煎茶がどれも似たような味に感じるのはブレンドされているから。単一品種で仕上げられたものなら、それぞれ異なる特徴を楽しむことができます。
日本茶インストラクター協会から届いた分厚い封筒の中身は、茶品種ハンドブックと品種茶ティーバッグ7種。
こんなふうにいろんな品種をじっくり飲み比べながら勉強できる機会をいただいて嬉しく思っています。
それぞれ品種のおおまかな特徴をハンドブックや手元にある他の資料で調べていると、飲む前からわくわくします。お湯の温度、お湯の量、抽出時間を確認しつつ、さっそく試飲開始。
さえみどり(冴え緑) やぶきた×あさつゆ
一番茶の新葉が明るい緑で、色沢が鮮やかな緑で特に優れていることから命名されたのだそう。
淹れる前の茶葉はリンゴの蜜を連想させる香りがして、淹れてみると緑がかった淡い黄色が美しく、さらりとした甘みとすっきりしたうまみが調和して爽やかな印象。
比較対象があった方がいいと思い、そうふう(蒼風)と飲み比べ。
そうふう(蒼風) やぶきた×静印雑131
良好な水色(すいしょく)と、すがすがしい風をイメージさせる爽やかな香りから命名されたのだそう。
淹れる前はブドウと木の皮を混ぜたような香りがして、淹れるとさえみどりよりも深みのある黄色。やや強めのうまみとほのかに残る渋みがブドウの皮を連想させました。
あれこれと感じたままをメモしてから、冷凍庫から取り出した東京ばな奈パンダ。竹串にさして笹の葉にのせました。半解凍の状態で食べるのが好きです。
煎茶は飲みすぎると、胃のあたりがもやもやしてくるので、一度に何種類も飲むのはちょっと厳しそう。比較対象があったほうが特徴が分かりやすいのだけれど。
というわけで、翌日は1種類だけ。
おくゆたか ゆたかみどり×茶本F1NN8
優雅な香気と強めのうまみが特徴なのだそう。
ちょっとくどく感じてしまうくらいのコクがあり、煎茶らしい香りとうまみが濃厚。特徴的な香りや味を探せば探すほど見つからず、ものすごく煎茶っぽさを強調したような香味に思えました。
香りを楽しむ中国茶とは違い、日本茶はうまみを楽しむもの。日常茶として飲む煎茶は、食後に飲むと口の中がさっぱりして気分がシャキンとします。
適切な湯量にすればティーバッグでも3煎目までおいしく飲めます。あと残り4種類。少しずつ楽しみながら勉強したいと思います。
品種ごとの色沢・水色・滋味の特徴や、摘採期から栽培・加工の留意点や特性まで詳しく掲載されていて、カラー写真で見比べられるのが便利です。
サイトからファイルをダウンロードすることもできます。
▼茶品種ハンドブック 第5版
http://www.naro.affrc.go.jp/publicity_report/pub2016_or_later/pamphlet/kind-pamph/078757.html
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