①で少し愚痴っぽくなって申し訳なかったが、東京がいかに自転車に不向きな街なことを説明したが、これをもう少し掘り下げて見てみたい。
よく車好きが「イタリアの高級外車が仮に手に入っても、ああいう自動車はドイツのアウトバーン(高速道路)のような車間や車線が十分ある道で飛ばすから格好いいのであって、同じ車が東京にあってもサマにならないし、道も渋滞するから意味がない」と言うがロードバイクもある意味同じである。
日本だとよく名古屋は道路の区画整理がしっかりしていて東京は駄目だというが、特に東京の場合はどこでも交通量の割に道幅も狭いし車線も少ないので、自転車も車道を安心して走れない。
さりとて歩道は歩行者がいるから(歩く速度の遅い老人もいるし)、こちらもせっかくの愛車を飛ばすことが出来ない。
前にこのブログでロードバイクは一台10万円するのはザラだと言っていたが(なぎら健壱がイタリアで特注の自転車を100万円かけて作ったという話もある)、東京で走ると8千円のママチャリと同じ速度しか出せないこともあるので、宝の持ち腐れとはこのことである。
①のMさんの話だと正直江戸川辺りだと怖くてスピードを上げることは出来ないし、この界隈だと千葉県境を超えて船橋市辺りまで行くと、交通量や車のスピードも落ち着いて自転車を楽しみやすい、と言っていた。
あと(筆者自身の経験ではないのでうる覚えなのだが)、江戸川から北上するルートもあって自転車用の道もあるが、似たような愛好家も多くここはここで道が混むという。
だから本格的に自転車を楽しむなら都内から一旦出るのがベストとのことだ。
こうして東京という街がいかに自転車に優しくなくて交通事情で考えると危険な街なのかを述べてきたが、日本も健康志向でなおかつ一般の仕事をしている独身男性には比較的手頃な値段で「高級車」が買える自転車の世界。
しかし都心で自転車愛好家にもっと10万円~20万円という自転車をメーカーが売り込むためには、どうこう出来ないことだらけで難しい問題ではあるが、購買意欲を湧かせるためにももっと自転車に優しい街を作らないといけない。