皆さんの会社では、スケジュールをきちんと共有していますか?
OutlookやGoogleカレンダーなどのツールは多くの企業で導入されていますが、「導入しているだけ」で活用されていないケース が意外と多いのです。

例えば、上司が秘書だけに予定を伝えて現場と共有していなかったり、各部署ごとにバラバラの管理をしていたり。結局「システムはあるけど予定は紙や口頭」という状態に逆戻りしてしまうこともあります。これではせっかくのIT投資が無駄になり、生産性向上どころか混乱の原因になりかねません。

そこで今回は、スケジュール共有がなぜチーム力を高めるのか、そして「形骸化させないためのポイント」についてお話します。

1.ダブルブッキングや連絡漏れを防ぐ

スケジュール共有が徹底されていないと、上司と部下で予定が重なり、ダブルブッキングが発生することがあります。結果として担当者が関係先に頭を下げて調整する羽目に…。
こうした無駄な調整は、結局「スケジュール管理を怠った人のツケ」を現場が払うことになります。

しかし、全員の予定が一元化されていれば、ダブルブッキングや伝達漏れは大幅に減少します。強制的に入力・共有される仕組みを整えれば、「記録に残る」ことで責任の所在も明確になり、業務のスピード感が飛躍的に向上します。

 

 

2.仕事と家庭の両立を支援できる

スケジュール共有は、ワークライフバランスにも直結します。
「この日は有休を取る」「子どもの行事で早めに帰る」といった予定をチームで把握できるだけで、周囲が業務を前倒しで支援できます。

もちろんプライベートの詳細まで公開する必要はありませんが、最低限の予定を共有することで「気遣いの文化」が生まれます。逆に、それを無視して仕事を押し付ける上司がいれば、記録として残るため、人事的な判断材料にもなります。

3.形骸化を防ぐ「活用ルール」の重要性

大手・中堅企業でよくあるのが「導入したのに活用されない」という問題です。

  • 一部の人しか入力しない

  • 秘書や総務だけが知っていて現場に反映されない

  • 部署ごとにExcel・紙・アプリが混在してバラバラ

これでは本来の効果を発揮できません。
重要なのは 入力ルールを明確化し、守らせる仕組み です。
例えば、

  • 会議や外出は必ずカレンダーに入力

  • 休暇・早退は最低○日前に共有

  • 更新が漏れた場合の責任を明確にする

こうしたルールを設けることで、システムが単なる箱ではなく「動く仕組み」として機能します。

まとめ

スケジュール共有は単なる利便性の問題ではなく、チーム力を高め、組織全体の働き方を変える仕組みです。
ツールを導入して終わりにするのではなく、活用ルールを設けて習慣化すること。これが、ダブルブッキングを防ぎ、ワークライフバランスを支援し、組織全体の透明性を高めるカギになります。