①ではJ2の赤貧クラブである水戸ホーリーホックの沼田邦郎社長の行動力についてざっくりと説明したが、②では具体的なども述べつつ、このクラブが抱える構造上の問題なども見ていきたい。

水戸ホーリーホックというクラブはかつて選手の人件費が8000万円だけという貧乏クラブであったが(現在では2億5000万円程度)、社長以下フロントの努力でいかにしてチーム存続に心血を注いでいるかを述べていきたい。

2016年のシーズンに東南アジアから「ベトナムのメッシ」ことグェン・コック・フォンが水戸に加入した。

同じベトナムでは同国の英雄であるレ・ゴン・ビンもJ2時代のコンサドーレ札幌でプレーしていたが、水戸では当然初めてのこと。

この補強というのは戦力というより、水戸のユニでずっと空いていた背中スポンサーにベトナム航空の広告が目的だったと言える。

結局グェンは足元の技術には定評があったが、フィジカルと走力がモノを言うJ2で、華奢な身体であるグェンはチームに馴染めず、1年で水戸を去った。

他にも水戸ホーリーホックと言えば、アニメファンのハートを掴んだ「ガールズアンドパンツァー(通称ガルパン)とのコラボである。

このガルパンという深夜アニメは、水戸のホームタウンである茨城県大洗町を舞台とし、「戦車道」という戦車を使ったゲームで相手と優劣を競うというストーリーで、水戸ホーリーホックとしてはホームタウンの上に、限られた戦力の中で強大な敵に立ち向かう姿が自分達ホーリーホックにも通じると、制作会社にコラボを打診。

それをアニメ原作者もサッカー好きということもあり、コラボ化が決定。

こうしてガルパンとホーリーホックのコラボユニは通常のユニ販売の倍の売り上げを叩き出した。

今回ケーズデンキスタジアムについた時も、ガルパンのキャラクターがホーリーホックのユニを着てお出迎えしてくれた。

他にも水戸ホーリーホックのスポンサー獲得奮戦記というのはまだまだあるが、③ではこの水戸ホーリーホックのケーズデンキスタジアムから見た、日本のスポーツビジネスが成長産業化できるか?を見たい。

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