無法者に父親を殺された14歳の少女が、武骨な老保安官を雇って復讐の旅に出る。

大人顔負けの交渉術と根性を持つが、非力なか細い少女マティと、腕と度胸は確かだが、大酒飲みで偏屈のコグバーン、それに別件の事件で同じ犯人を追う強かなテキサス・レンジャーのラビーフ。
3人が織り成す追跡劇がこの作品のミソだ。


トゥルー・グリットとは「真の勇気ある者」の意味。終盤見事な連携で敵を倒して終わりかと思ったら、まだ続きが少しある。蛇足かとも思ったが、コグバーンが最後に見せる姿こそが彼が真の勇者たるゆえんと思われた。


監督はコーエン兄弟だが、スピルバーグが総指揮を執っている。

マティを演じたヘイリー・スタインフェルドは、この映画デビューで数多くの賞をとった期待の新星。
マット・デイモンが準主役とは珍しい。
コグバーン役は隻眼で眼帯、ひげ面だったので、ずっとロバートデ・ニーロと思い込んで見ていた…!

評価3.5。