こうした梅雨の時期の雨中の葛飾区総合スポーツセンターで都2部リーグ(J8)の南葛SCがToshiba EGSを迎え撃っての第6節の試合が展開されていたが、40分ハーフの前半が終わり2-1で南葛SCがリード。しかしミスからの失点によりスタジアム内の空気はよくなかった。

そうした嫌なムードの中で、南葛SCの監督である向笠実監督は勝負を賭けてきた。

後半開始直後にFWを二枚投入し、フレッシュな選手を入れることによって、停滞していた前線の動きに活性化をさせようと考えた。

早い時間帯でのFWの二枚取っ替えはある意味でギャンブラー的な要素を含むが、その賭けが表と出るか裏と出るか?それはピッチに住む気まぐれなサッカーの女神しか知らない。

そうした中で後半のキックオフ。想定通りに南葛SCのFW陣は早い時間帯から積極的に仕掛けてきた。

ゴール前に選手の枚数も増えた上に、交代した選手は体力的にフレッシュだからゴール前のFWの連動性が高まり、南葛は人もボールも流動的になっていった。

そうした中で後半投入された選手が監督の期待に応えた。前節ではスタメンだったが、この試合ではベンチスタートだった冨岡大吾がフレッシュな体力からくる鋭い動きからゴールを決める。

それに呼応したかのように7番をつけたリーグ得点王の疋田大和も豊富な運動量で積極的に仕掛けていって、疲労が蓄積していき足が止まり始めたToshiba EGSの守備陣をあざ笑うかのように2ゴールを決めて、リーグ得点王の座を誰にも与えないという意思表示のような獅子奮迅の働きをした。

こうした選手の活躍からブラジル人のレオジーニョもゴールを決め、後半途中出場の冨岡に至っては40分間で2ゴールの活躍。

南葛の向笠実監督のギャンブルは表に出たという形で後半4得点を追加し、結局試合は6-1で南葛SCがToshiba EGSを圧倒し、都2部リーグ第1ブロックの首位を堅守することに成功した。

試合後に南葛SCでは8部リーグにも関わらずヒーローインタビューまであった。お立ち台(台そのものはないが)は後半途中出場から2ゴールの冨岡大吾で、残りの試合もレギュラー出場してゴールの量産を約束しますと言っていた。

こうした梅雨の時期の雨中であった南葛SCの試合。都リーグは過酷だというが南葛SCには是非上位進出をしてもらいたいと思いつつ筆者は家路についた。

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