筆者がこのブログを書いているのは2017年12月10日なワケであるが、つい先日ロシアW杯の出場国32ヶ国が全て出揃った。
ただそうしたニュースを見ていて感じたのが、今回のロシアW杯では伝統的な強豪国の予選敗退が目についた。
ざっと挙げてみてもイタリア、オランダ、アメリカ、チリ、コートジボワール、ガーナ、アイルランドとW杯本戦に出場しても、グループリーグ(GL)突破できそうな強豪国がズラリ。
逆にこの大会予選を突破した国にはアイスランドやパナマと、本来ならW杯に出場するイメージの湧きづらいチームが、ロシアへの切符を手に入れた。
こうした状況を見てみても、今の世界のサッカー界はW杯でも「名門の古豪化」の流れは加速している感はある。
筆者がこのロシアW杯で起こった名門の古豪化に対して思い出すのは、高校サッカーのいわゆる冬の選手権だ。
一時期の冬の選手権では大会初出場のチームが本大会でも活躍して、全国優勝することがあった。
全国優勝はレアでも、県大会レベルでは昔の国見(長崎)や鹿児島実業と言った名門が県予選の壁を破れず、県内の新興勢力に苦杯を喫することは今や珍しくない。
今のJリーグでもJ1で賞金圏内に入ったクラブやかつての名門クラブで、シャーレを持ったチームも、クラブ運営に失敗してJ2の底無し沼に浸かっているところなどいくらでもある。
こうしたサッカー界の国内外の様々なカテゴリーで進む「名門の古豪化」。
②ではその原因などを詳しくみていきたい。