以前家の漏水について書いたが、その後の進展を報告しよう。
前回はまた同じベッドルームの別の場所から漏水が始まったところで終わっていた。
今回は漏水の規模が小さく、請求金額にもほとんど影響しなかったので、長い間放置していた。
ただし、歯を磨くのに使っている流しの下がいつも濡れているので、不愉快ではあった。
前回来てくれた配管工はその後何度連絡しても来てくれない。
家が遠いのだそうだ。
そんなこんなで長いこと放置することになってしまったのだ。
それがある朝起きると嫁はんが下で大騒ぎしている。
天井から水が落ちてきているのだ。
嫁はんは必死で床にモップをかけている。
あたしはそういう無駄なことをするな。
まずは元を止めなきゃダメだろうと言って上に上がった。
嫁はんも原因が2階のバスルームだということは分かっているはずなのだが、それでも原因を放置して目の前の問題を解決しようとするのはフィリピン人の性か?
早速上に上がってみると、バスルームからベッドルームの床に水が来ている。
ものすごい音で壁から水が噴き出しているが、幸いバスルームの元栓を閉じると出水は止まった。
2人で床を拭きまくった。
しかし、これで何か対処をするまでバスルームは使えない。
やむを得ないので当面2階のシャワールームを使うことにした。
すると、温水器が故障していることが分かった。
前回見たときはまだ機能していたのだが、まあしょうがない。
今年の夏はエルニーニョのおかげでものすごく暑いので、水でも大丈夫だ。
それでもさすがにもう我慢できないので、グーグルで近所のプラマー(配管工)を検索するとたくさん出てくる。
これなら大丈夫だろうと嫁はんに使ったキーワードを教えて連絡するように言った。
英語をまともに話す配管工はまずいない。
嫁はんは片っぱしから電話してみたそうだが、皆一様に排水系なら対応できるが、水道管はできないという。
だったらサイトにプラマーと書くなと嫁はんは大変怒っていた。
もっともだ。
それでもやっと1件見つけたそうで、早速来て貰ったところ、やるけど5.5Kペソかかるという。
普通なら即座に断るところだが、嫁はんが電話しまくった努力に免じて認めることにした。
仕事の腕は前回のプラマーよりはっきり上で、壁に開けた穴もさらに最小限の大きさで感心した。
前回のプラマーが残した壁の穴も塞いでくれた。
次からはボスを通さすに直接やるから安くできるよという。
我が家のプラマーとして長く付き合ってくれるそうだ。
助かった。
災難はそれだけでは終わらず、既にその前日表玄関が壊れた。
カギは無事なのだが、ドアを固定する金具が機能しなくなったのだ。
そのままではドアが開かないので、まずは隣のドアを開けた。
幸いなことに大きな物を運び込めるように観音開きにもなるドアなのだ。
金具が折れていたのでなんとか取り除いてドアが開くようにした。
もちろんきっちり閉めることはできあのので、いちいちロックする必要があるので、大変不便だ。
彼らは結構多機能なようで、翌日また来て適合するノブを買いに行き、取り換えてくれた。
その後今度はマスターベッドルームのエアコンが効かなくなった。
多少は冷えるのだが、温度設定を変えてもまるで変わらない。
ますはクリーニングを依頼した。
これは助手のような感じの人の得意分野だという。
早速クリーニングしてもらったが、まったく改善しなかった。
冷媒のガスが抜けてるかと思い、交換しようかとも思ったが、考えてみれば既に買ってから12年も経っている。
買い替える方が正解だと思い、これは購入した店でインストールを依頼した。
でも、高かった。
部屋が広いので上のクラスでないとカバーできないのだ。
その後他にも災難はやってきた。
毎朝あたしの朝食のパンを焼いているオーブントースターがついにご臨終だ。
これは我が家で動く最後の日本から持って来た家電だった。
他の家電は早々にまずステップダウントランスを通さすに直接コンセントに刺した瞬間にボンと爆発して死んだ。
目立つように日本の家電は黄色のテープを巻いていたのだが、そんなことで防げるものではなかった。
フィリピンでは必要のない時は家電の電源ケーブルをを抜くものなのだ。
これは雷のサージを警戒してのことらしい。
