さてさてこうして今回はジェフレディース(ジェフL)の試合を通じて、日本の女子サッカーの未来について述べようとする訳であるが、今回の試合で考えさせられる部分も多数あった。

まず思ったのは女子サッカーの集客の難しさ。日本最高峰の女子サッカーリーグのチーム同士でも観客は435人しかいなかった。筆者はこの試合の後に隣の船橋市でプロバスケのBリーグの試合(B1・千葉ジェッツvs栃木ブレックス)を見たが、この試合は5129人の集客をしていた。

同じサッカーでも男子のアマチュア日本最高峰リーグであるJFL(4部リーグ)の開幕戦である西が丘での武蔵野vs八戸戦で1009人の集客に成功した。

女子サッカーもなでしこが世界一になってから6年が経つが、女子サッカーをもっとメジャーにする地道な普及活動の必要性を感じた。

そして残念だったのが、2点目のオウンゴールのシーン。このゴールでジェフLは勝利を決定づけた訳であるが、正直がっかりだった。

GKがゴールライン前であんな空振りしていたら、勝てる試合も勝てないだろうと、筆者は男と女というジェンダーの差に関係なく、ベレーザのGKに1人のサッカー選手に対してのブーイングをかました。こういった凡ミスが、女子サッカーの地位を低下させるのだ。

一方で、先制点のジェフLの28番・成宮唯の足技は見事だった。同じジェフというクラブでトップチームを黄金時代に導いたイビチャ・オシム監督は「アイデアの無い人間でもサッカーはできるが、サッカー選手にはなれない」という言葉を残しているが、この日の成宮には足技のテクニックにプラスして攻撃的な部分でのアイデアが豊富で見ていて楽しかった。

成宮の容姿は若い頃の住吉美紀に似た美人で、試合終了後に成宮を含めた選手のサイン会があったらしいが(筆者はこの後のバスケ観戦のため泣く泣く参加できず)、成宮のサインは美人だとかそういうこと関係なく、1人のサッカー選手としてのサインとして欲しかった。

こうして不惑目前のおっさんが20代の女子がするサッカーについてあーだこーだ述べた訳であるが、日本のサッカーというのは男子日本代表やJ1だけでなく、こうした女子サッカーというのも重要な文化的財産のように感じた。

色々述べたが見に行った甲斐のある試合だった。

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