった日本での去年2試合、中嶋一輝やジェフスリー・ラミドを倒した硬質なパンチはMONSTERをトラブルに陥らせる威力を十分に秘めてる。井上が判定上等でアウトボックスを最初から貫いていけばもっとドヘニーの勝ち筋は薄くなってくるが、今の井上は日本ボクシングのアイコンとして、倒す試合、結果として判定になっても倒すことを貪欲に狙っていく試合が求められてる。

そこにドヘニーがラミドを倒した1発を当てれば・・・世界を驚愕させる結果になるかも知れない。ただ、それはかなり少ない確率だと思うが。

フルトンやタパレスとの試合みたいにタイトルを統一するというわけでもなく、ネリ戦の様な勧善懲悪でも無い。幻想という虚飾を取り払った素の対決。もし井上vsドヘニーが実現するならば正真正銘、ボクシングの内容だけで世間を振り向かせる様な凄い試合を期待したい。