第二回目の講義が先日行われ、参加してきました。
今回のテーマは「自己開示力」。
自己開示とは心理学用語で、自分の主観的世界や自分に関する情報について、他者に言語を介して伝える行為です。
何の意図も無しに、肯定的な面も否定的な面も含めて、ありのままの自分の姿を伝達するという点が特徴です。
実際のコミュニケーションにおいては、返報性の原理が働くことから、自己開示によりお互いの情報が交換され、自己理解および他者理解が進みます。
「心理用語集 サイコタム」より
ということで、自分を表現する事で
ココロの奥にしまっている物を出し、
すっきりするだけでなく、
自分の気持ちを整理し、理解できることができます。

友達と話しててそんな経験ありませんか?
あれ?そんなこというつもりは無かったけど、
そういうふうに思ってたんだ、あたし。

みたいなこと。
自分のことはよく知っているつもりでも、
意識的に抑制したり、無意識に忘れ去ろうとしたり
それが長い間のことになると
当たり前となって、考えもしない、なんていうこともあります。
しかも、そのことに気づきもしていないまま。
そのままだと、自分に「不感症」になり
何をしたいのかがわからず
いつまでも幸せをつかむのが難しくなりますよね。

今回の宿題は、「あなたは誰ですか」という質問から
話を広げて行くものでした。
今回は主人がモニター。
あなたは誰ですか?という質問に戸惑っていましたが、
だんだんと話して行くうちに、
たくさんの言葉が出てきて、
「自分の気持ちが再確認できた」
「話しているうちに、こう思った」
「これとこれは、ここでつながる」
などの感想がでてきました。
翌日は、「進路」について息子をマッピング。
親でも意外な言葉が出てきて
感心したり、驚いたり。
普段はあまり感情を表に出さず、
口数の多くない息子。
ただ「どうなの?」と聞いただけでは
あんなに言葉は出ないでしょう。
A4の紙3枚が彼の言葉で埋め尽くされました。
ココロの中を掘り起こして、ぐるぐるかき回したからか、
直後は混乱しているように見えましたが、
その拡散されたたくさんの素材が
次第に整頓されていき、
何を優先して、どういう行動をとるべきかが
わかったようでした。
まだ練習なので、
相手の何を引き出してよいのかというテーマ決めも、
引き出し方もよくわかりませんが、
ただ「質問する」「答える」「書く」の連続で
思いもよらない事が見えてくる事に驚いています

これはカウンセリングに限らず
普段のコミュニケーションのツールにも
とてもよいものだと思いました。
普通の会話だと、
当然こちらの意見や思いも会話に入り込むので、
「聞き役に徹しよう」と意識しない限り、
相手の本当の気持ちまでたどり着かない事があります。
特に夫婦だと、遠慮がない分、
つい先読みしたり、
話の方向を自分のよい方に変えたくなったり、
などなど、意外と本心を聞けていない事が多いのかもしれません。
いえ、多分そうでしょう。

人の話をしっかり聞く事って、
けっこう難しいものです。
頭の中では何倍ものスピードで物事を考えながらですもんね。
3回目以降が楽しみです
