ショートステイだった。
ケアKは、ものすごい短時間だけど、O里の方は、逆に長い。
同じ1泊なのに違いすぎる。
しかもO里の方は、支援というより、お仕事がある。
お仕事とは言っても、塗り絵や折り紙だけど。
一応「就労支援施設」とも言うらしい。
私は今回、試されていた。
だけどそんなことは忘れていた。
11月、12月を2泊にするか、今月まで試されているのだった。
なのに問題行動ばかりしていた。
洗面台に登る、ソファーで跳ねる、乾燥機の上に登る、カーテンでグルグル巻きになり、窒息しそうになる、などをしてしまった。
そして2日目である今日、責任者からお話があった。
「どうしてそういうことするの?」と。
そして「11月は1泊を2回にしよう」と言われてしまった。
しばらく「やだやだ」とぐずっていたけど、主任さんから「O里のボスを怒らせると、利用できなくなっちゃうよ」と言われて、しぶしぶ納得した。
だって「前から言ってたじゃん。仮予約ですよって」と言われてしまったし。
本当は、12月も1泊を2回と言われた。
だけど2泊にこだわっていた。
だから「もしかして、1泊にしてくださいってなったとき、もう2回は取れないよ」と脅されたけど、それでもいいと言った。
だって2泊したいんだもん。
夢を諦めたくないんだもん。
1日目に大好きな音楽療法があったんだけど、先生がドラムをやろうと言い出して、ものすごい力任せに太鼓を叩く人がいた。
私はその音に耐え切れなくなって、音楽室を飛び出し、2階の男性の生活フロアの誰かの部屋に閉じこもって、耳を塞いでいた。
2日目には、私の要望に答えて、カラオケセットを出してきてくれて、私は90点という高得点を出し、スタッフから意外な一面を披露してしまった。
おしっこやうんちも、全然トイレで出来なかった。
うんちを漏らすのは気持ち悪い。
だから必ず「シャワー!!」と言って、シャワーを求めた。
今回は一人で洗えなかった。
洋服の着脱も出来なかったけど、最後の方には手も動くようになってきていた。
でも夜は良く眠れた。
だけど夜中の1:30に利用者さんの雄たけびが聞こえ、目が覚めてしまった。
それから単発的に眠った。
工房では、折り紙を頑張っていたのだけど、たかが百均の折り紙にかなり手こずらされ、未完成のままゴミ箱に捨ててきてしまった。
入所のことや、日中一時のことを聞いた。
日中一時は、ショートステイが2名埋まっていない日のみ、利用できるそうだ。
だからいつも予約でいっぱいのO里の場合、99%日中一時のみは利用できない。
ではどういう人が利用しているのか?
それは通所している人で、利用時間の16時より2時間後の18時まで預かりますよ、という人を日中一時として扱っているらしい。
だから私も通所してみないか?と言われた。
O里に限らず、どんどん自分で行動していきなさいと言われた。
待っていても入所の順番は回ってこないし、親は老いていくんだよ、と。
市役所のケースワーカーさんに頼み込んで、自分の居場所を見つけてもらいなさいと言われた。
それで帰ってきてすぐに市役所に電話した。
どんどん自分で動きなさい、と言われたし。
でも出張に行っていて、帰りは17時過ぎてしまうので、電話は明日でいいですか?と言われたので、はい、と答えた。
なのに、17:30の市役所はとっくに閉まっている時間に、担当者から電話が来た。
用件を話すと「ゆこたんは、本当にもう入所してしまってもいいと思ってるんですか?ショートステイの日数も増えたし、移動支援の時間も増えるんでしょ。入所というのは、ほとんどそこに骨を埋めてしまうという覚悟で来る人です。ゆこたんはまだそこまで考えなくてもいいと思うし、考えたとしても、市役所を通した場合、両親が揃ってるし、元気だし、条件としては不利ですよ。それより通所とかして、自由にやって行った方がいいんじゃないですか?それをやり終えて、自宅ではどうにもならないとなった時でも、入所を考えるのは遅くないと思いますよ」と言われた。
ケアホームとグループホームの違いも聞いてみた。
ちなみに私はケアホームの方がいいと言われている。
ケアホームの方が手厚い管理の下で過ごすそうだ。
なるほど、それでケアホーム。
そこでO里の就労支援事業も紹介されたのだ。
でも裏情報も聞いちゃった。
O里は民間の施設である。
民間の施設というのは、市役所を通してもなかなか入れない。
つまり「お金」があるかないかで、判断されることが多いらしい。
お金を多く支払えば入れてくれたりもするそうだ。
いわゆる私立か公立か、ですね。
いやだな~、裏が見えてくると。