先週日曜、将棋プレミアムフェスin名古屋というイベントが開かれ、

司会を仰せつかりました。

 

朝、会場入りすると、もう入場整理券を待つ方々の列が出来ていました。

女性が多い!

 

スタッフさんいわく「今回はお客様の9割くらいが女性だよ」と。

普段は男性が9割くらい、だそうなので、

新しく将棋ファンになった方が来てくださったんだね!とみんなで朝から喜びました。

 

打ち合わせやリハーサルがすむと

この日の主役のお二人、久保利明銀河と藤井聡太四段は、

抽選会の扇子と色紙に揮毫をいれてくださいました。

ほんとうは扇子だけだったはずが、ご好意で色紙まで書いてくださったお二人。

ありがとうございます!

 

あっというまに本番の時間となりました。

まずは、朝、ぜひ聞いてみたいな、と思ったことをお客様に聞いてみました。

「もともと何年か前から将棋が好きだった方、挙手をお願いします」

ぽつぽつ、じわじわ。うーん、4分の1くらい?だったでしょうか。

「では、今年将棋が好きになった方!」

はーーーーーーい!とばかりに、たくさんの方が手を挙げてくださいました。

今年の将棋界への注目の高さを、ここで改めて実感することになりました。

 

久保利明銀河、そして藤井聡太四段が登場すると会場にお客様の嬉しそうな声が響きました。

久保銀河の応援うちわを持った方もいましたし、

藤井四段が少し高い声で「ええと、そうですね•••」と口にするたびに

歓声をあげる方もいらっしゃいました。

お二人のことが大好きな方々が温かく見守ってくださるムードがありました。

 

まず藤田綾女流二段が進行する、久保銀河トークショー。

そして藤井四段トークショーでは藤井四段の兄弟子、竹内指導棋士四段もゲスト出演。

大阪で鍛えられた歯切れよいトークで藤井四段をリラックスさせ、会場も盛り上げくださったのがお見事でした。

その後、鈴木大介九段も加わって盛り上げてくださった抽選会と続き、

休憩をはさんで、いよいよ公開対局。

鈴木大介九段の解説が面白くて笑いそうだった、とのちに久保銀河。

たしかに時に遠慮なく!?対局者にわざと!?聞こえるように

解説を楽しんでいらっしゃるのが、こちらまで楽しかったです。

 

そんな中で久保銀河が藤井四段をぎりぎり追いつめ、いよいよ勝負がつくのか!?

という頃、

持ち時間使い切り秒読みのなかで藤井四段がじりじり追い上げ、

終盤で逆転勝ち!

大熱戦でした。

 

盛りだくさんだった今回のイベントは全部で4時間。

その4時間の間、実は一番長く舞台上にいたのが藤田綾女流二段。

藤田女流はさすがの進行で、インタビューも解説の聞き手も本当にすばらしく、

見習いたいところばかりです。

相手の言葉を優しく受け止める包容力が特に素晴らしいな、と

勉強になります。

棋士や女流棋士は、将棋も強く、お話も上手で、イベントの進行もばっちりで

そのうえ常に人への思いやりがあり、集中力もあり、、、、

数え上げればきりがないのですが、どうしてこんなにも素晴らしいんだろう。

と尊敬の気持ちがどこまでも高まり続けていくばかりです。

 

そんな方々とお仕事でご一緒できるチャンスをたくさん頂いているのだから

私も皆さんのエッセンスを一滴ずつでも吸収したい、と痛切に思います。

 

控え室で鈴木九段と藤田女流に

絵本「しょうぎのくにのだいぼうけん」をプレゼント!

喜んでいただけてよかったです。

 

そして、記者会見を終えて控え室にお戻りになった久保銀河と藤井四段にも

絵本をお渡ししました。

久保銀河はにっこり笑って「ありがとうございます」と受け取ってくださいましたし、

藤井四段は寡黙な方ですが絵本の表紙を見ると「あっ(こんなのあるんだ)」という感じの

声を出して、「ありがとうございます」と受け取ってくださいました。

 

 

ちなみに••「しょうぎのくにのだいぼうけん」、

実は谷川浩司先生とお話する機会がありあとからお送りしたところ、

ご丁寧にご自身の著書を送ってくださいました。

もうお読みになった方も多いかと思います。

谷川先生の新刊「中学生棋士」です。

藤井聡太四段を含め、わずか5人の中学生で棋士となった方について書かれています。

読むことで「才能とはどういうことなのか」感じることができました。

イベントで藤井聡太四段とお会いすることになったタイミングで

このご本をいただき、運命の巡り合わせに感謝しながら読ませていただきました。

 

将棋のお仕事は今年あと一本。ナレーションです。

日頃からお世話になっている将棋界へのお礼の心を込めて仕事させていただきたいです。