頭鳴り、耳鳴り。その違いとは？原因と治療について⑦【大阪で耳の症状専門のはりきゅう治療院】

うつ病やパニック症状が出やすい方やベンゾジアゼピン系薬剤の副作用として出現する頭鳴りについて前回まで書いてきました。

今回はそういった、脳の働きが原因による鍼灸の治療法をお伝えします。

鍼灸が他の治療よりもなぜ頭鳴りや耳鳴りにとても効果があるのかということと、『鍼』という治療道具が関係しています。

そして、日本以外の先進国では薬の離脱症状や精神疾患に鍼灸が保険適用され取り入れられていることを知っていただきたいとおもっています。

東洋医学において、特に鍼灸は日本はすでに後進国です。ドイツやフランス、アメリカよりも・・・

脳の興奮を抑える

・治療ポイント

私が臨床で使っているのは

百会穴

公孫

澤田流神門

特に精神疾患や薬の常用による睡眠障害には神門は外せません。

・治療の刺激量

マッサージでも整体でもなんでもそうですが、身体が外から受ける刺激の強さによって状態は変化します。

刺激の強さが

『弱ければ興奮状態を鎮静化させます』

『強ければ鎮静状態を興奮化させます』

つまり、

強く刺激すれば脳の機能も亢進し精神状態は興奮してしまい、『頭鳴り』は悪化します。

弱く刺激すれば脳の機能は抑制し精神状態は鎮静され、『頭鳴り』は好転します。

治療する上で、刺激量で最小なものはなんだと思いますか？

刺激量でもっとも少ないものは鍼灸の『鍼』です。

私は頭鳴いの方には特に置鍼術で対応します。簡単に言うと鍼をさして寝てもらうだけです。

刺す深さも数ミリ程度です。

手で触れると、生きているものは常に振動しているので、どんなに刺激を少なくしようと思っていても、患者さんにとってはオーバーしてしまいます。たとえ触れるだけであってもです！！

脳の機能を抑制させるツボへ最小の刺激『はり』は頭鳴りをはじめ薬の離脱症状で悩んでおられる方、薬物だけでなく他の依存症状、元々精神疾患を抱えやすい過敏な方に最適だと考えています。

ＰＳ．エビデンス（証明や証拠）が鍼灸にはないと言われていますが、では証拠がないのになぜ海外の先進国では保険が適用されているのでしょうか？不思議だと思いませんか？

先日大学院で博士過程で学んでいる友人に聞いたのですが、中国語の論文は日本ではエビデンスとしては認められないそうです。

そして鍼灸の基礎研究や臨床研究は中国人がアメリカやヨーロッパに渡り、担っていますが、もちろん中国語と英語で発表されています。年間で数万件です！

海外の医療保険は民間が担っており、より効果の高いしかも、より安い治療法に保険適用が優先されます。

日本の国民皆保険ではなく、海外の民間保険会社のコストに厳しく評価されている治療法が鍼灸です。

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