最近「中間管理職が部下とのやり取りに困っている」というニュースをよく見かけます。
飲みに誘えない、残業を頼みにくい、会話が続かない、反抗的な態度を取られる――本当に悩みは尽きませんよね。
でも、冷静に考えてみると、これは 目の前の事象に振り回されすぎている 状態かもしれません。
「こう言えばうまくいく」というコミュニケーション術は本屋にたくさん並んでいますが、対人関係は相手によって全く違うもの。
結局「絶対的な正解」は存在しないと私は思います。
だからこそ、中間管理職に求められるのは「うまい会話術」ではなく、
部下が育つ環境を整え、仕組み化すること なんです。
これを実施することで権限移譲もできるようになる環境が整います。
今日はその中でも特に大事な“部下との関わり方”についてお話します。
部下に「指示」ではなく「お願い」をする
「これを○○までにやりなさい」――こんな言い方をしていませんか?
部下からすると「やらされ感」しかなく、モチベーションは下がる一方です。
一方で、
「この仕事なんだけど、あなたにぜひお願いしたい。○○までに仕上げてもらえるかな?」
と伝えると、受け止め方はまったく違います。
人は「頼られる」とやる気が出るもの。
最初はすぐに効果が出なくても、続けることで必ず味方になってくれる部下が増えていきます。
完了したら感謝を伝える
部下が仕上げた仕事を、無言で受け取って承認印を押し、次の部署へ――。
これ、実は部下のやる気を一気に削ぐ行為です。
「期日通りに終わらせてくれて助かったよ、ありがとう」
そう一言添えて、笑顔を見せてください。
その上で「ここは次回こうしてほしい」とフィードバックすれば、部下も前向きに改善できます。
感謝と改善、このセットを習慣にするだけで人間関係はガラッと変わります。
お願いの仕方と感謝の伝え方。
このちょっとした習慣が、部下を育てるだけでなく、中間管理職自身の人間力を磨くことにもつながります。
ぜひ今日から意識してみてください。
本日もお読みいただきありがとうございました✨
