2日投開票の米中間選挙で、民主党は下院過半数を共和党に明け渡したが、上院では多数派を死守した。

 主要選挙区の開票結果によると、下院では民主党が過半数を失い、共和党の支配がほぼ確実となった。上院では、共和党は議席を伸ばしたものの、ウェストバージニア、コネチカット、デラウェアの3州で民主党が勝利を収め、多数派維持に必要な議席を確保した。

 開票速報によると、共和党はインディアナ州上院選で議席を増やし、ニューハンプシャー州とミズーリ州の議席を維持したもよう。ケンタッキー州とフロリダ 州上院選でもそれぞれ、茶会党(ティーパーティー)が支持する共和党候補のランド・ポール氏とマルコ・ルビオ氏が勝利した。両氏とも、共和党候補選びの予 備選挙では、体制派推薦の候補者を破って代表の座を手に入れていた。

だが、デラウェア州では、茶会党推薦のクリスティーン・オドネル氏が、民主党候補のクリス・クーン氏に敗れた。この結果を受け、共和党内には、オドネル氏の代わりに中道派のマイケル・キャッスル氏を代表に選出しておけば、勝てたのではないかとの疑問が広まっている。

 ネバダ州では、深刻な景気情勢で苦戦が予想されていた民主党現職候補のハリー・リード氏が、共和党候補のシャロン・アングル氏を退け、厳しい戦いを制した。

 コネチカット州では共和党候補のリチャード・ブルーメンタール氏が、共和党候補で米プロレス団体ワールド・レスリング・エンターテインメント(WWE)の元幹部、リンダ・マクマホン氏による多額の資金をつぎ込んだ大規模な選挙戦をかわし、当選を果たした。

 ウェストバージニア州では、民主党候補のジョー・マンチーニ氏が勝利し、故ロバート・バード氏の議席を死守した。同州での民主党の勝利は、上院での過半数奪取を目指す共和党にとって大きな痛手だ。

 ニューヨーク州では、民主党候補のキルスティン・ジルブランド氏が、共和党候補のジョー・ディオガルディ氏を破った。一方、知事選では、民主党候補のアンドリュー・クオモ氏が、茶会党推薦の共和党候補、カール・パラディーノ氏を大幅に上回り、票を伸ばしている。

 カルフォルニア州上院選では、民主党現職のバーバラ・ボクサー氏が、カーリー・フィオリーナ元ヒューレット・パッカード最高経営責任者(CEO)の挑戦を下した。

 一方、下院選では、バージニア州で共和党候補のロバート・ハート氏が、オバマ大統領から強力な支持を得ていた民主党の現職候補、トム・ペリエロ氏を破っ て当選を果たした。バージニア州の同じく民主党現職、リッチ・バウチャー氏も、共和党候補のモーガン・グリフィス氏に敗れている。

 インディアナ州南西の第8選挙区では、共和党候補のラリー・ブション氏が勝利し、過去4年共和党が支配してきた下院議席を共和党に明け渡すことがほぼ確実となった。

 サウスカロライナ州では、共和党候補のティム・スコット氏が勝利し、レコンストラクション(南北戦争後の再建期間)以降サウスカロライナ初のアフリカ系下院議員が誕生した。

 共和党が下院で過半数を獲得するには、現有勢力に加えて39議席が必要だった。この数字は達成不可能にみえた時期もあった。しかし、無党派の議会アナリ スト、 スチュワート・ローゼンバーグ氏は、カギを握る100議席近くのうち、共和党は55~65議席、場合によっては70以上議席を獲得する可能性もあると予測 している。これは、共和党に逆転勝利をもたらした1994年の中間選挙で共和党が増やした54議席を大幅に上回るものだ。