出場機会と収入

少し前の話になるが、サッカー元日本代表FWの鈴木隆行が北米から日本のJ2のクラブに戻る時、収入が無く無給で貯金を切り崩して生活しながら、Jのピッチで試合をしているという話を聞いたことがある。それは鈴木に限らず他の元日本代表の選手でも同様の話を聞いた。

その話を聞いて思い出したのが、ある昔のボクシングの世界王者が東洋王者に挑戦する時、チャンピオン陣営に言ったことが「ファイトマネーは1円もいらない。ファイトマネーはあなた(東洋王者)に勝ってタイトルの防衛戦で稼ぐ。」と言って、その選手も無給でタイトルマッチに挑戦しタイトルを獲得、そのまま世界王者になりその後タイトルなどで別の雑誌で「ボクシングでは最終的に4億4000万稼いだ。」と言っていた(しかしこれは昭和の時代に日本国民がボクシングに熱狂していた時の話で今はボクシングで億は無理だが)。

今でもボクサーがタイトル挑戦する時に無給で挑戦するという話はたまに聞くが、Jリーグでもプロボクシングでもスポーツビジネスが夢を売る仕事と思われるが、実はとんでもなく過酷な世界なのだということを実感した。