先日筆者が好きな番組である「プロフェッショナル 仕事の流儀」で女子バスケの超名門の愛知県にある桜花学園の監督である井上眞一氏の密着取材があった。

井上氏のバスケに対する愛情も興味深かったが、個人的に気がついたのは部員数を25人前後に抑えておくという点である。

井上氏曰く「部員数が増え過ぎると選手1人1人に目が届かなくなるからこの人数にしてある」とのことだ。

桜花に限らずスポーツの強豪校というのは入部テストで選手を「ふるい」にかけることをする。

高校野球でも以前智弁学園や智弁和歌山が入部制限をしていたという話を聞いたことがあるし(今でもやっているのか?)、先日読んだサッカー本でも兵庫県の名門滝川第二は冬の選手権優勝経験もある強豪校なので、一学年20人前後の受け入れに対して、セレクションには毎年100人余りが参加して選手が選別される。

こうして見てみるとどんな優秀な監督でも選手を見られる絶対的な限界というのがあるのである。

強豪校では部員数を増やして競争を高めて刺激しあって選手1人1人の能力を高めるのがいいのか?それとも入部制限をして少数精鋭のスポーツエリートを育てるのがいいのか?日本スポーツ界の根幹の問題である。<②に続く>