富山県で続けて見つかった、教科書等教材購入に関する『議会の議決を経ずに契約する条例違反』が、群馬県の自治体でも起きていました。
以前も話しましたが、岩手県内はもちろん、全国の自治体でも改めて調査をするよう、この9月定例会中に議会として求めるべきです。 

気になるのは、この違反行為を単なる“ミス”として公表し、そのまま報道していることです。もし、「うっかりミスだから仕方ない。次からは気をつけよう…」程度の認識だとしたら、リスク・マネジメントの観点から、行政も議会も、そして報道メディアも大きな勘違いをしていると私には思えます。 

今、兵庫県知事のパワハラや、贈答品要求が大きなニュースとなっています。それも含め「行政のリスク・マネジメント及び危機管理意識の欠如と、体制整備の遅れ」が条例違反事件を引き起こし、その最たる例が兵庫県知事の事件だと理解するべきです。

 『ハインリッヒの法則』=『1件の重大事故の裏には、29件の軽微な事故と、300件の怪我に至らない事故がある』…リスク・マネジメントの基本ですから🙇


 【群馬県沼田市は…小学校の教員が使う教科書や指導書などの購入費として、約3,500万円を支払う契約を市内の業者と結び購入しました。

  市の条例では、予定価格が2,000万円以上の財産を取得する際は、契約の内容などについて市議会での議決が必要とされています。…今回は物価高騰などの影響により、議会の議決が必要な金額の基準を超えていることに気づかず、議決を経ないまま購入してしまったということです。

  このミスを受け内部で調査したところ、2015年にも除雪車の購入など、議会に諮らず財産を取得したものが3件あったことが分かり…この4件について、市議会定例会最終日…に追認を求める議案を、追加提出するということです。

  星野市長は「事態を重く受け止め、深く反省している。二度と繰り返さないよう、再発防止に万全を期していく」と話しました…】(本文より)


https://news.yahoo.co.jp/articles/3163328e037b4542d93775bec13e4be6f93008d1