館内を巡って謎を解く 「ねこからの招待状」。
大佛次郎記念館で開催されています。
愛猫家として知られる大佛次郎の記念館、いつか行ってみたいと思っていました。
元町中華街駅から徒歩10分ほどの場所にある記念館。入口横の壁面にはエジプト猫のオブジェ。
中に入ると最初に迎えてくれるのは、大佛次郎が「ライオン猫」と呼んで気に入っていたというオブジェ。
ここで入館料200円と引き換えに、「ねこからの招待状」を受け取ります。三つ折りになっているこの招待状の内側に解くべき謎が記されているので、筆記用具を手にスタート。
筆記用具は消毒済と使用済に分けてあり、こまめに消毒してくれていました。
謎を解きながら、空欄のマス目に文字を記入していくのですが、これがなかなか難しい。とはいえ、この謎掛けのおかげで、この建物の隠れた魅力をたくさん見つけることができました。
明るくて開放的なエントランスという印象で、展示物を見ながら順路にそってサクサク進んでしまいそうなところですが、この中にも3つの謎が隠れています。
展示スペースはいくつかに分かれていて、興味深い展示物がいろいろ。直筆の原稿や書簡や、愛用していたという「手あぶり猫」の現物を目にすると、だんだんイメージがふくらんできます。
「手あぶり猫」というのは、中に炭を入れて手あぶり火鉢として使える陶器の置物。こんな可愛いもので暖をとっていたのかと、ちょっと羨ましくなりました。
書斎を再現したという一室には、絵画や書籍、それに猫の置物など様々な愛用品が展示されています。
吹き抜けになっているエントランスから見える7つのランプの上にはそれぞれ異なる猫の置物が。それらの猫にも意味があることを知るのは謎を解いた後のこと。
大人向けのなかなか難しい謎解きでした。さほど広くもない建物の中を何度も行ったり来たりして、ヒントを見ながら解き終えるまで1時間以上かかりました。
その間、館内のいろんな場所を消毒しているスタッフの姿を何度も見かけ、安心して楽しむことができたのも良かったし、来館者がほんの数組だけですいていたのも幸いでした。
わずか200円の入館料でたっぷり楽しませてもらったうえに、全問正解のごほうびに付箋、おまけのクイズに答えて缶バッジのプレゼントまでいただけるという嬉しいサプライズ。
解答ももらえるので最後はすっきり謎が解けます。謎解きに出てきたアイテムに関するコラムを読むと、あれがそうだったのかーなんて、見てきた光景を思い出して帰宅後もしばらく楽しめました。
本当に愛猫家だったんだなぁと思わせてくれる写真がパンフレットに載っていました。館内は作品のアップなどを除き、撮影OKだそうです。
記念館に展示されていた内容やコレクションの一部は、「大佛次郎と猫」という本でも紹介されています。
「ねこの招待状」は12月25日まで。
建築・猫・本が好きな人には、とても楽しい催し。
入館時の検温・入館者の連絡先提出・消毒や換気の徹底など、感染防止対策が十分に行われていて安心感がありました。
▼大佛次郎記念館 ねこからの招待状
http://osaragi.yafjp.org/etc/5657/
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