「もし今日が、1年後の未来からの手紙だったとしたら…?」
そんな風に想像すると、ちょっとワクワクしませんか?

皆さんは「1年後の自分の姿」を思い描けていますか?
経営者でもサラリーマンでも、しっかり理想像を設定できている人は実はほとんどいません。

理想像がないとどうなるか…。


毎日ただ「問題処理」だけで1日が終わり、
「いつまでこんな日々が続くんだろう…」という不安や不満に支配されてしまいます。
その気持ちはやがてプライベートにまで持ち込まれ、人生そのものが灰色に見えてしまうこともあります。

一方で、よく“引き寄せの法則”では「紙に書くだけで実現する」と言われます。
潜在意識を活用するという意味では正しい部分もありますが、正直、私は「書いただけ」では叶いませんでした。
やはり、小さくても“行動”を伴わせることが必要なんです。
もちろん、引き寄せに成功した方も多くいらっしゃるので、私が例外なのかもしれませんが(笑)。

では、どうしたらいいのか?


遠い未来を描くと、つい非現実的な夢になりがちです。
だからこそ、まずは「1年後の自分」にフォーカスしてみましょう。

例えば「1年後には休みを取って海外旅行に行く!」と決めるとします。
すると自然に逆算が始まります。

  • 休みをいつ取るか?

  • 有給の申請はいつするか?

  • 予算はいくら必要か?

  • チケットやホテルはいつまでに予約するのか?

やるべきことが一気に浮かび上がり、行動が伴っていきます。
そうなると、ただの「問題処理」だった日常が、理想像を描いた瞬間に「課題=チャレンジ」に変わるんです。

これは経営者の事業計画もまったく同じ考え方。
でも、それはまた別の記事でお話ししますね。

 

「1年後の未来からの手紙」、あなたはどんな内容を書きたいですか?
今日からほんの少しでも、未来の自分に向けて行動をスタートさせてみてください。

 

本日もお読みいただき、ありがとうございました😊

サラリーマンの皆さん、上司から
「新規事業を考えてこい!」
「新しい案件を取ってこい!」
なんて言われて困った経験、ありませんか?

そして、必死にアイデアを出して上申したら…
「奇抜すぎる」と却下。
これ、日本企業あるあるですよね(笑)。
私の元上司たちも、そんな人ばかりでした。

 

 

そもそも新規事業って本当に必要?

真剣に考えてみてください。
リスクに見合う収益を見込める新規事業って、そうそうないんです。

なぜなら…

  • 売上予測も

  • コスト予測も
    結局は経験不足の中で「想像」や「ネット情報」に頼らざるを得ないから。

ネットやAIの情報は確かに役立ちます。
でも、間違った情報も多く、それをもとに判断すると結論がズレることも少なくありません。

本当にやるべきは「既存事業の拡大」

新規事業をゼロから作る必要なんてありません。
やるべきは 既存事業の延長線上での拡大 です。

なぜなら、既存事業なら自分の経験で検証できるし、収益予測も正確に立てられるからです。

ただし、ここでも「できない上司あるある」が登場します。
提案すると、
「全くの新規じゃないけど、まあやってみろ」
と渋々言われるパターン。

こういう上司、私の周りに山ほどいました(笑)。
今でも役員としてのさばっていますが、たまに連絡があっても無視しています。

逆に、尊敬していた上司たちはその会社を辞め、起業して成功したり、大手企業で副社長にまで上り詰めたりしています。
私も誘われましたが…もう人に使われるのはこりごりなので(笑)。

成長するのは「延長線上の新規

話を戻します。
全くの新規案件を無理に考える必要はありません。

既存事業の延長でできる新しい取り組みを広げることで、

  • 企業の成長

  • 自分自身の成長
    両方を叶えることができます。

そして、上司が「しぶしぶ」認めてくれたなら、それはほぼ成功確定です。
新規!新規!と騒ぐだけの上司は放っておいて、ぜひ動き出してみてください。

実はこの考え方、転職活動にも強烈な武器になるんですよ。
その話はまた別の記事でご紹介しますね。

 

本日もありがとうございました!

起業したばかりの方からの相談を受けることがあります。
やはり多いのは「資金繰り」に関する悩みです。

アフターコロナ直後、売上回復の兆しはあるのに、銀行から追加融資を受けられない…。
そんな相談が頻発しました。

その中で、今も記憶に残っている20代前半の若手起業家のケースをご紹介します。

共同経営者が足を引っ張る

この方は学生時代の友人と一緒にデリバリーサービスを立ち上げました。
ところが問題は、その友人に「経営感覚も営業感覚もなかった」こと。

任せていた支店の売上は急減し、さらに勝手に現金を使って計上もしない…。
結果、キャッシュフローは完全に不透明。

相談に来た時には、起業家本人は激怒していました。
当然です。まずは支店も含めて経営権を掌握し、立て直す必要がありました。

実際に本人が支店経営に関わると売上は右肩上がりに。
「経営力は元々ある人だ」と私は感じましたが、問題の友人とは早めに手を切るよう提言しました。

 

 

銀行融資が止まっていた理由

さらにもう一つ大きな問題が。
銀行から追加融資を受けられない理由が「決算書がない」というのです。

「決算はいつですか?」と聞くと3月。
相談に来たのは9月…。
半年経っても決算書ができていない!?

