新おはなし名画シリーズ 鳥獣戯画
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この本は、大判の絵本になっています。
鳥獣戯画の絵巻には言葉がついていないため、いろんなお話がついた本が
出ていますが、こちらの本は、お話というよりは絵の状況に分かりやすく
説明を添えてくれている感じです。
国宝鳥獣人物戯画で有名なお寺、京都栂尾の高山寺。
鎌倉時代に宋からチャの種子を持ち帰った栄西が、それを明恵上人に贈り、
明恵上人は宇治にもお茶を広めたとされています。
日本におけるもっとも由緒正しいお茶とされ「本茶」と呼ばれるようになりました。
そんな歴史に思いを馳せながら、カフェでゆっくりとページをめくります。
抹茶味のあげぱん。
ほろ苦い抹茶が、口の中でバランスを絶妙に整えてくれます。
抹茶味のあげぱんを食べながら、さらにページをめくり、ひとりお茶の世界へ。
栄西がもたらした鎌倉時代のお茶は、石臼でひいた抹茶。
宋の時代の抹茶法は、中国では消滅してしまったけれど、日本では独自の
発展をとげることになりました。
こんなふうに、珈琲を飲みながら、抹茶味のスイーツを食べる時代が
くるなんて、昔の人は思いもしなかったんだろうな。
鳥獣戯画から、栂尾高山寺、栄西、抹茶…と、空想の世界に入り込み、
栄西に感謝しつつ、おいしくいただきました。

