①では超一流のサッカーのFWと内野手の動き出しの反応の良さについて説明してきたが、②でも色々感じることがあるので補足説明していきたい。

筆者の場合プロ野球では特定の球団を応援するといった姿勢はないのだが、お気に入りの選手というのはポジションや役割ごとにいる。

ここ何年かプロ野球を見ていて打者でお気に入りなのは、どう見てもプルヒッターな体型なのに、実は難しいコースをさばいて広角打法でチームの期待に応える侍JAPANの4番・筒香嘉智(DeNA)なのだが、今回のタイトルにある「動き出しの反応が良い」内野手で思い出すのは巨人の坂本勇人だ。

他の野手でもそうだが、世界レベルでの内野手の動きで、坂本のようないわゆる「守備範囲の広い」選手の特徴というのは、今回のタイトルにある初動での動き出しのタイミングがいい、という部分に集約されていると筆者は感じる。

サッカーのFWやバスケのPG(ポイントガード・宮城リョータのポジション)でもそうだが、集団で行う球技というのは、トップレベルになればなるほど、ボールに対する反応をより速く鋭くすることがアスリートとしての生命線となる。そしてそれは超一流の内野手にも共通する。

特に内野手・FW・PGというポジションに共通するのは、あまり大柄な体型でなくとも比較的プレーの幅が狭まらないという意味でもこの3つは共通している。

筆者が好きなスポーツ漫画でも前述の宮城リョータもそうだが、GIANT  KILLINGのETUに所属するFW・世良恭平やダイヤのAの青道高校の天才内野手・小湊春市も、種目は違えど、小柄なアスリートが極めて鋭利で俊敏な反射能力に活路を見出しているという意味では共通する。

今回はプロ野球観戦をしていて、超一流の内野手の能力というのは、他の競技のアスリートにも共通した部分もあるということが分かった。

これからも野球観戦を続けたら、今回のような新たな発見というのに巡り会うだろう。それが今から楽しみである。