調べてみると、雇っていた税理士事務所の担当者の怠慢でした。
私が直接電話した結果、わずか1週間で決算書が完成。
この件でも、その税理士事務所は契約を切るべきと助言しました。

このケースからの教訓

ここで私からの提言はシンプルです。

👉 友人と起業するのは絶対にやめましょう

理由は明白です。

  • 能力がなかった場合に関係を切りづらい

  • 感情が邪魔して冷静な判断ができなくなる

  • ビジネス上の意思決定が遅れる

共同経営をするなら「友人」ではなく、全くの第三者で、なおかつ 自分にないスキルを持っている人 にすべきです。
特に財務スキルを持った人を参謀に迎えれば、自分が営業に強い場合は最強のコンビになります。

 

本日もありがとうございました!

企業を支援していると、2代目・3代目の経営者をサポートすることがあります。
ただ…正直に言うと、「なんとなく事業を継いだ」タイプの後継者支援はかなり大変です。

ビジョンがないと迷走する

こうしたケースでは、本人に「将来どうしたいか」というビジョンがありません。
そのため、よくある相談は…

  • 古参社員がうるさい

  • 人材採用がうまくいかない

  • 人件費が高い

  • 利益が上がらない

といった“目の前の悩み”に終始しがちです。
「とりあえず相談してみようか」という軽い気持ちで来られる場合もあり、対応はなかなか骨が折れます。

 

一方で起業家は…

私自身は、知識不足でもやる気とポテンシャルのある 起業家の支援が大好き です。
しかし、起業家は商工会や経営相談員にあまり頼ってきません。
だからこそ、彼らの成長スピードは速いのだと思います。

本音を言えば…

2代目・3代目が「なんとなく継ぐ」のはやめてほしい。
でも、現実にはそうはいきません。

だからこそ、せめて事業を継ぐ前に 大手企業や中堅企業で経験を積むこと を強くおすすめします。
いわば「丁稚奉公」です。

外の世界を知り、大企業の当たり前を肌で感じることで、中小企業に戻った時の視座がガラッと変わる。
そういう後継者をたくさん見てきました。

成長なき企業は切り捨てられる時代

経済産業省も「売上高100億円を目指す中小企業」を応援しはじめています。
裏を返せば、コロナ禍で散々支援した零細企業には「今後はもう支援しません」という宣言にも見えます。
(もちろん表向きは言えないでしょうが…笑)

結局のところ、現状維持=衰退 です。
これは昔から言われてきたことですよね。

成長を描けない2代目・3代目の下で働く従業員は、本当にかわいそうです。

まとめ

「なんとなく継ぐ」なら、まずは外の世界で修業してみてください。
規模の大きな会社で市場や顧客を俯瞰して見る経験は、必ずあなたの経営に活きてきます。

2代目・3代目としてこの記事を読んでいる方がいれば、ぜひ一度考えてみてください。

本日もありがとうございました!

皆さん、「俯瞰(ふかん)」という言葉をご存じですか?
意味は 「高い位置から見下ろすように、物事全体を広く見渡すこと」 です。

仕事で全体を見渡す視点、つまり俯瞰することを意識できていますか?
これは経営者、中間管理職、ベテラン、新人…すべての立場に欠かせないスキルです。

目的を忘れていませんか?

日々の経営課題や業務トラブルに追われていると、本来の目的を忘れてしまいがちです。
その場の問題は解決できても、全体を俯瞰せずに対処すると、別の問題が次々と発生し、気づけば日々に疲弊してしまう…。

先日お伝えした「プロジェクトマネジメント」ともつながりますが、俯瞰スキルを持って全体を見ながら仕事を進めることが、結局は成果につながるのです。

ケース:商社の物流トラブル

例として、商社で車部品を顧客に納入する場面を考えてみましょう。

物流トラブルが発生し、新たにトラックをチャーターして追加費用を支払い、顧客納期を守らなければならなくなったケースです。
コロナ禍以降、ドライバー不足で実際によく起きている問題です。

中堅社員のよくある対応

  1. 追加費用を払う判断ができない

  2. 上司に相談したいが連絡がつかない

  3. 夕方ようやく指示を仰いだが、手配が遅れてチャーター便は明後日になる

  4. 結果、納期遅延で顧客に迷惑 → 始末書を書くことに

費用もかかり、信用も失い、ダブルパンチ…。これは実際に多くの企業で起きている現実です。

俯瞰的に考えれば?

そもそもの目的は「部品販売で利益を上げ、顧客と長期的な信頼関係を築くこと」ですよね。
であれば、この場合は 追加費用を払ってでも納期を守る のが王道です。

そのために普段から俯瞰し、上司と「利益が出る範囲なら追加費用は自分で判断して良い」といった 権限移譲を取り決めておく ことが重要です。

正社員はアルバイトではありません。給与をいただいている以上、自分で判断し、リスクを取る覚悟が必要です。

まとめ

今回のケースは中堅社員や新人にありがちな例でした。
次回以降は、経営者や管理職がどう俯瞰するべきかも掘り下げていきますね。

本日もお読みいただきありがとうございました!