時が迫っているので、日本史に秘められた数々の謎が、一挙に連なって開示されているという感じの内容。その骨子となる内容は、藤原不比等の末であり平家の末でもある陰陽師(飛鳥昭雄さん)に指令を出している漢波羅秘密組織八咫烏によってもたらされているらしい。2022年3月初版。

 

 

【島後 ⇒ 隠岐の島】

 名前がつけられなかったということは、呪術的に守られた、逆説的ではあるが、名づけられないことによって、島後は封印されてきた、世界中のだれにも気づかれることもなく、存在するが存在しない島とされてきたのだ。もちろん、そこには仕掛けた連中がいる。全てを見通した呪術師たちがいるのだ。(p.66-67)

 島根県の北方50kmほど沖にある隠岐諸島に住む人々でさえ、西の3島からなる「島前(どうぜん)」に対して、東の1島からなる島を「島後(どうご)」と呼んでいたという。

 平成の大合併の余波を受けて、2004年、改めて島後に「隠岐の島」という名前がつけられたことは、ある意味、必然だったのかもしれない。呪術にも限界がある。名を消したはずの島に名前ができたということは、そう「時」が来たのだ。(p.67)

    《参照》   『空 舞い降りた神秘の暗号』 Mana (三楽舎)
              【呪(しゅ)】

 日本列島の“根”の意味をもつ“島根県”の沖に浮かぶ謎の島「隠岐」。

 「隠岐の島」こそが、“日本列島の根”であることを示す数々の秘められた内容が示されているのだけれど、そのうちの幾つかは、下記リンクにもある。

   《参照》  『特殊なこの国と天皇家の超機密ファイル』板垣英憲・飛鳥昭雄・他5名(ヒカルランド)《前編》

            【隠岐の特徴】~【皇族と隠岐】

 

 

【隠岐を模した「金」と「銀」の「日月旗」】

 日本の国旗は「日の丸」ですが、それは天照大神を祀る秦氏の神道が太陽だからで、古神道の物部氏の国旗は、隠岐を模した、東の陽の島後が金丸の「日」で、西の陰の島前が銀丸の「月」の「日月旗」でした。(p.226)

 天皇の「即位式」にも隠岐を模した日月旗が、大錦旗として立てられます。(p.227)

 金色の「日の丸」については、スピリチュアルな視点で下記リンクに記述されている。

   《参照》  『皇人』 Ai (明窓出版) 《後編》
            【『日の丸』と『君が代』】

 

 

【八咫烏と裏天皇】

 神道の呪術は陰陽道に由来する。森羅万象をすべて陰陽二元論で語る陰陽道は、それ自体に表と裏がある。表の陰陽道に対して、裏は「迦波羅(かばら)」。表の陰陽師に対して、裏は「漢波羅(かんばら)」と称す。

 天皇を裏で支え、この国を呪術的に支配する八咫烏は、まさに漢波羅秘密組織である。彼らは自称するとき、ひとりやふたりではなく、1羽2羽と数える。漢波羅秘密組織八咫烏は70羽から成る。彼らは「烏天狗」とも称す。

 八咫烏には幹部12羽から成る「十二烏」があり、彼らは「大烏」と呼ばれる。さらに12烏のうち上位3羽は特別に「金鵄(きんし)」という称号を持ち、三羽烏でひとりの「裏天皇」として君臨する。公務などにより表の天皇が執り行なうことができない儀式は、すべて裏天皇が行っているという。(p.72-73)

 12烏は、イエス・キリストの12使徒。

 3羽烏(=金鵄)は、ペトロとヤコブとヨハネであり3人は御父、御子、聖霊の三神を象徴している。

 ペトロは、天手力男命?

 ヤコブは、天児屋根命で、中臣氏の祖先神。

 ヨハネは、

 聖ヨハネなら、天日鷲命=布刀玉命で、忌部氏の祖先神。

 洗礼のヨハネなら、鏡と勾玉に関わる玉祖命。

  《参照》  “八咫烏” に関する引用一覧

 

 

【伊勢三宮の伊雑宮】

 磯部には磯部神社と並んで「伊雑宮」という古い神社がある。伊勢神宮ともゆかりが深く、14社ある別宮のひとつとされるが、内宮の主祭神に対して氏子たちは真っ向から反対する。伊雑宮は別宮どころか、本来は伊勢神宮の中心であり、まさに本宮だというのである。(p.89)

 事実、そうなのだ。伊雑宮は本宮なのである。かの漢波羅秘密組織八咫烏が証言している。古代における神道は造化三神を祀っていた。伊勢神宮も、しかり。内宮と外宮、それぞれ3つの社殿が並び立っていた。社殿のみならず、中心となる神宮もまた、内宮と外宮、そして本宮である伊雑宮が存在したのだ。これを「伊勢三宮」という。・・・(中略)・・・。伊勢三宮が、それぞれ造化三神を主祭神としていたのだ。(p.90-91)

 チャンちゃんの 伊勢神宮 参拝は、伊雑宮から始めるのが通例となっている。

 

 

【北極星は三連星だった!】

 日本の神道は天の中心の北極星に向かって拝する「北斗信仰」だった。明治以前は主に「三礼三拝一礼」をもって「造化三神」を祀っていた。奇しくも、21世紀に入り、ハッブル望遠鏡が、ひとつ星に見えた北極星が実は三連星だったことを発見し、「神道」の正しさが実証された。(p.188)

