博多座終わって、またぱったりヅカから遠ざかり
日々の生活に追われつつ予習どころか
台風がきてるらしいという噂すら気にしないようにしてたのに…
前日まで粘ったけど、やっぱり通り過ぎてなかった><
むしろドンピシャで中国・近畿の上空であばれる時間!
祈るようにして福岡空港へ…
私の便は直前までタダで変更してもいいよって
警告だけだったのに飛び立つ1時間前に
「やっぱり引き返すかもテヘペロ」な
メールを送りつけてくる大手の上から目線!
いやいや、安全の為ですね。仕方ない。
でも、そこはやっぱり信頼の青い翼さん
ちゃんと伊丹まで揺れもひどくない状態で
届けていただきました
夏の遠征は高くても新幹線にしないとねえ
って、毎年思うけど安さにひかれて飛行機とっちゃう
遠征貧乏ヲタのサガ
これも夏の思い出です
で、だ
無事に行けたはいいけどとにかく早霧さんが
美しいという認識しかしてない状態で観劇
なんとなーく作・演出家さんからの前情報で皆さんの
期待が高まってるのは知ってましたが
正直、「また日本物かー。たぶんまた悲恋なんでしょー?
しかもショーは黒塗りなんじゃないのこれ・・・
黒塗り嫌いなんだよー。。」とまったくテンションあがらない状態。
ただ「雪組の初日が観たい」という欲だけで行きました
もう特に誰かをロックオンしてみることもなく
特に演目にも配役にも興味はないし…と
今までだったら変なとこで手に汗にぎったり
無駄に格好いいいいいいいってだけで涙がでたりするので
オペラとハンカチくらいは膝の上においてましたが
こんなテンションですから、まあオペラでちょいちょい
綺麗なちぎでもみようかな、くらいでハンカチをぽいっと鞄へ…
その考えなしのノータリンな自分を後悔しっぱなしの
1時間半の地獄が待っているとは思いもよらずに…
いいですか、皆さん
今回の雪組さん
オペラよりハンカチの方が大事です
チケット>>ハンカチ>>>>>>オペラ
くらいの持ち物重要度です
な ん な ん だ こ れ は
あのね、感想をヒトコトで率直に言うとね
タカラヅカじゃなかった
これは、立派な舞台だった
普通の、舞台
物語の軸と、展開と、演出に一切つっこみどころがなくて
作者の表現したい事と、演者が表現してくれる事と、
観客が受ける感情にブレがない、素晴らしいエンターテイメントだった
ほんとに1時間半?え、一本物じゃなくって?ってくらい
重厚に作りこまれ、満足感がある芝居だった
私の嫌いな
「これをどうとらえるかは観た人次第。解釈も色々あっていい。」
みたいな、一見もっともらしいけど要は確信をぼかして
受け手に結論や作品を通して伝えたい事を丸投げして
逃げてるだけのズルイ大人方式のエンタメではなくて
プロが責任もってエンタメに仕上げてくれてる良質の舞台
ものすごく緻密に計算されたアトラクションに乗ったような感覚です
心地いいほどにこちらが色々考えなくても
物語の世界に入り込ませてくれるし感情移入したり
同情したり感動できる
ヅカって、基本、演出が変じゃないですか
変というか、ヅカじゃないですか
ご都合主義だし、脈絡ないし
番手の都合上不自然な配役とか台詞多いし
退団者とか次のスター候補とかが出る場面が
物語になんら関係ない状態でぶっこまれてくるし
え、そこそんなに掘り下げる?とかそこにも注目必要?とか
あげく、え?終わり?みたいなのも多いし
ただのわかりやすい起承転結がはっきりした娯楽のようで
つっこみどころ満載な…
まあそれ全部含めてタカラヅカ、でいいし
その世界ごと好きなんですよ、もちろん
だから、私は今回も三角関係で、主役が心中するか
お互い好きだけど、一緒になれないで終わるんでしょ
って、軽く思ってた!!!
ハンカチも持たずに・・・・・!!!!!!!!
って、ヒトコトで言ったらまさにそんな話なんだけど!!!!
なんだこれはーーーーーーーーーーーーー
あのね、感情移入が半端ない
主役だけじゃない、脇役の全ての人に感情移入できるよ
皆がひとりひとり、MOBじゃなくて、一人の人間なの
全員の心情になって考えることができるくらい
一人ひとりの人生が見えるの
そして、同情するの
すべての人の友人なり奥さんなり旦那なり親なり子どもなり
のような立場で、その人に客観的に同情しちゃうの
そんで、観客としては感動すんの
鬼畜かってくらい泣かせにくる
もうね、それこそ安易に人を死なせて涙を誘うみたいな
作演出がすごく嫌いな私にはドツボの泣かせツボついてくる
なんなら死ぬところとかもう仕方ないし
むしろ楽になってよかったねくらい思うレベルで
泣きツボから外れてくれてる
ただ、他がはんっぱない
かわいそうとかそんな単純な感想じゃないの
もう、ほんと、つらい(笑)
もはやポスター見るだけでつらい(笑)
初日の挨拶で、「雪組の底力を試されてる気がします」と
言ってましたが、いや、こちらこそ底力を見せてもらった気分です!
観客席の涙もすすり泣きどころかもう最後嗚咽みたいな・・・
ここは家か!?ってくらい、後半周りがどうでもよくなるレベルで
みんな泣いてますし、トイレの化粧直しスペースが大混雑
休憩時間、組子も化粧の塗り変え大変そうだけど
(大ちゃんだけ絶対一緒だと思うくらい芝居も褐色だけど)
客も幕間の化粧直しが大変な舞台です
って、具体的な感想は何も書けてないのに
吐き出したい思いだけほとばしるっっっっ!!
そんな素敵な舞台でした
普通の感想はおいおい。。。(って放置入るパターン)