確かにフィリピンでは落雷の事故は多い。
それはさておき、これはすぐに新しいものを購入した。
水難以外の災難もまだ続き、今度はプリンターが壊れた。
以前から電源ケーブルの接触が悪くて、毎回何回も指し直して使っていたのだが、今回は完全に電源が入らなくなった。
色々試してみたが、本体の電源部が駄目になっているようだった。
これも当然即買い替え。
フィリピンもデジタル化はかなり進展しているのだが、それもまだ紙へのプリントはどうしてもたまに必要なのだ。
それに既にノズルの問題できれいに印字できなくなっていた。
これはあたしが原因だ。
我が家のエプソンのインクジェットはヘッドの自動クリーニングの機能がないので、毎回電源を切っていたのだが、プリンターを使う用事があるのは年に数回だ。
その間ずっと放っておいたので、今は使用するたびにまず何回もノズルのクリーニングを実行するのだが、それでももう字が読めないほどひどい状態だったのだ。
L360からL3210に切り替えた。
店員が言うには古いインクボトルはもう使えないそうだ。
予備で購入した1本が丸々残っているのに。
うむむ。
しかし、この不満は一瞬で吹き飛んだ。
新しいボトルはまったく手を汚す心配なしにセットできるのだ。
旧モデルのインストールでは不器用なあたしは思いっきり手を汚してしまった。
他にも気に入らない点は幾つもあったのだが、やはり大容量インクの魅力には勝てない。
驚いたことにこれらはすべて解消されていた。
今回のモデルチェンジではよほど真剣にユーザーの不満に耳を傾けたのだろう。
エプソン偉い!
そしてまた水難が来た。
シャワーの水圧がものすごく落ちてしまったのだ。
これで4回目になるだろう。
最初はブースターポンプが故障した時で、これはそれほど大したことはなかった。
しばらくするとさらに水圧が落ちたので、これはハイプレッシャーシャワーヘッドに交換することでしのいだ。
そこから更に水圧が落ちたときはひたすら我慢した。
そして4回目ではもう耐えられないほど水圧が低下した。
シャワーに頭や体をこすりつけるようにして使わなければどうしようもない。
そこで、ついにブースターポンプを交換することにした。
しかし、現在の物を設置してその後も故障するたびに対応してもらっていた技術者の電話番号を嫁はんがロストしてしまったという。
しかし、電話帳の電話番号を間違って消してしまうとはなにごとぞ!
やむを得ないので、ポンプを買った店に行くと、技術者は同じ人間がやっているが、まずポンプを買わないと電話番号を教えてくれないという。
以前は店に費用を払っていたのだが、今は紹介するだけで、費用は直接交渉してくれとのことだ。
やむを得ないので新品を買うことにした。
翌日すぐに来てくれた。
早速検査してもらうと故障したのはポンプではなくプレッシャーなんちゃらというパーツだそうで、千ペソ弱で買えた。
もったいなかったが、先に検査できなかったのでしょうがない。
嫁はんにはもう絶対電話番号をロストするなよとくぎを刺した。
逆流防止弁が壊れているので交換した方がいいというので、従った。
実は以前も指摘されていたのだが、既にもうポンプは稼働していたのでまたにしようと見送っていたのだ。
他にもいくつかの部品を交換した。
すると、以前は物凄い音を立てていたポンプがまずまず静かに動くではないか。
第一今回の故障も逆流がなければ発生しなかったのかもしれない。
前回やっておくのだったと大いに反省。
あたしも徐々に目先しか考えないフィリピン化していつようだ。
そして終わったのでテストしてみろと言われてぶっ飛んだ。
当然問題のシャワーで試したのだが、相変わらず水が噴き出さずに力なく垂れる。
しかし、これはシャワーヘッドが壊れていたのだ。
まだ新しいのとこれで救われたという思いがバイアスとなって疑わなかったのだ。
別の部屋のシャワーヘッドと交換することで問題解決。
最後の止めの一撃はヘッドから来ていたのだ。
なんにせよ問題解決。
シャワーをまともに浴びれることの幸せに思いっきり浸っている。
これで緊急の問題は片付いたが、まだまだ修理が必要な個所はたくさん残っている。
これから落ち着いて一つずつ片付けていこう。