   《参照》  “天之御中主・造化三神” に関する引用一覧

 

 

【 表本宮=伊雑宮 と 裏本宮=籠神社 】

 伊勢三宮にもまた、表と裏がある。内宮と外宮、そして「表本宮=伊雑宮」が「表伊勢三宮」ならば、「裏伊勢三宮」は内宮と外宮、そして「裏本宮=籠神社」から成る。籠神社が本伊勢を名乗っているのは、内宮と外宮、両方の元伊勢であるのみならず、裏本宮としての社格があるからなのだ。(p.91-92)

 伊雑宮と籠神社の共通点は、裏神紋が「カゴメ紋」=「六芒星」であること。

 六芒星が表社紋ではなく、裏社紋になっている理由は、ほかならぬ暗号である。カゴメ紋に伊勢神宮の秘密が隠されている。謎を解く鍵となるのが、古くから歌われてきた童唄「カゴメ唄」である。(p.93)

 

 

【鶴と亀がすべった】

 童謡の「カゴメ唄」の歌詞の意味。

 すべったとは「滑った」ではなく、「統べった」という意味。主体となる「鶴と亀」は、それぞれ伊雑宮と籠神社の象徴である「真鶴」と「海亀」を示している。『倭姫命世記』によると、かつて伊雑には一羽の白い真鶴がいた。口には奇瑞なる稲穂をくわえている。倭姫命は使いを送り、稲穂を伊勢神宮に奉納させ、真鶴がいた場所に摂宮を建立した。これが伊雑宮である。

 一方の海亀は籠神社の神職を代々務める海部氏の祖先、倭宿禰にちなむ。記紀によれば、神武天皇が九州から畿内へ向かう途中、海亀に乗って釣りをする倭宿禰に出会った。倭宿禰の案内で、神武天皇は大和へ行くことができたとある。今でも、籠神社の境内には、海亀に乗った倭宿禰の像が安置されている。

 よって、鶴と亀が統べったとは、伊雑宮と籠神社が本伊勢として認められ、広く知られるようになることを意味している。これを決定づけるのが「後ろの正面だあれ」という歌詞である。伊雑宮は内宮の本宮であり、籠神社は外宮の本宮である。そこで、伊勢神宮の内宮と外宮が、それぞれ向き合った状態だと仮定して、その後ろを延長していくと、どこにたどり着くか。そう、内宮は伊雑宮、外宮は籠神社に至るのである。(p.94-95)

   《参照》  『もう隠さない《モーゼとイエスの国》JAPAN』 河合勝 (ヒカルランド)《後編》

           【伊勢神宮の祀神】

           【日本の最重要レイライン】

 

 

【 物部神道 と 秦神道 の 裏表 】

 これが籠神社の神職、海部氏の「裏神道」である。表神道は八百万の神々を祀る多神教であるのに対して、裏神道は大元神を崇拝する一神教なのだ。いい換えれば、神道の顕教が多神教で、密教は一神教なのである。

 ただし、・・・(中略)・・・もうひとつ、渡来人の秦氏による神道があるのだ。秦神道もまた、表が顕教の多神教であるのに対して、裏の密教は三神教なのだ。お察しのように、造化三神を崇拝する神道だ。(p.99)

 この違いは、下記リンクを辿れば分かりやすい。

   《参照》  『知られざる古代日本のユダヤと秘密結社』 飛鳥昭雄×中丸薫 (学研) 《前編》

           【物部氏と秦氏】

 

 

【聖櫃アークとイスラエル三種神器】

 契約の聖櫃アークのなかに納められた十戒石板とアロンの杖とマナの壺はユダヤ教における「イスラエル三種神器」でもある。(p.121)

   《参照》  『日本人のご先祖様は聖書のアブラハム』 小石豊 (ヒカルランド)

           【契約の箱】

 ユダヤ教の祭祀に関してはアロンの子孫が召命されている。イスラエルの三種神器のひとつアロンの杖も、彼に由来する。・・・(中略)・・・。が、こと契約の聖櫃アークに関してだけは、モーセの子孫である必要があった。彼らは大予言者モーセだけが知っている重大な秘密を継承していたのではないだろうか。

 実は、これが後々、重大な意味を帯びてくる。ユダヤ教神秘主義カッバーラだ。ユダヤ教と原始キリスト教を結ぶ重大な秘密が契約の聖櫃アークには隠されている。・・・(中略)・・・。

 カッバーラの奥義は「生命の樹」で象徴される。「生命の樹」の基本構造は三本柱である。柱は神である。よって、三本柱は絶対三神の存在を明確に示している。大予言者モーセは、それを知っていた。

 三種神器は絶対三神の象徴だ。具体的に、アロンの杖が御父エル・エルヨーンで、十戒石板が創造神ヤハウェ=イエス・キリスト、そしてマナの壺が聖霊コクマーである。三種の神器によって、ユダヤ教の裏の密教は三神教であることを暗示していたのである。(p.127)

 『旧約』(ユダヤ教)の時代に生きたモーセは、ヤハウェの一神教を取り継いでいたのだけれど、ユダヤ教神秘主義のカッバーラは、三柱(=三神)を基本としていた、🐭こと。父と子と聖霊の三位一体を説くイエスの出現を、カッバーラは預言していた、🐭ことだろう。

 日本においては、物部神道(国津神)から秦神道(天津神)への委譲(国譲り)として起ったこと。

 

 

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