先日、筆者(不器用貧乏)が好んで見るガイアの夜明けで飲食店の人材不足の問題を特集していたが、筆者も某ファーストフード店で四年強働いていた経験があるので苦い思い出を思い出す(苦笑)。それはさておき飲食店には3つの悩みがあると筆者は見ている。

1つ目は料理人は肉体労働であるが故にずっと立ち仕事の上、中華鍋等重い厨房器具と毎日延々格闘するのである。その為疲労骨折もあるという話も聞いたことがある。筆者も多少経験したが、料理人は想像以上にきつい仕事なのである。

2つ目は新メニューという定期的に来る宿題である。同じ料理ばかり作っていては客に飽きられてしまうが、アイデアは自販機のジュースのように小銭を入れてボタンを押せば出るものではない。その為飲食店は日夜何か核になるメニューは出来ないかと格闘するのである。

3つ目は原材料の価格の問題である。飲食店は、どのジャンルでも過当競争の状態の上に、原材料の価格の高騰はまさに死活問題である。以前プロ野球を引退した野球選手がうどん屋を開業した時、原材料の豪州産小麦粉が干魃(かんばつ)で高騰し、沢山うどんを作ってうどん屋を切り盛りしたと言っていたが、パスタやラーメンの小麦粉がどこの小麦粉が原産なのかは知らないが、以前何かの飲食店の店主が「東京の天気なんてどうでもいいから原材料のある国の天気の方が気になる。」と言っていた気がするがこういうのは飲食店の店主特有の悩みである。

と、今見て来たように飲食店には少なくとも3つの悩みがある(他にも沢山あるだろうが)。「人間が食べるのは止めないからコックになろう。」と思うとこういう悩みと直面することになる。世の中に旨い話はないと言うが、飲食店を将来の進路に考えている人はこのことを知っておいたほうがいいと筆者は思う。