昨日、家族でおやつにしている時、母がコップを倒して、中に入っていたものがダーーーーと流れて行った。
みんなで「あららら」と言いながら、テーブルの上を拭く。
その前の日は、母は、夕食の後
「入れ歯がない入れ歯がない」
と言って、自分の部屋も探しに行ったけど無くて、父に
「そのゴミ袋開けて」と言って、父は
「もう頑丈に縛りつけっちゃったよ。これを開けろって言うのかそもそも入れ歯を外した覚えはあるのか」と聞いたら母は
「入れ歯してたかどうかも分からない」と言う。
怒られながらも、母は父にゴミ袋を開けてもらうと、なんと
ゴミ袋の中から出て来たじゃ〜ありませんか
「なんかティッシュに包んだ覚えがあったのよね〜」と母。
そして今日。
朝食の時、いつものように父はカップに牛乳を入れて、レンジにかけていた。
ところが、レンジから出そうとした瞬間、
ガシャーーン
とカップが割れる音、そして牛乳が床に広がる様子が、まるでスローモーションを見ているよう。
父に「熱かったの」と聞くと、肩を落として
「歳とるとダメだな」と。
そのカップ、父はとても大切にしていたカップで、可哀想と思った。
急いでその辺のバスタオルで床を拭いていた父。
「私がウタマロで拭くからいいよ」と言っても「大丈夫」と言い張るので、その後父がいない間に、ウタマロで拭いておいた。
私も最近、物忘れが激しいと感じているところに、両親の私を上回る行動に、寂しさや悲しさが混ざり合う。
両親は、私から見ると
「なんの質問にも答えられて、失敗なんてなくて、完璧な人」
と言うイメージがあったので、こんなんじゃない
と思ってしまう。
でもこれが老化現象なんだね。
私が労ってあげなくちゃね