山奥に移住してから、もうすぐ1年が経とうとしている。
移住した直後はトレードして暇潰ししながら老後でのんびり過ごすのかなと思ったのだが、実は真逆で田舎の生活ほどスローライフしている暇がない。なんせ生活が不便のため、その不便を補うために人が動かなきゃならない。
村では、いろんな手伝いをして人脈が広がり、なんやかんやで毎日働いている。
障害者の自分はまともに働けるわけがないのに、この村内では高い専門性は必要としない「お手伝い」程度のスキルでできる仕事なんてわりとある。別に貨幣を介在させなくとも、労働の対価に農作物をいただけるのも結構良い。
正直、世の中ではA型作業所が次々に潰れてるとか、B型作業所は労働搾取だとか、あんなのはどうでもいい。障害者はみんなこの村に移住して「お手伝い」で働けば問題ないのにと思ったりする。
こんな暮らしをしていると、村の外からの二拠点生活をしている人たちと出会う。
みんな資本主義社会に限界を感じている人が多い。やはり年収1000万円以上の人もいて、その人とつながると色んなことを教えてくれる。
「なんだ…ちゃんと人間としてのつながりを持てば、この山村社会から社会復帰する道なんて簡単に作ることができるんだな。無職で年齢制限でアウトだから、働きたくても働けないって嘘じゃん。人脈からやり方次第でどうにでもキャリアを積むことなんて容易い」という発想も浮かぶ。
もちろんそれには本人が社会復帰(?)する意思があり、関係者とのコネが必要だけど、それは「お手伝い」をしていれば評価されてしまう。労働は労働ですからね、キチンとやらないと。
こんなルートは障害者雇用の正規ルートでは紹介されない情報だと思うので、この記事を読めた障害者はラッキーかもしれませんね。
ただ、、、自分の気持ちとしては、たまには違うところにも行きたい。この村は居心地が良いが、今は飽きた。だからといって、また違う地域へ移住するのもエネルギーが要る。
だからリゾートバイトで全国を転々としたい。
色んな地域を3ヶ月単位くらいで転々としたい。
時給なんて最低賃金レベルで構わない。
せっかく独り身だし自由に生きてみたい。
旅行だと面白くない経験をしたので、やはり少しは現地で働いて近隣地域を散策してみたいなぁ。
とりあえず何かあれば、この村に戻ればいいからシェアハウスには部屋を借りたままで。そんな風にして気ままにバガボンド的にフラフラしたい。
今毎週末にやってるバイトも今夏には終了目処が着くから、そのあとどこかに行こうかな。夏は涼しく、冬は温かい地方へ。
身体が動く限り、気ままにブラブラと…引きこもりたくなったら、また引きこもればいいし。