今回のブログのテーマはややもすると、以前書いたブログの内容と矛盾を読者に感じさせる危険もあるので、いつも以上に執筆には注意が必要だ。
前回スポーツでは目標を本来のモノより気持ち高めに設定する必要があると説明したが、実はこのやり方は全てのアスリートに当てはまるメソッドではない。
というのもそのスポーツ選手の基本性能によって目標の立て方は違ってくる。
以前説明したやり方は、基本的に目標を立てたスポーツ選手にある程度実績がある上に、一定水準のスペックが備わっている事が前提の手法である。
要はスポーツ選手としてのある一定の能力があって初めて可能なやり方だ。
そういう意味では、今ボクシングのプロテストに受験する練習生は目標の立て方がうまいように感じる。
基本的にボクシングのプロテストにくる選手の大半は、(アマチュアで実績がない限り)アスリートとしては一般人レベルのスペックしかない。
こうした選手が前回説明したやり方で目標を立てると、やる気がカラ回りして努力が無駄になる可能性もある。
そうした意味では今の選手は「4回戦(一番下っ端のカテゴリー)で1勝できればいいです」とか「6回戦(4回戦の1つ上のカテゴリー)で試合ができれば満足です」という選手が以前よりかなり増えた。
それは1人の人間としての目標の立て方で見ると正しい。
しかし、ボクサーに限らずプロの格闘家を目指す存在として本当にそれで良いのか?という話である。〈②に続く〉