年齢層の高いレクグループで歌う歌は、大抵、音楽の教科書に出て来るような歌や、演歌、私が生まれる前に流行ったような歌だ。
今年の施設公開では「もりのくまさん」と「高校三年生」を歌う。
私としては、「もりのくまさん」の方がなじみ深い。
でもみんなは違う。
まず、歌詞を知らない。
メロディーを知らない。
輪唱になるとさっぱり分からない。
アレンジなんてつけられたものではない。
くまさんの方は、職員が盛り上げると何とかなるけど、当日、職員は歌わない。
でも、高校三年生は違う。
いきなり、声高らかに歌い出す。
なんなのよ。
もりのくまさんでは、職員が体張って、くまの着ぐるみ着て来るって言ってるくらいなのに。
もりのくまさんって、幼稚園で歌わなかったのかな。
私は歌ったけどな。
家でも良く歌ってた。
くまさんが、おじょうさん、お待ちなさい、ちょっと、落とし物ってどういうことよって。
大きくなるに連れて、話題にしてた。
高校三年生は、逆に今になって覚えた。
それまで知らなかった。
なんとなくは知ってたけど。
でもちゃんと真面目に歌えるようにしたぞ。
やるからにはね。