<①の続き>前回はドラフト制度が生まれた背景を考えてみた訳であるが、このことについてもう少し補足説明したい。
プロ野球という世界が戦力均衡の為にドラフト制度を導入したというのは先に述べたが、もともとドラフト制度というシステム自体アメリカのスポーツビジネスから派生した仕組みである。
アメリカのスポーツビジネスだとどのスポーツでもドラフトウェーバー制と言って、そのリーグで成績が最下位の球団から優先的にその年のドラフト1位の選手から指名する権利が与えられる。特にNFLは他のアメリカのプロスポーツリーグに比べて戦力均衡の意識が強いが、アメリカのプロスポーツが戦力均衡を維持したがるのは、前にもサラリーキャップの時に言ったがリーグ自体が特定の球団の私物ではなく、リーグに所属する全ての球団が運命共同体だと言う考えの下で運営されているからである。
よってドラフト制度を設けることによって、戦力を拮抗させてシーズン終盤までに白熱した優勝争いを演出することにより、リーグに所属する各球団のスタジアムに観客が集まり、結果として多くの球団が利益が潤うというのがアメリカのプロスポーツリーグの理想である(あくまでも理想であって毎年リーグの優勝争いがそうなる訳ではないが)。<③に続く>
プロ野球という世界が戦力均衡の為にドラフト制度を導入したというのは先に述べたが、もともとドラフト制度というシステム自体アメリカのスポーツビジネスから派生した仕組みである。
アメリカのスポーツビジネスだとどのスポーツでもドラフトウェーバー制と言って、そのリーグで成績が最下位の球団から優先的にその年のドラフト1位の選手から指名する権利が与えられる。特にNFLは他のアメリカのプロスポーツリーグに比べて戦力均衡の意識が強いが、アメリカのプロスポーツが戦力均衡を維持したがるのは、前にもサラリーキャップの時に言ったがリーグ自体が特定の球団の私物ではなく、リーグに所属する全ての球団が運命共同体だと言う考えの下で運営されているからである。
よってドラフト制度を設けることによって、戦力を拮抗させてシーズン終盤までに白熱した優勝争いを演出することにより、リーグに所属する各球団のスタジアムに観客が集まり、結果として多くの球団が利益が潤うというのがアメリカのプロスポーツリーグの理想である(あくまでも理想であって毎年リーグの優勝争いがそうなる訳ではないが)。<③に続く>