前回は高校球児の健康管理問題について言及したので、この流れである意味高校野球について重要な課題について考えてみたい。それは「タイブレーク」という問題である。
タイブレークとは何?と思う人もいるが、タイブレークとは野球の延長戦をやって決着がつかない場合に、予め(あらかじめ)塁上にランナーを置いた状態からプレーを始める事だが、このルールはもともと少年野球のみに適用されるモノで野球本来のルールからはいわば亜流である。
しかし現在のスポーツ界は競技の高速化・短縮化が進み、野球の世界もこの流れに巻き込まれつつある。
タイブレークについては長く伝統のある高校野球の歴史の中では、意見が真っ二つに分かれる賛否両論なテーマだ。
賛成という意見はやはり選手の健康管理が大きい。大人がただ突っ立っているだけでもキツい真夏の炎天下で、身体が未発達な高校生を体感温度40℃にもなる甲子園のマウンドで連投するのは健康面で問題だというのが多い。
一方反対意見は、球児の最後の夏をタイブレークのような亜流のルールで終わらせるのは、選手自身に決着がつかずに悔いが残る。またタイブレークはそれまでの高校野球の歴史にあった延長戦の熱狂に水を差す、という意見もある。
賛成・反対の両者の意見をこのブログに書いたが、②では筆者自身の意見を述べたい。