先日このブログで、プロバスケのアリーナについて言及したので、そこから今回はスタジアム建設について必要な要素について考えていきたい。
このブログを執筆しているのは2017年5月13日な訳であるが、少しずつではあるがあのメガスポーツイベントの到来が近づきつつある。そう。東京オリンピックである。
しかし、筆者もこのブログ記事をUPしている時点で、スポーツビジネスの問題をもう4年以上追い続けている身である。そうして見ると日本のスポーツビジネスというモノ、すなわち現政権がスローガンに掲げた公約の1つにある「スポーツの産業化」というのが、正直国民を口当たりの良い言葉で誤魔化しているようにしか見えない。
というのも、以前書いた東京など大都市圏で絶対数が不足しているバスケアリーナの問題もそうだが、結局のところ老害とも呼べるような日本の政治家の建築する公共施設というのは、今更筆者がドヤ顔で言うことではないが、大手ゼネコンとの談合の末に建設した未来の世代の負担などハナクソ以下に考えている無用の長物に過ぎない。
少し前の官僚や政治家の言葉を思い出してもらいたい。大阪の関西空港をアジアのハブ空港にしたいと鼻息が荒かったことや東京を香港やシンガポールを超えたアジアの金融都市にしたいと、それぞれの自治体の官僚が言っていたが、結局は仁川国際空港や香港・シンガポールの後塵を拝し、アジアにおける東京の地位が時を経る度にどんどん矮小化しているのをこのブログの読者め実感しているだろう。
そうした中でのこのタイトルにある「マーケット感覚」という単語。この言葉は筆者が尊敬するブロガーのちきりん氏が提唱した概念であるが、現代の日本人はビジネスマンのみならず、老若男女全ての立場の人が労働市場など自分の立場と向き合っているマーケット(市場)において、自分自身が自分の存在に対してより高値の付加価値を意図的に付ける感覚。それが「マーケット感覚」と総称している。
筆者のブログはスポーツビジネスのブログだが、スタジアムやアリーナなどスポーツの施設の建設や運営に携わっている人間(自分自身の立場は違うが)にもこのマーケット感覚は当然必要だ。
②でその具体的な説明に入っていきたい。