栴檀 ホオノキ
『栴檀は双葉より香し*』のセンダンはこのセンダンとは違います。
『ビャクダン(白檀)』を指します。ややこしいのですが、『白檀』の別名(中国名)が『センダン』
*栴檀(白檀)は発芽したころから芳香を放つことから、優れた人物は、幼いときから他と違って優れていることを示すことわざ。
ホオノキ/朴の木
直径が15cm以上にもなる大きな白い花は、初夏の新緑の中でとても目立ちますね。
別名を『ホオガシワ』と言いますが、こちらが元の名ですね。カシワは食物を盛る大型の葉炊葉(かしきは)が語源です。ホオは包(ホウ)の意、あるいは中国の厚朴(ホウポ)の音が転じたとの説もありますが詳細は不明です。
この時はまだ満開ではなく、開花してる花が少なかったので、見づらい位置の花しかなかった。
高さ20m以上、直径1mに達するものもあります。ホオノキは日本の樹木の中では花も葉も最も大きい植物。
♠我が背子が 捧げて持てる ほほがしは あたかも似るか 青き蓋/ 僧(ほうし)恵行(えぎょう)」♠
*原文:吾勢故我 捧而持流 保寶我之婆 安多可毛似加 青盖
意味>あなたが持っていらっしゃる「ほほがしは」は、まるで青い蓋のようですね。
「我が背子(せこ)」といっているのは大伴家持のことです。「蓋(きぬがさ)」は、貴人などに背後から差し掛ける、柄の長い絹張りの傘
作者の恵行は生没年未詳なのですが、この歌は天平勝宝二年(750)四月、大伴家持と宴に同席した折に、歌を贈答した、とあります。この時「講師」と記されており、当時「講師」というのは、おもに東大寺関係の僧侶でした。華厳経など特定の経典の講義のため任命された僧官らしいということです。
セイヨウトチノキ
ヨーロッパ南東部が原産の樹木です。果実には種子があり、甘栗に似ていますが苦味があります。
歴史的には、セイヨウトチノキ種子抽出物(エキス)は、関節痛、膀胱や胃腸の病気、発熱、脚の痙攣などに使われていました。
こちらは先日紹介してます。街路樹でもよく見かけます。
ベニバナトチノキ