①では大会全体を見た印象を述べたが、②では試合の中身を色々吟味してみたい。

まず最初に初戦の北朝鮮戦からだが、この時の北朝鮮は足元の技術はそれほどでもないが、クイックな速さとフィジカルの強さが持ち味のカウンターの強いシンプルなサッカーをしてきた印象だ。

ネット上でも話題になったが、この試合で目に留まったのが20番の途中出場のパク・ヒョニル(日本メディアはヒョンイルとあるが正しくはヒョニル)。

後に韓国メディアがパクの身長が194cmと言っていたが、同国の英雄の鄭大世に似た個人の力で攻略可能なフィジカルを持った肉体派ストライカーだった。

オシム監督が「アイデアの無い者でもサッカーは出来るが、サッカー選手にはなれない」と以前言っていたが、このパクがワントップで(個人的には佐藤寿人とは体格が違うがペトロビッチ時代の広島で3ー6ー1が理想的なイメージ)でフィジカルだけの突破力のみに頼らずに、2人のシャドーストライカーや両サイドハーフをアイデアを持って生かすようなタイプのFWになればかなり面白い選手になりそう(もっとも国が国だから海外移籍は100%ないし、あんまり育っても日本代表としても困るが)。

ただ気になったのはパクがあれだけ決定力のあるFWなのに途中出場だったこと。スタミナに難があるのか?それともどこか古傷が悪化でもしてベンチスタートだったのか?少し謎な雰囲気がした。

今回は北朝鮮を見てきたが③では永遠のライバル韓国を見てみたい。