意思決定プロセスの5要素の実践事例 | ドラッカーを学ぶ/埼玉のドラッカリアン和光良一

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ドラッカリアンとは、ドラッカーを理解、実践する事が大好きな人たちの総称です。チェンジリーダとは、ドラッカーによればイノベーションを行う者です。

雪が降っております。

写真は会社の玄関から撮影した、2月10日11時現在の景色。

だいぶつもり出しています。

降っている雪が写真に映り込むくらいの牡丹雪です。

まだまだ降りそうです。

 

弊社としては営業を12時までとし、午後は臨時休業としました。

安全のために社員をお昼から帰します。

 

今日は、そういう意思決定を行ったので、この意思決定を題材に

意思決定の5つのプロセスというものを考えてみます。

 

まず、これは一般的な問題か、例外的な問題か。

まあ、意思決定が必要なくらいですからパッと見は例外的です。

しかし、20年くらいこの場所で工場やってたら、雪でなくても

台風や地震などで、社員を早く帰宅させる、という状況は経験

しています。

そういう意味で、とても「真に例外的な問題」とは言えませんし

まして「新しい一般的問題の最初の現れ」では絶対ありません。

せいぜいのところ「当事者にとっては例外的だが実際には一般的

な問題」に過ぎないでしょう。

そして、過去の経験に思いを馳せたときに思い浮かぶのはやはり

東日本大震災です。そこまで考えると、もう一般的な問題である

ことが明白です。

 

問題の境界条件は、「社員の安全を確保する」ということです。

しかし、今回の雪をどう判断するかという問題は残ります。

つまり、安全に関わるような雪と見るかどうかです。

途中で雨になってしまえば大したことはなかったということも

ありえます。

リスクなんて生きている限り0にはなりませんから。

しかし、こういう時の安全感覚のギアは上げなければなりません。

東日本大震災の教訓は生かさなければなりません。

 

境界条件が明らかになれば、あとはどこまで妥協するかです。

午後から休んでしまうと、午後からの注文は受けられなくなります。

お客様にご迷惑をかけてしまう。

営業部長が、その点について気にかけていましたので、社長として

「社員の安全を確保したい」という旨を伝え、お願いしたところ

なんとか遅くても13時には帰れる方向で調整してもらえました。

 

次に「誰がこの意思決定を知らなければならないか」です。

家庭の事情でしばらく午後から出勤することになっている社員が

いました。彼に伝えなければなりません。

確認したところ、もともと本日は終日出社しない予定とのこと。

 

あとは、全員会社を出るのを見届けて、それから月曜日にみんなの

安全を確認したら意思決定プロセスがひとまず完了します。