「悪の花」 (2020/tvN/16話)
正体を隠し、愛を演じながら追う立場である刑事と結婚した男の
謎にせまるミステリー。
キーワード：サイコパス、殺人、裏切り、仮面、家族、愛
ジャンル：サスペンス、ミステリー
おすすめ度：７
見所：いったいどういう事なのか？先が読めそうで読めない展開に魅了される。
主人公の切なさが伝わる感情の機微の描き方も宗悦で、ドキドキハラハラの作品
主演の夫婦の演技が凄い。謎の人物たちの怖さも光る。
前半と後半で、スジが変わって行くところも見所です。
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キャスト：
ト・ヒョンス(ペク・ヒソン)：イ・ジュンギ
チャ・ジウォン：ムン・チェウォン 他～
詳細は韓国ドラマ登場人物さんへ
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ざっくりあらすじ：
嫁を毛嫌いするヒスン母との関係は悪いが、金属加工師のヒソンは
刑事の愛妻と娘に囲まれ幸せに暮らす。
実はペク家は寝たきり息子のヒソンになりすました男とその両親の偽装家族だった。
ヒソンになりすました男は、連続殺人鬼を父に持つヒョンスだった。
彼は殺人犯の息子という事で村で差別や嫌がらせをされ、辛い少年期を過ごしていた。
その村の村長の死はヒョンスの仕業だとささやかれ、彼は姿を消す。
彼の同級生のキム記者はある日彼に監禁されるが、目的の為に解放され、
ヒョンスの相棒となる。
そんな時かつての事件を彷彿させる殺人が起き、ヒョンスが指名手配される。
ジウォンに正体を知られたくないヒョンスだったが、やがて幸せな家庭は
彼の演技だったと知りショックを受ける。
裏切りに苦しむジウォンだったが、真相を探ろうと気が付いてない振りして
捜査を続ける。
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結末：ネタばれ危険
村長の殺人は、ヒョンスを案じた姉ヘスの仕業だった。
彼女は自首を試みるが、彼女をずっと好きだったキム記者に止められる。
正体がバレた後、ヒョンスは囮となり事件解決を図るが、先手を握られ失敗に終わる。
実は最近目覚めた本物のヒソンが、その家族が絡んでいた。
かつて車で轢いたヒョンスを家に連れ帰り、庭に埋めようとしていたところを母親に
見つかったヒソン。かねてから彼の悪行（サイコ的犯罪）に関わっていると感じた
母はヒソンを刺して、意識不明の状態にさせていた。
だからヒョンスをヒソンに仕立てる事は互いにとって得の有る事だった。
姉ヘスが父の共謀者がヒソンの父親に関係していることを掴む。
そこで接触したために、彼らの動きは筒抜けだった。
真相を葬りたいヒソンはヘスをジウォンと誤解し殺そうと忍び込んだ。
そこで犯人はジウォンの顔を知らないという疑問から、ヒソンに辿り着く。
彼は自分の正体を知った耳の聞こえない介護人を殺し、その罪をヒョンスに被せた。
真相に辿り着いた時、彼を追ったヒョンスはヒソンと対面しヒョンスは彼に襲われる。
しかし駆け付けた警察官にヒソンは撃たれ亡くなった。
ジウォンの責任は追及されるが、真相を究明したことで免れた。
しかし昔の様に戻れない二人は、離婚をし、ヒョンスは家を出た。
物件を探し、辿り着いたのは売りに出されたかつての家だった。
二人は再会し、彼らを待つ娘がそこにいた。
完
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感想：
始まりは謎だらけで、不思議な感覚だった。
ヒョンス役のジュンギ氏の迫真の演技で、本当に怖いサイコパスかと・・
どうか悪者であって欲しくない～の願いが通じ、彼はやっぱりいい人だった。
だけど演技も上手いし、悪魔に魅せないといけない演出だからハラハラだった。
主役がサイコだってありえなくもないだろうけど・・・
真実が分かって、彼も知りえない事実に自分を悪に仕立ててたんだとわかった。
ヒョンスを轢いた時、ヒソンがキム・ジフンだと知った。
確か彼が出演してて話題になってたのに、いないな～って思ってた。
キャスティングの名前にもないから‥隠しキャラだったんだ。
そのヒソンが轢いた時、怯えて介護してたから、まさかサイコとは思わなかった。
で、どうして寝たきり？ってのも母のせいだとは・・・医師の家だったので、
隠して治療できてしまったんだね。
結局凄い因縁～
彼が父の共犯で、彼を轢いて、なりすませることになるって・・運命？
あんなキム・ジフン見たことない～
物凄くいい男の彼が演じただけに余計ぞっとした。あっぱれ。
お父さん役の人が、霊として現れた時の黒目ばっかの顔も怖くて、夢に出そうだった。
連続殺人犯の息子が、殺されたとされる女の夫に誤解され、殺されそうになる
プールでの水攻めのシーンは迫真だった。
ムン・チェヨンの演技も顔も好きだったけど、ここまでの演技力を見るのは
初めてだった。
イ・ジュンギは流石だ。
冷たそうな顔が、悪役にもぴったりだし、優しく微笑む彼も良かった。
二人の熱演だけでも見る価値ありの作品。
ストーリーも伏線の貼り方も良くて、楽しめた。
心がないと思っていた、ヒョンスが実は思いやって涙もできる男だったとこは
ホッとした。それは元々なのかジウォンら家族のあいの賜物なのか・・
兎に角お勧めの作品です。
おしまい