冒頭のタイトルは童話の裸の王様にかけているが、もちろん本来は別の意味も込めて言っている。
先月(2016年8月)リオ五輪・レスリングで「霊長類最強の女」こと吉田沙保里がヘレン・マルーリスに敗れて、五輪4連覇が絶たれた。そして一昨日(2016年9月1日)埼玉スタジアムでサッカー・ロシアW杯最終予選で日本代表はUAEに逆転負け(1ー2)を喫した。
同時期のスポーツのビッグイベントでスポーツの本質を示すような出来事があったので、このことをブログに書くことにした。
筆者はリオ五輪は正直そんなに見なかったが、そんな筆者でも格闘技のニュースはチェックをしていたが吉田の一報を聞いてスポーツの本質を感じた。ただ筆者は予想していた訳ではまるでないが、この結果にさほど驚かなかった。
というのも、吉田沙保里というレスラーはアテネ・北京・ロンドンと3連覇した選手で、中国での吉田の仇名は「絶望」と呼ばれたくらいの絶対女王だった。
しかし、それだけ長い間王座に君臨していたということは、その分世界中のレスラーに吉田の闘い方を分析・研究されていたということだった。
吉田に勝ったマルーリスは吉田に憧れレスリングを始め母親に反対されもしたが、このリオ五輪でその憧れの吉田に勝つというシンデレラストーリーを成し遂げた。
吉田に憧れたということは何度も何度も吉田の試合の動画を繰り返し見たのだろう。
それだけ吉田をお手本にしたということは、必然的に吉田の癖や弱点も研究できたということだ。
長い間王座に君臨するということは、自分(達)の存在が徹底的に分析されてしまう。だから王様は「丸裸」にされてしまうのだ。それは球技でも同じことだ。②では先日のサッカー日本代表について述べたい。