大地と星を繋げることのできる部族は、


捧げものと、祈りを怠らなかった。


その光で守られることを、知っていたかのように。




けれど…




先を見通す者ゆえの、運命か…?


そのことを予見し、悲しんでいた女性と少年と、目が合った。




大きな翼と、瞳。




なぜ、戦うの?


なぜ、戦いを放っておくの?




答えはなく、代わりに、


時空をはるかに遡った記憶が映し出された。




巨大なドラゴンに乗って、争いを繰り広げている、


何者かである自分。




そんな…




もう、先住民族なのか、


かつての自分と思われる存在なのか、


どっちを見ているのか分からなくなった。




大きな翼と、瞳。


見通す者と、瞳。




文明の栄枯盛衰を記憶しながら、


時の担い手が、


星の行方を知る者かどうかを見定めるかのように…


大きく鋭い瞳が、見つめている。




(記:2013年12月21日)


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