snow time-第14話〜夢の中でも会いたい〜 | 3周回ってやっぱりチャンミン*TVXQ5/ チャミチャミのブログ

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5人が大好きで諦められない人。
そしてチャンミン溺愛。
大好きなチャンミンを私なりに←愛でます。

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トルル…、トルル…、カチャ、


「ヒョン!
今、どこですか?」


なかなか帰ってこないユノに痺れを切らして、僕は またトイレに逃げ込み ユノにコールする。


食事会は酔っ払いだした数人の盛り上がりのおかげで簡単に席を抜け出すことができるようになっていた。


「あ、チャンミン?
今、タクシーの中。
もうすぐ、着くから。
えー、と。多分、あと5分くらい」


「ヌナは?!
ヌナは、いましたか?!」


「いた、大丈夫だ。
今もジャンさんの店で
お前を待ってる。」


「え?待ってる?
え?どういうことですか?!」


「あー、とりあえず、
もう、着くから ちょっと待ってて。
あ、俺のアリバイどうなってる?」


「コンビニに行ってる、です。」


「よく、それで騙せてるな。」


「酔っ払いばかりですから。
て、そんなことより、ヌナはっ…、」


「あ!もう、着く!
チャンミン、とりあえず あとで!」


プー、プー、プー、


電話は勢いよく切られ、一番聞きたかったことが聞けないままで僕の気持ちは電話する前より さらに苛立ちを増す。


あーー!!


僕は心の中で叫ぶと店の出入口に向かった。


もうすぐ着くと言っていたから 。


一刻も早くユノに彼女の状況が聞きたくて。


僕は地下2階にある お店の階段を地上に向かって一気に駆け上がる。


「わっ!!」
「わっ!!」


無我夢中で駆け上がっていた僕と店へ駆け下りてきたユノが鉢合わせする。


「ユノ!」


「びっくりするじゃん、チャンミン!」


「ヌナは?!
ヌナはどうなってますか?!お?」


「待てって、落ち着けって!」


「落ち着いていられる訳がないでしょう?!
もう、23時過ぎてるんですよ、お?
とりあえず、ジャンさんの店にいるのなら
今から、向かいます。
この状況なら もう いつ抜け出しても
大丈夫だと思います。
行っていいですよね?!」


「それ、最後はお願いと言うより
脅迫じゃん。」


ユノが、笑いを堪えている。


「行っていいんですよね?!」


とにかく、早く彼女の元へ行きたいんだ。


兄さんとはいえ、もう構っていられない。


僕はユノに承諾を求める。


「わかった!
わかったから!
ジャンさんの店はまだ閉まったままだ。
彼女はジャンさんが
お店に向かっているからには
家には帰れない、と言っていた。
あー、あと。
携帯が繋がらないのは
充電が切れたんだって。」


「…ヌナはまた、そんなドジを…」


僕が思わず、呆れ声を出すと すかさず、ユノが彼女のフォローを入れた。


「まぁまぁ。
でも、携帯のこと。
めちゃくちゃ落ち込んでたから
怒らないでやれよ、な?」


落ち込んでいる彼女の姿が目に浮かぶ。
きっと、半べそで今にも泣き出しそうな表情でユノに自分の失敗を話したんだろう。


「…はい、わかってます。
ヌナのそういうところ、
可愛いと思っていますから。」


「はっ!それは、それは。」


僕たちは顔を見合わせて笑う。


「あ、それと…、」


ユノの表情が真剣な面持ちに変わる。


「彼女、お前が来るのを
あの場所で待ちたい、って
言ってた。」


「ヌナ…、」


「…待つのは得意だから、って。」


そう話すとユノの表情がまた笑顔を見せる。


「あー、あとね、
俺も、お前も、
びっくりするくらい、」


「…びっくりするくらい?」


「お前のこと。
愛してるんだって。」


「……、」


「…チャンミン、
顔、真っ赤だぞ?」


「な、ユノは何言ってますか、お?
とにかく、もう 行きます!」


僕はユノの返事も聞かず。


すぐさま、店内に戻って 荷物を取りに向かった。


酔っ払らった人達で騒がしい席は誰がいなくなっても気づかない。


僕は座敷の襖を静かに開け、端に置いておいた荷物に手を伸ばし、外へ引っ張りだす。


「よしっ!」


荷物を手にした僕は、逃げるように店から駆け出そうとした。


その時。


「チャンミン?」


振り向くと、赤い顔の山下さんが立っている。


「チャンミン!どこ行くの?
何、その荷物?
帰る気じゃないの?え?」


「…あ、えと、いや、」


どうしよう…、
もう、振り切って、逃げるしかないか…?!


「あー!山下さーん!
まぁた、そんなに酔っぱらってますねー!」


店内に降りてきたユノが笑いながら 僕の横を通り過ぎて 山下さんの肩に手を回して 話しかけ始めた。


「ダメですよー、
山下さん、すぐ酔うから
そんなに飲んじゃダメですよー」


ユノが山下さんに絡みながら、僕に合図する。


"行け"


手を振って、外へ向かえと合図する。


僕は頷き、ユノに頭を下げる。


"ありがとうございます"


そう小さく呟いて、僕は
ユノと山下さんに背を向け 外へ向かって走り出す。


後ろで声が聞こえる。


「ほらー、山下さん!
中に入りましょう!
まだ、飲むなら 付き合いますから、ね?」


"ありがとう、兄さん。
ほんと、ごめん。"


何度も心の中で 繰り返しながら
僕は階段を駆け上がり外に出ると すぐにタクシーを捕まえて 運転手に行き先を伝える。


…ヌナ。


ヌナ。


早く、


早く、


早く、


あなたに会いたい。






第15話へ…
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