このブログがUPされる頃には初夏の日差しもより強くなっているだろうが、この試合を見たのは春ウララな陽気のGWの2017年4月29日の大井埠頭にあるサッカー場である。

この日の大井第二球技場では関東リーグの試合がトリプルヘッダーで組まれるという荒技の試合日程だった。

全く土地勘もなく頼りになるのはスマホのマップだけという状況の中で、近所にファミマが一軒あるだけという、サッカー観戦にしてはJリーグとはかけ離れた環境の中で、関東1部リーグと2部リーグの試合を観戦した。

筆者が最初に見たのは関東2部リーグ(J6に当たる)神奈川のエスペランサSCvs早稲田のOBが設立した早稲田ユナイテッドというチームとの試合だった。

このエスペランサというクラブはもともとアルゼンチンのキリスト教神父が、サッカーと布教をセットにしてスクールにしようとしたチームで、客席でもエスペランサの関係者が「できる!できる!やればできるよっ!」とちょっとした自己啓発セミナーのような応援の声がこだましている。

そして試合前の円陣も、お祈りも兼ねて膝をついた状態でやるというのも、このチーム特有である。

一方で早稲田ユナイテッドの方は、前述の通り早稲田大学のOBが設立したクラブで早稲田のサッカーチームの若年層がプレーするカテゴリーもあって、もちろんユニフォームは臙脂(えんじ)色だった。

その一方で早稲田ユナイテッドの名簿を見ると、出身校が必ずしも全員早稲田という訳でもなかった。

そうした中でのいかにもアマチュア下部リーグらしい環境での試合。

このグラウンドはアメフトなどと兼用のスタジアムなので、アメフトのラインが人工芝のピッチにプリントされていて、ペナルティーエリアがどこからどこまでなのかも、わかりづらかった。

そんな環境で主審は試合開始の笛を吹いた。〈②に続く〉

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