今回のタイトルを見た読者は「何のこっちゃ?」と思うだろうが、とりあえずご静聴して下さい。
筆者も最近は後楽園ホールからめっきり足が遠のいたが、これでも昔はボクシングを志した時期もある身だ。
このブログの読者でテレビのプロボクシング世界戦の生中継を漠然と眺めたことのある人もいるかもしれない。
実は日本のボクシング界が世界戦に絡めていける階級というのは実は少ない。
かなり前の話になるが、昨年末(2017年)にプロボクシングの世界戦が2興行で5試合組まれた。
これらはスーパーフライ級(52.1kg)とフライ級(50.8kg)、ライトフライ級(49.8kg)が2試合にミニマム級(47.6kg)と最軽量級の試合しかなかった。
断っておくが、これらの世界戦は全て成人男子の試合である。発育途上の身体を持つ中高生のユース世代でもないし、女子の世界戦でもない。
こうした階級には欧米人はあまり絡んでいかないので(ここ何年かは英仏両国の軽量級拳士もちらほら出てきたが)、世界ランキングに名を連ねるのは大概タイやフィリピンの東南アジア勢と中南米の拳士と相場は決まっている。
前にも述べたがミニマム級に関しては、もともと栄養環境の悪い頃のタイで発足したムエタイのランキングから派生してできた階級で、それを東南アジアの要望で世界タイトル統轄団体が承認した、という経緯がある。
また逆に180cm台のミドル級(72.57kg)以上になると東南アジアの選手層は極端に薄くなるので、東洋太平洋タイトルの重量級ランキングの大半はオーストラリア勢で埋まってしまう。
話が脱線してしまった。こうした状況でのプロボクシングのランキング編成というウラ話。そして今回のタイトルにある「宙ぶらりん」という言葉の意味は?全ての問いは②に繋がっていく。