ボヘミアン・ラプソティ | リングサイドで野次を聞いた ~独善的ボクシング論

リングサイドで野次を聞いた ~独善的ボクシング論

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かって南アフリカ共和国で行われたアパルトヘイト(人種隔離政策)はこの国を世界から孤立させ、スポーツの世界でも大きな影響を及ぼしました。WBA、WBCがかの国での世界タイトルマッチ開催を認めなかったのでこの時期に全盛が重なったボクサーは必然的に海外を主戦場にしなければなりませんでした。

亡命であれば、新たな故郷が出来たかも知れないが、それとも違う。

そのため常に敵地での戦いを強いられ、母国のファンにその雄姿を見せられなかったため、流浪の道程を歩いた選手もいました。

 

ブライアン・ミッチェル。WBAのJRライト級王座獲得は母国でのものだが、防衛戦は全て国外で行われた。

パナマ、フランス、スペイン、イギリス、アメリカ、イタリア。特にイタリアでは5度防衛戦を行っている。

 

キャリアの後半になるが、トニー”タイガー”ロぺスとの2連戦は忘れられない。確か1,2戦ともか、どちらか一方かは失念したが、初期のエキサイトマッチで放映したんじゃないかな?

柔軟な上体のボディワークとテンポのいい連打で相手を追い立てて攻め落としていくタイプという印象でした。ダメージを貯めず、敵地で判定でも勝てる試合スタイルというか。

近年のキューバの選手にも見られる様に国の政策や政治がその国のボクサーのキャリアに与える影響はかくも大きい。母国での栄光や妻子を残してでも己の能力に賭けて亡命する選手は昔から引きも切らない。

ミッチェルの場合は事情が異なるが、アパルトヘイトをしてる国の・・・という見方とも戦わねばならなかっただろう。しかも被差別側の白人というのもハンディになったはずだ。実際に恩恵は無かったにしろ。

それでも自分の腕だけで世界を行脚し、戦い抜いたからこそミッチェルは未だに語られる。あたかもベトナム戦争の懲役を忌避して、反戦の象徴となったモハメッド・アリの様に。

本来、スポーツと政治は関係無いがそれは建前だ。近年の五輪誘致の例を出すまでもなくスポーツは政治のプロパガンダに用いられる。

ただ、スポーツ選手のキャリアが政治に利用されることはあっても、弊害を受けてはならない。理想論かも知れないが切にそう願う。

 

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