未完となったモーリス・ファノンの記録映画 | 加藤修滋のブログ

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私のフランス人アーティスト、最初の友人となった「モーリス・ファノン」。

 

 

末期ガンの痛みに堪えつつ初来日(そして、それが最後の来日となりました)をし、パリにある彼の店「ル・コネッターブル」と私の「カフェ・コンセール・エルム」姉妹提携の為に、ホテルナゴヤキャッスルで映像を残しました。

 

 

当時、フランスではよほどの大スターでなければVTR発売されない時代で、テレビ出演をしばしばしない限りきちんとした映像が残る事はありませんでした。(ライブ・ステージの写真ですら、珍しいもの)

 

 

それにも関わらず彼の死後、友人達の間でその人生を映画にしようと言う話が持ち上がり、代表曲「スカーフ」を日本語が私、フランス語は「ジョルジュ・シュロン」、スペイン語を「ジャイロ」の歌声そして、私の母が筆で書いた日本語訳を添えて完成させるはずだった所に運悪くコロナ騒動。

 

 

私の障害も重なって遂に未完のままとなりました。残念ですが、いつの日にか私達の手元に残された多くの映像を使って完成させてくれる人が現れる事を夢見ています。